おおい暮らし|おおい町地域おこし協力隊

福井県にある人口7800人の田舎まち、おおい町。海と山と豊かな自然に囲まれた穏やかな暮らしを大阪から移住した地域おこし協力隊が発信していきます。

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マガジン

最近の記事

消防団の活動とこれから。福井県消防操法大会での2位入賞を経験して。

2024年7月27日に開催された第73回福井県消防操法大会(以下、操法大会)で2位の好成績を残した、おおい消防団の第1特別機動分団。今回の地域おこし散歩では、分団長を務める村松洋樹さん、団員の谷口司さん、秋庭康介さんとともに操法大会での経験を振り返りながら、消防団の活動についてお話を伺いました。 福井県消防操法大会で2位入賞 ――今年7月に開催された操法大会での2位入賞おめでとうございます。まず、どのような大会だったのか、教えていただけますか? 村松:操法大会は、消防団

    • 伝統的な文化財を守る炭焼き職人・木戸口武夫さんが「選定保存技術保持者」に認定されて。

      2024年7月19日、研炭(※)が選定保存技術に選定され、その保持者として名田庄総合木炭生産組合の木戸口武夫さんの認定が決まりました。木戸口さんは国内でただ一人、4種類の研磨炭(駿河炭・朴炭・椿炭・呂色炭)の製炭技術を持つ炭焼き職人です。そんな木戸口さんが認定されるのだから素晴らしい功績に違いない。そのように思いつつ、「選定保存技術保持者」の意味を詳しく知りませんでした。 そのため、今月のインタビュー取材では木戸口さんの工房を訪れました。選定保存技術保持者の認定に対する木戸

      • 【レポート】第9回移住者交流会を八ヶ峰家族旅行村で開催しました。

        移住者の交流促進を目的とした移住者交流会を7月13日(土)に八ヶ峰家族旅行村で開催しました。当日15名の移住者が参加していただき、ニジマスのつかみどり体験を行いました。 移住者交流会が行われた場所は、おおい町の名田庄地区にある、水源の森百選・森林浴の森百選に選出されたキャンプ場「八ヶ峰家族旅行村」です。 八ヶ峰家族旅行村は一般的なキャンプ場とは異なり、もともと人が暮らしていた集落でした。しかし、廃村となったものの、当時の住人が中心となってニジマスの養殖やキャンプ場の運営な

        • おおいの特産品を守る、企業組合「うめっぽ」の食育活動

          福井の梅の収穫量は1,730トンで、全国3位・日本海最大の生産地です。今回の地域おこし散歩では、そんな福井の梅をおおい町で栽培し、二次加工した商品を開発・販売している企業組合うめっぽの代表、古池洋子さん(以下、古池さん)のもとを訪ねました。 古池さんはうめっぽを創立した平成20年から、およそ15年ものあいだ本郷小学校で食育活動をしているとのこと。その授業に参加すると、おおい町の特産品である梅を次世代につなげていく姿を垣間見れたため、その様子をレポートします。 「これから6

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        • インタビュー
          13本
        • イベントレポート
          3本
        • コラム
          4本

        記事

          ふくいサーモンの水揚げを取材しました。

          近年、日本で最も消費量の多い魚はサーモンである。株式会社マルハニチロの調査では回転寿司でよく食べられているネタの第一位に、サーモンがなんと13年連続で選ばれている。総務省による家計調査でもサケ類の消費量がトップだ。そうした背景もあってなのか、おおい町でもサーモンが養殖され、「ふくいサーモン」というブランドで売り出されている。 そんなふくいサーモンの水揚げは、例年4月から5月にかけて行われる。今回、大島漁業協同組合と福井中央魚市株式会社のご協力もあり、ふくいサーモンの養殖場を

          ふくいサーモンの水揚げを取材しました。

          底引き網漁の一日を、漁師歴13年の井本健太さんに尋ねてみました。

          こんにちは、地域おこし協力隊の張本です。 昨年の「広報おおい11月号」では、大島漁業協同組合の中谷さんから大島では主に定置網漁や底引き網漁、延縄漁が盛んだというお話を伺いました。 それぞれの漁法について詳しく聞いてみたいと当時から思っていたため、今回、底引き網漁をされている漁師さんの井本 健太(いのもと けんた)さんにインタビューを行うことに。今回は、お話を聞いた底引き網漁の一日の流れや漁師さんの働き方について書いていきます。 底引き網漁って、どんな漁?――最初にお伺い

