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109.「民間の保険はいらない」と言い切る”自称プロ”を信用すると、泣きを見るかも。相談業務の鉄則は、「極論を主張しないこと」~全集中★エンディングノート講座

【これは、FP系終活相談員でもある私の個人的な見解で、保険を勧めるものではありません】

🟢決めるのは、相談者本人

全ての相談業務に通じると思いますが、相談されて回答する立場の人間が、独自の見解で「これが正しい」と決めつけてしまうのは、非常に危険。あらゆる可能性を説明して、最終的に決めるのは、相談者本人でなければならないはず。なぜなら、ご本人の人生に何が起こるか誰にもわからないし、ご本人の人生の責任は、誰も負うことができないからです。

🟢はびこる”自称プロ”の「保険不要論」

XやFacebookなどで、時々見かける「民間保険不要論」。

アンダー30(30歳未満)
健康体
扶養家族はいない
貯金もそれなりにある

なら、特に民間の保険に入る理由が見当たらないので、無理に入らなくてもいいかなと思います。

が、もしあなたが、

オーバー40(40歳越え)
扶養家族がいる
健康診断では要再検査項目はなくても、標準より数値高め
貯金があまりない

どれか一つに該当する場合、民間保険も検討する価値はあります。「そんなお金があるなら、その分を貯金した方がマシ」とか、「保険料を投資に回した方が絶対いい」とか、きわめて無責任な言葉を吐く人に言いたい。

「保険は、あくまでも保険」で、「投資や貯蓄とは別物」でしょ?

🟢社会保障制度と保険不要論と確率論

保険不要論者が主張するのは、日本には、

高額療養費制度がある
限度額適用認定証がある
労災保険がある
障害年金がある
遺族年金がある

概して、「日本の社会保障制度はとても優秀」だから、あえてそれ以上の保障を自腹で準備する必要はないという主張です。

確かに日本の社会保障制度は非常に手厚いです。普段健康で、医者にかかることがない人であれば、恐ろしいほど天引きされている年金や健康保険料に殺意すら覚えるかもしれませんが、

ひとたび、自分が医療サービスや介護サービス、社会保障を受ける立場になると、非常に手厚いセーフティネットがある日本って、凄いな、と感心されることと思います。特に、高齢者に対する医療費の負担軽減はものすごいです。実際私も体験してみて、ビックリしました(その時のnoteです)↓↓

民間保険の保険料は、保険事故が起こる確率を基に計算されています。
30歳で、入院する確率
40歳で、癌になる確率
50歳で、亡くなる確率
60歳で、認知症になる確率
70歳で、要介護になる確率
などなど、支払う保険料が安いのは、その年齢で、保険事故になる確率が低いからです。だから、若い人が保険に入る場合は、保険料が安い。

そんなことは皆さんよくご存じだと思います。

ポイントは、「保険料を支払った分のモトが取れるのか?」と考える整合性。

これね。もうぶっちゃけますけど、

保険は、食べ放題じゃないんだから、モトを取ろうと思っちゃダメ。


(食べ放題では、ローストビーフの原価が高いらしいです→何の話ですか)

保険料のモトを取ろうとしたら、病気にならないといけなくなりますよ?
それでは本末転倒でしょう。

そう考えるなら、最初から保険に入らず、「もしもの時に必要になるお金」として他の貯蓄とは別に貯めてください。そうすれば、何も起こらなければ、貯めたお金は手付かずで手元に残ります。健康に過ごせば「モトは取れる」状態になりますので。

🟢「保険は、あくまでも保険」

と言う意味は、

「もしもの時に必要になるお金が貯まるまでに、結構な保険事故が起こった場合、誰が、どう払う?」に対応するのが、民間の保険だということです。

となると、結婚して子どもが生まれたけど、まだ貯金がほとんどない、って方は、マジで、医療保険や生命保険、収入保障保険を検討した方がいいんじゃないですか?ってことですよね。

それでも「保険は不要だ!」と言い切りますか?
高額療養費があるし、それを超えたら、確定申告したら一部戻ってくるじゃん、とか。
いざとなったら、障害年金や遺族年金があるから、大丈夫だと?

とてもそれだけでは補いきれません。レアケースかもしれないけど、実際に困ってる方もいらっしゃるのに、その可能性は低いから、と切り捨ててしまうのは、相談されるプロとして、正しい態度なんでしょうか?

病気や事故が自分の身に起こるかどうかなんて誰にも分りません。たとえば、

1%の確率

って言えば、100人いたら1人しか該当しないってことじゃないですか。だけど、

その1人が、自分かもしれない

って思うなら、保険に入って備えれば不安が和らぐし、いや、

俺は、降水確率70%以上じゃないと、傘持って行かないよ

っていう豪放磊落な方なら、そんな低率な保険に入る必要は全くない。起こる確率は低いかもしれないけど、もしもを考えて、

不安なら、入ればいいし、そうじゃなければ、入らなくてもいい。


という選択肢を提供するのが相談員の役目で、選択肢をなくして、最初から「保険なんて払うだけ無駄。あなた健康だから保険なんて不要ですよ」っていうのは、本当にプロの相談員なのか?と疑いたくなります。


🟢保険に入るぐらいなら、貯金した方がいい?


そして、「保険に入るくらいなら、貯金した方がいい。」っていう主張も、ちょっと待った方がいいですよ。うちの主人は、まさにそのタイプでしたが、

貯金なんて、できるかよっ💢😡


っていう状況で、どの口が言うとんねん!っていつも思ってました。主人は自分で家計を管理するわけじゃなく、「食費は生活費の何パーセント」「貯蓄は給料の何割」とかセオリーだけ、どこかでかじってきただけ。

理想と実際の運用は全く別。

お酒も毎日たくさん飲むし、子どもも生まれたばかりだったから、ずっと「医療保険に入った方がいいんじゃない?」って言い続けてましたが、「保険、断固反対!」っていう姿勢をかたくなに変えなかったので、こっそり主人の名前で一つだけ共済保険に入りました。そしたら、数年後、まさかの緊急入院↓↓

退院後、主人が言いました。

「やっぱり保険とか、入るかどうか、(私に)任せるわ。」

はい、そうね。そうなりますよね。じっくり検討して、お手頃な保険に入りました。ちなみに、保険料のモトは、残念ながら取れてしまっています。そして貯蓄もほとんどできていません。これは、全く喜ぶべきことではないのですが、もし保険がなかったらどうなっていただろう、と思うことばかりです。

世の中、いろんな状態の人がいるんですよ。


白か黒か、ゼロか100か、なんて極論を主張してしまうと、相談者さんが鵜呑みにしちゃうかも。そして、いざという時困るのは、相談者さんなんです。いくら社会保障がしっかりしてても、民間保険は、不要。って切り捨てる人には、私は相談したくないです。

これを読んでくださっている皆さん、今入っている保険の内容をしっかり見直してくださいね。そのままにしてると、せっかくかけてきたのに、いざという時に使えない事態も起こります。どこに証書置いてあるのかも、しっかり家族に伝えておきましょうね。

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終活プロデューサー(終活P)🌻終活とは終わりを意識して生きること。池原アニー充子
終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。

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