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言葉を考える。人と自分を考える。

ドラマ『舟を編む』に感化されて、国語辞典を購入。

学生時代は「辞書なんて一生必要なし!」と思っていた。すでに話せる日本語を調べても意味ない。普通に会話できたらそれでいいやん。そんな自分にアンパンチしてやりたい。過去の私のように、何も知らずに文句を言う人は「〜なんて」と物事を見下しがち。

今思うと、私は言葉を考えずに使っていたから人との争いが絶えなかったのかな。「嫌い」「うざい」「むかつく」だけを相手に投げて、自分の気持ちをすべて伝えたつもりになっていた。相手の立場になって考えてなかったんだな。

趣味で文章を書くようになり、言葉を選ぶ大切さを感じるようになった。そして辞書を使うようになってから、言葉を丁寧に扱うように心がけている。

言葉を丁寧に扱う。それは、人と自分を気に掛けることなんだ。

人に何かを伝えるには気持ちを言語化しないといけない。でも相手に誤解や勘違いはさせたくない。私の気持ちをちゃんとわかってもらいたい。そのために必要なのは考えること。そのうえで適切な言葉を探すこと。

今では友達と諍いはほとんど起こらないし、旦那さんにムッとする機会が圧倒的に減ったし、自分の気持ちも聞くようになった。

そんな中、新明解国語辞典の「『考える辞書』というコンセプトが、言葉に深く向き合うきっかけを与えてくれた。調べた単語を自分なりに解釈して使うことが「考える」ことになり、自分の言葉になっていくのだろう。ただ調べて終わるだけでは、明日には忘れる。

新明解国語辞典の魅力のひとつは、時代とともに変化する言葉を受け入れている点だ。例えば、『恋愛』の語釈には異性に限らず幅広い意味が含まれ、古い表現には「やや古風な言い方」といった注意書きが添えられている。辞書を作った人たちの配慮を感じる。

日本一売れている国語辞典は、読み物としてもおもしろい。言葉の奥深さに気づき、新たな視点を得る楽しさがある。開いてしまったら最後、言葉の沼に足を取られていくのでご注意。

【さいご】

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