          底引き網漁の一日を、漁師歴13年の井本健太さんに尋ねてみました。

          大阪から福井県おおい町に移住して一年。移住後の感想をまとめてみました。

          こんにちは。大阪からおおい町に移住して一年が経った、地域おこし協力隊の張本と申します。 今回は地方移住に関心のある方にむけて、僕自身が移住後一年間の生活のなかで感じたことを、移住検討者へのアンケートで上位にある「自然環境」「子育て」「生活コスト」「田舎の人間関係」の項目で振り返っていきたいと思います。より納得感のある移住につながるよう、参考になれば嬉しいかぎりです。 それでは、まずは僕自身が移住したおおい町がどのような町か、どのような経緯で移住したのかについて書いていきま

          大阪から福井県おおい町に移住して一年。移住後の感想をまとめてみました。

          日本料亭「菊乃井」で10年間の修行を経て帰郷。地元の食材を活かす「崇(すう)」を開業した店主・田中俊祐さんの挑戦。

          こんにちは、地域おこし協力隊の張本です。今回のインタビューのお相手は14年連続ミシュラン三ツ星を獲得した日本料亭「菊乃井」にて、10年間料理人としての腕を磨いたのち、2023年6月におおい町名田庄で料亭「崇」を開業した田中俊祐さん(以下、田中さん)です。 「お店をするなら、名田庄で。その気持ちはずっとありました」と話す田中さんが地元で料亭を立ち上げる意味、そして料理人の視点からおおい町の食の豊かさについて話してくれました。 地元の料理や食材を繋ぐことが、僕が生まれた意味の

          日本料亭「菊乃井」で10年間の修行を経て帰郷。地元の食材を活かす「崇(すう)」を開業した店主・田中俊祐さんの挑戦。

          特産品で商品開発!農家の主婦グループ「おおい夢工房」の34年間の軌跡。

          こんにちは 。地域おこし協力隊の張本です。 広報誌3月号の地域おこし散歩では、合同会社おおい夢工房(以下、夢工房)の代表を務める徳庄よし子さんを取材しました。 町内の専業・兼業農家の主婦で結成されたグループは、米こうじ味噌や特産品を活用した商品の開発・販売など、30年以上も活動を続けてきました。今回のインタビューでは、創業時からほとんど変わらぬメンバーで活動を継続されてきた背景を伺います。 ーー夢工房は創業から27年が経つのですね。夢工房の前身である「ミセス農業懇親会」

          特産品で商品開発!農家の主婦グループ「おおい夢工房」の34年間の軌跡。

          「暮らしの複合施設hibi」を、佐分利で立ち上げた背景と実現したいこと。

          こんにちは、地域おこし協力隊の張本です。 2023年1月にオープンし、今月で一周年を迎える「暮らしの複合施設hibi」の代表・岸崎圭薫さん(以下、岸崎さん) を取材しました。今回のインタビューでは、岸崎さんの多岐にわたる活動を尋ね、岸崎さんの原動力とは何か。おおい町に対してどういう思いを抱いているのか。「少しでも足しになればいい」と謙虚に話す、岸崎さんの挑戦について書いていきます。 これまでの活動と危機感  ――岸崎さんの経歴を最初に伺ってもいいですか? 佐分利地区の万

          「暮らしの複合施設hibi」を、佐分利で立ち上げた背景と実現したいこと。

          おおい町の星空はどれくらい綺麗なのか?星空案内人(星のソムリエ®)・中塚一成さんに尋ねてみました。

          こんにちは。地域おこし協力隊の張本です。 今年の秋、友人が大阪から遊びにきてくれた際に八ヶ峰家族旅行村に泊まりました。その日の夜空には天の川が流れていて、体が冷え込むまで眺めていた思い出があります。 今回は、そんなおおい町で星に詳しい星空案内人(星のソムリエ®)の中塚一成さんを取材しました。星空案内人(星のソムリエ®) とは、星空の楽しみ方を教えてくれる人のこと。ただし、誰でも名乗れるわけではありません。 「星空案内人資格認定制度」があり、資格の取得には星空観察や天文学

