
【目印を見つけるノート】1008. それがときどき、何かをふさいでしまう
きのう、テレビで坂本龍一さんがピアノを弾かれているのを拝見していました。
久しぶりに、本当に久しぶりに、「沈黙という音楽」を聴いた気がします。
沈黙という音楽。
空白という言葉。
沈黙という言葉。
空白という音楽。
私はといえば、プラスティックパールのバリ取りをしながら、そのようなことを思っていました。
バリ、とはプラモデルを作るかたや製造加工業の方ならば日常的に使う言葉だと思いますが、念のため。
本真珠やガラスパールではほとんど出ませんが、プラスティックパールには塗装に伴う『バリ』が頻繁に出ます。おそらく、原型を糸に通してから塗装加工をするので、隙間がくっついてしまうのでしょう。
つないでいくパールには貫通穴がなければできません。バリがあると糸なりテグスが通りませんから先に目打ちや針などでバリを取っておきます。地味かつ、ヒヤリハットな作業ですが(ときどき指を刺します)、たいへん重要な作業です。
バリがなくなると、スムーズに糸やテグスやピンが通ります。
当たり前のことを言うなと叱られそうですが、それは隙間、空白、沈黙というのに通ずるものがあると思いました。
隙間。
空白。
沈黙。
これらは日常的に必要とは考えられていないかもしれません。隙間があればなにかを収めようとする。空白があれば埋めようとする。沈黙があれば喋ろうとする。
それがときどき、何かをふさいでしまう。
バリのように。
もしかすると、この3年あまりの歳月もBlankとかLostという単語で記録されるかもしれません。ただ、その隙間、空白、沈黙のなかに映っているさまざまな事象を、自分のことを省いて、ゆっくり、静かに思い返してみるのもよいのではないかと感じました。
淡い色のネックレスができました。

さて、今日の曲です。
坂本さんの曲をとも思ったのですが、引けそうなのが見つけられませんでしたので。
カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)によるサティ『ジムノペディNo.1』
見ていてサティを思い出したのです。ロジックはいろいろつけられるとも思ったのですが、まあ、感覚です。
空白と沈黙に向かうようなイメージがあるのでしょう。
これからまだまだ書き書きです。
それでは、お読み下さってありがとうございます。
尾方佐羽
追伸 がんばって😊
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