【目印を見つけるノート】1693. ハート型の湖に誓うこと
小学生のころに学んだり読んだりして、今でも影響を受けているなと思うものが５つあります。
ひとつは『スーホの白い馬』です。
馬がどんな目に遭っても、矢で射られてもスーホのもとに帰ってきたことに感動して泣きました。
ふたつは『若草物語』です。
四姉妹のマーチ家では「巡礼ごっこ」という遊びがあって、家を守る母親がいろいろ工夫をして娘たちにワクワクする冒険をさせていたこと。これは、「人生は巡礼の旅のようなもの」というのを教えるためだったのですが、その言葉じたいも素敵だなと思ったし、巡礼ごっこが４人それぞれの人生のベースになっていくのが強く印象的でした。
みっつは『今昔物語』です。
何に感銘を受けたということではありませんが、夢に鬼が出てきたり、牛車が走ったり、橋を恐る恐る渡るなどしていました。確かイラストは少ししかなかったと思うのですが（カラーでもなかった）、ヴィジュアルとしてたいへん強烈でした。
よっつは『ああ無情（レ・ミゼラブル）』です。子ども向けの抄訳ですが、ミリエル司教（本には神父とありました）がジャン・バルジャンを赦したところで大泣きしました。今でも大泣きできます😅 引用はおそらく私の読んだものとは異なります。
いつつは『田中正造』です。
光村図書の小学６年生の国語の教科書に載っていました。みんな習ったのかと思っていたら、意外と習わなかった方も多いようです。
この教科書の内容だったと思いますけれど。
アンソロジーにも入っていますね。
そういえば、
先日漢文の講座の先生が「漁夫の辞を学校で習った方はいますか」といわれて、「ハイ」と手を挙げたら、他に挙げた方がほとんどいませんでした。
えーと、そういうものなのでしょう。
このいつつは愛情／旅／アーキタイプ／ゆるし／献身などという言葉で表せる気もしますが、どういうものにせよ私の堅固な土台になっています。
ということで？
今日はいつつめに関わる場所に初めて行ってきました。
ここは埼玉県と群馬県と栃木県の県境にまたがっています。今日は初めてでしたので、地理を把握するためだけになりましたが、とても広くて美しい場所でした。
ちょうど先日行った『観光PR物産展in丸の内トラストシティ』に埼玉県加須市のブースがあって、地図をいただいて話したことがスイッチになりました。ありがとうございます🙇
まずは名物の加須うどんを昼食にいただきました。
『なまずうどん』というのもあったのですが、うーん🤔と考えてニラうどんにしました。なまずはミシシッピ川の名物でもあるし、試してみたかったのですけれど。
うどんはコシの強い、かと言って太くないとてもおいしいうどんでした。ニラもかきあげもおいしかったです。
そして
歩きで行ける範囲を少しだけ散歩しました。
ラムサール条約湿地に登録されたこのハート型の湖（遊水池）でサギやカモ、オオバンを見つけました。コウノトリの飼育地も付随していたり、さまざまな施設があります。きちんと回ろうと思ったら泊まりがけで行かなければならないでしょう。
田中正造さんのかつての闘いの場所、谷中村の跡地も栃木県側に整備されているそうです。墓所は複数あって、栃木県佐野市の惣宗寺、群馬県館林市の雲龍寺、栃木県佐野市の浄蓮寺 、栃木市の田中霊祠、埼玉県加須市北川辺西小学校（途中で通った👀‼️）、 栃木県足利市の壽徳禅寺があるそうです。渡良瀬遊水池（谷中湖）とおんなじ、県をいくつもまたいでいますね。
この湖もそれらもすべて歩いて回りたい（いや、自転車でもいいです）という思いを今日初めて持ちました。
それは11歳の自分に対する一種の『誓願』でしょうか。
なかなか定期的に行くというのは難しいけれど今の美しさと過去の重たい歴史を両輪で学んでいきたい。
そんな気持ちになっています。
本当に今日は素晴らしくいい天気、風も穏やかで幸せな初体験ができました。
今日はこの曲ばかり口ずさんでいました。
森高千里『渡良瀬橋』
ストーリィと風景とメロディがしっかりある、素敵な曲ですね。この方は本当に才能豊かなのだなと改めて感じ入りました。この流れで「夕日がきれいな町」と締めくくられるのは本当にお見事としか言いようがありません👏👏👏
それでは、お読み下さってありがとうございます。
尾方佐羽
追伸 『オデュッセイア』はもう少しお待ちください。
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