          おおい町の星空はどれくらい綺麗なのか?星空案内人(星のソムリエ®)・中塚一成さんに尋ねてみました。

          【まちづくり塾活動レポート】ボードゲームの体験会を開催しました。

          こんにちは、おおい町地域おこし協力隊の張本です。 おおい町には、将来を担うリーダー育成や住民主体のまちづくりの活動をサポートするために作られた「おおい若者まちづくり塾」(以下、まちづくり塾)という団体があります。そんなまちづくり塾では、11月12日(日)に今年二度目となる地域の賑わいづくりを目的としたイベントを開催しました。今回はイベントの様子をレポート記事としてお届けします。  「ボードゲームたいけん」まちづくり塾では、みんなでつくる公園をコンセプトとした商業施設「SE

          【まちづくり塾活動レポート】ボードゲームの体験会を開催しました。

          三代に渡って竹紙を漉いてきた「なかせ竹紙」のこれまでと、竹紙ができるまで。ーーなかせ竹紙・永江陽子

          こんにちは、おおい町地域おこし協力隊の張本です。 おおい町で活動する人たちを取材するインタビュー企画第6 弾のお相手は、なかせ竹紙の永江陽子さん。永江さんの祖母が直木賞作家である水上勉さんに竹紙の漉き方を教わったことをきっかけに、なかせ竹紙の活動がはじまり、三代に渡って活動を続けられています。 今回はなかせ竹紙のこれまでと、竹紙ができるまでの過程についてお話を伺っていきます。 水上勉さんに教わり、はじまった「なかせ竹紙」ーー竹紙がどういうものなのか、教えていただけますか

          三代に渡って竹紙を漉いてきた「なかせ竹紙」のこれまでと、竹紙ができるまで。ーーなかせ竹紙・永江陽子

          「大島の海や魚のすばらしさを、子どもたちに伝えていきたい」ーー大島漁業協同組合・中谷航平

          こんにちは、地域おこし協力隊の張本です。おおいの人へのインタビュー第5弾のお相手は、大島漁業協同組合(以下、大島漁協)に勤める中谷航平さん。取材のなかで「大島の海や魚のすばらしさを、子どもたちに伝えていきたい」と語っていた中谷さんの想いや、大島漁協の取り組みについて書いていきます。 漁師と町のパイプ役―さっそくですが、大島漁業協同組合ではどのような取り組みをされているのかお聞きしたいです。 大島漁協は水産資源、漁業権の管理や漁家経営の安定、地域の活性化の推進、 そして組合

          「大島の海や魚のすばらしさを、子どもたちに伝えていきたい」ーー大島漁業協同組合・中谷航平

          おおい町を代表する祭り「スーパー大火勢」。コロナ禍での中止を経て、見つめなおした地元の大切さ。

          こんにちは、地域おこし協力隊の張本です。 おおい暮らしのインタビュー記事第四弾となる今回は、2023年9月9日に開催される「スーパー大火勢」の実行委員長を務める成瀬康貴さんのもとへ取材に伺いました。 コロナ禍での二年間の中止を経て開催された昨年のスーパー大火勢について、そして成瀬さんが運営に関わりつづける理由について尋ねていきます。 ――はじめまして。今日はスーパー大火勢のこと、色々と教えてください。 もちろんです。なんでも聞いてください。 ――まず最初に、成瀬さん

          おおい町を代表する祭り「スーパー大火勢」。コロナ禍での中止を経て、見つめなおした地元の大切さ。

          「SEE SEA PARK」事務局長・時岡良太さんの、おおい町でワクワクを広げていく挑戦。

          おおい町の暮らしのこれからを、まちの人たちと一緒に考えていくインタビュー連載。第三回目のゲストは、2022年7月にオープンした商業施設「SEE SEA PARK」(以下、シーシーパーク)にて事務局長を務める時岡良太さんです。 今回は、一周年を迎えるシーシーパークの歩みと、時岡さんご自身の思いについて伺ってきました。取材のなかで時岡さんは「おおい町にいて、退屈さを感じるときがある」と呟かれていたのですが、その言葉の背景にあるものは何なのか、そして、おおい町のこれからをどう考え

          「SEE SEA PARK」事務局長・時岡良太さんの、おおい町でワクワクを広げていく挑戦。