見出し画像

母との飲み会 |エッセイ


先週の水曜日、平日のど真ん中だというのに
母が「明日は飲みに行こう❗️」
と誘ってきた。

「どこに行く?」と聞くと、
「もう行くとこは決まってる」とのこと。

洋から和までなんでもあって、
ご飯がとても美味しいのに
いつ行ってもガラ空きの謎の店、らしい。

父も遅く、妹もバイトがあったので
2人で繰り出した。

到着早々、母は
「とりあえず梅酒2つと、おばんざいセット2つください」
と注文した。
梅酒は良いとして、おばんざいセットとはなんぞや。
何がセットになっているのかも分からない。
1セット1200円だが、どれだけの量がきてしまうのか。
他のも色々食べたいのに〜〜!
と思っていたところ、店員さんが
「こちら一応、分けられる量になっていますよ。
2つはちょっと多いかも…」
と言ったので、私がすかさず
「足りなかったらまた頼むので、とりあえず1つでお願いします」
と訂正した。

母は
「いつも食べてるんだから分かってるよ!!
今日は絶対1人で1個食べるって決めてたのに!
勝手に1個にして、、あげたくないよ」
と、大変ご立腹であった。

そして遂におばんざいセットが登場。
日替わりのおかずが5つセットになっているもので、山芋の揚げたやつとか、麻婆茄子、揚げ出し豆腐などが乗っており、とても美味しそうだった。
これは1人1セットが必須。納得である。

持ってきた店員さんにそのまま
「やっぱりもう1つください!」
と注文した。
とても空腹だったので、
その他にも食べたいものを好き放題たのんだ。

パスタやピザ、チーズフォンデュなどから
焼き鳥や漬物、ご飯ものまで揃っており、
どれもとても美味しかった。
しかし噂通り、客は私たちの他に1組しかいなかった。本当に不思議だ。

おばんざいセットがもう1つ届く頃、
ピザも焼き鳥も、その他諸々平らげたので
満腹になっていた。

バイト終わりの妹を招集し、
おばんざいセットは丸々、妹の腹へと収まった。

おばんざいセットはシェアするべきなのだ。
店員が言うことは正しい。

だがやはり、
おばんざいセットは独り占めしたい。

次は私も
「おばんざいセット2つ!」
と言ってしまうだろう。

おばんざいセットでお腹がいっぱいになるなら
本望である。
でもやっぱり、他のも食べたい。

おばんざいに対する葛藤が止まらないが、
本当に良い店が近所にあって嬉しい。
いつ潰れてしまうかとヒヤヒヤするが、
私が通うので、どうにか頑張ってもらいたい。


おしみ
1998年3月生まれ、AB型
甘いものは、しょっぱいものを美味しく食べるために食べます。
極楽に生きたい!


今日のオススメ🍻


いいなと思ったら応援しよう!