「不登校の悩み」を片っ端から電話相談した結果…
10月に入ると長男が 本格的に学校に行けなくなってきた
藁にもすがる気持ちで
学校とのやり取りについて アドバイスをくれるところはないか・・・
自分の悩みを聞いてくれるところはないか・・・
長男を受けれ入れてくれるところはないか・・・
と 通勤中や こどもが寝静まってから
ネットサーフィンをしては 情報収集×情報収集
そして仕事の合間を見つけて 電話する日々だった
①教育支援センター(旧:適応指導教室)
不登校児の受け皿となっている「教育支援センター」
旧名称は適応指導教室 という
「適応指導」という名称の印象の悪さから
「教育支援センター」という名称へ変更になっている
ホームページで調べてみると
徒歩か自転車で通える範囲に 教育支援センターがある
どんな子なら通えるのか・・・という 疑問をぶつけてみた
小学3年生であることを伝えると すぐ難色を示した
利用対象者は、小学生、中学生となっているものの
「自学自習」が基本のため
「小3では利用が難しい」と言うではないか
早くても小5〜6年生からでないと 自学自習ができないので
難しいとのことだった
暗に断られたのだなと解釈し・・・
学校とのやり取りで精いっぱいで
食い下がる気力もない私は 一旦そこで「そうですかわかりました」
とすんなり電話を切った
不登校児のための施設なのに
小1~4までは利用できないって どういうこと!!
考えると腹が立ってきたが
むだに敵を増やしても仕方がないので 閉店ガラガラである
②教育委員会(支援級の転籍係)
学校に行けなくなったからだけではなく
以前から 支援級転籍を考慮していた
やはり 普通級ではなく 支援級の方が合うのかもしれない
そう思った私は 教育委員会の担当課へ電話をした
「普通級と通級に通っているが 学習面に遅れがあり
集団での勉強がなかなか難しいので 転籍について相談したい」と伝えた
ベテランの女性の方が相談に乗ってくれた
WISC検査の数値を聴かれたので
検査結果を手元に持ちながら 数値をつたえたところ
さっきまでの明るい声とは一転した 抑えめの声で
「数値的に申し上げますと 支援学級でははなく
普通学級で頑張って 欲しいなという数値になります
ですので まずは現在の学校で 普通級に居ながら
必要な配慮を していただきながら・・・」
その返事を聴いた私は 言葉に詰まった
「学校側とは 擦り合わせを たくさんしてきました
学校長とも話しましたが 通級教室を利用することも
保健室登校することも 別室登校することも提案しましたが
配慮をしてもらうことができませんでした・・・
つまり こういうことですよね?
普通級にも行けない(校長・担任の無理解による合理的配慮も難しい)
そして支援級にも行けない(WISCの数値で判断され)
教育支援センターでも受け入れてもらえない(学年で足切りされ)
つまり公的な受け皿はない 長男の居場所はないってことですね。」
悔しくて 涙が出てきてしまった
電話の向こうの 担当者は
「あらあら・・・学校長とのやり取りで問題があるようでしたら
こちらの課ではなく・・・教育指導課という部署があり・・・」
いやいや これ以上話しても むだだ
「繋いで頂かなくて 結構です・・・学校を敵に回したいわけじゃないので タライ回しにされるのは結構です」と言って 電話を切った
だから教育委員会は嫌なんだ!
息子のためを思って 長男の居場所が
どこかないだろうかと 電話をするたびに絶望するだけだった
学校長は 学校に来られないんじゃしょうがない と取り合ってもらえない
教育支援センターでは 学年がまだ… 扉を閉ざされる
教育委員会でも 数値で線引きをされる
仕事柄 教育委員会のこういった性質を知っていたので
期待はしていなかったが
しばらく 教育委員会管轄のところには
必要以上に・・・自分からは・・・ 繋がらない
そう 心に決めた(笑)
※教育委員会すべてを否定しているわけではありません
これ以上 現状の枠組みでは 難しいなという話です
③東京都いじめ相談ホットライン
不登校や発達支援の仕事に就いている知人から
教えてもらったフリーダイヤルだった
不登校等についても 相談に乗ってくれると聞いた
当時 学校担任や学校長とのやり取りで疲弊していたので
電話を掛けてみると
60台前後の女性の相談員が対応してくれた
学校側の対応などに対する悔しさは
話しても どうにもならないことだとは思ったが
どんなことでも 聴きますよという姿勢で
一番親身になって話を聴いてもらえた
④校内のスクールカウンセラー
学校内にはスクールカウンセラーがおり
予約を取って 行ってみることにした
カウンセラーは女性の方だった
心理士として 病院でも勤務をしているとのことだった
不登校児でも利用できる サービスについて情報を得たかったのだが
そういった情報は持っておらず 若干物足りなさを感じたが・・・
WISC検査などの検査を受けるときの ポイントについて教わった
それについては とても役に立ったので次回にまとめようと思う
相談はエネルギーを消耗する
電話をかけまくった末 思ったのが
相談電話を掛けるだけで かなりのエネルギーを消耗するという事
相手の立場を考えながら 話したり
こちらのこれまでの経過を どの場所でも
一から十まで話さなくてはいけない
話し終わったと思った瞬間 扉は閉ざされる
現状の枠組みに合わない
現状の 未完成な枠組みにこちら側が合わせていくという作業が
とてつもなく 大変だという事を思い知らされた
普通学級でも合わない
教育支援センターは利用できない
支援級にも入れない
現状の公的な枠組みでは 長男の受け皿はない
バッキャロー!と叫びたい気分で いっぱいだった
今残された 枠組みをこじ開けてでも
利用しよう!という パワーが 全く持って沸いてこないのであった
そしてまた 心の扉を閉じる私であった・・・
ひとりでは むやみやたらには 戦わない
必ず味方を見つけて より良い道を
しっかり探そうと思った