【目印を見つけるノート】1350. 国立博物館で講演を受けてきました
♪どこかに故郷のかおりを乗せて~と心の中で口ずさみつつ、やってきました上野駅。ちょっと、寅さん入ってます😅
上野はこれまた久しぶり。どれぐらいかな🤔忘れました。
今日の目的地はあちらです。
と、途中で大船渡のゆるキャラ、おおふなトンの写真を撮らせてもらいました。ちょうど三陸フェスが開催中でした。
ありがとうございます。
人出は……赤レンガ倉庫ほどではないけれど、動物園の方とか混んでいますね。特に『モネ展』が大行列でした。ミュージアムショップの方まで。
さて、私、
今日は、東京国立博物館の月例講演会『能面の魅力』(東京国立博物館副館長・浅見龍介氏)を聴講しました。ちょうど今、『大聖寺藩(石川県)前田家伝来の能面』という特集展示をしていて、そことリンクしたお話です。
能面、狂言面の名品を他と比較しながら鑑賞するという流れでお話が進んでいきます。見た目で表情が豊かというだけでなく、面の肉付け、歯茎の付け方など造形の優れた部分や、木屎漆(こくそうるし……漆糊に木屎をねり合わせたもの、補強や修復に使用する)の使用箇所、木の継ぎ合わせをしている部分など、CT画像(だったかと)も提示しながら丁寧な説明がありました。
面の由緒や作者(面打ち師)についても触れられていました。紹介された面の所有者は加賀・前田家、熊本・細川家、鳥取・池田家、紀州徳川家、京極家、岐阜県関市の春日神社、大分の宇佐神宮、愛媛県松山市の東雲神社、金春・梅若・宝生・金剛流などの能の流派など多岐に渡り、それぞれの繋がりを考えると小説がひとつ作れるな🤔と思いました。作者については赤鶴、一透斎(同一人物とみなされている)、出目洞水など。例に出された面は大悪尉、大癋見、尉、伝山姥、痩女、大天神、小天神、雪の小面、伝般若、童子、怪士です。忘れていないかな。
ジレンマがあるというお話も。
能面は能役者さんや狂言師さんの道具で代々受け継がれているものです。800も面を収集していたという鳥取藩主・池田吉泰の逸話も伺いましたが、大名家を経て美術館に行くのと違って、実際に使っているものを研究に使うのは難しいとのこと。
能役者さんが「ケースの能面は死んでいる」とおっしゃるそうですが、それはそうだろうなとも思います。
ただ、本当に興味深く歴史のある創作物でもありますので、もっと広く知られたらいいなと思いました。
もうひとつ。
個性の際立った面は役者さんが御せないというのもあるそうです。言い方は悪いですが、個性がほどほどの方が役者さんの演技と合わせやすい。
本当に奥が深い世界です。
日本の彫刻の歴史というとまず仏像があります。それは飛鳥時代に始まり鎌倉時代にピークを迎えます。南北朝や室町時代で退潮になりますが、そこから能(猿楽)の文化がはじまっていきます。彫刻としてとらえるならばそのようにも見れるし、「仮面」として見るならば民俗学の一ともいえるかもしれないと先生はおっしゃっていて、切り口がたくさんあるのだなと思いました。史料も少なくまだ調べがいのあるテーマだそうですので、今後の進展が楽しみです。
私は鵺(ぬえ)の面を並べてみたいです。
眠れなくなりそう😱😱😱
今回の講演、楽しく伺えてあっという間に終わってしまいましたが、お楽しみは他にもあります。講演受講には博物館の入場券が必要なのですが、イコール博物館の常設のものが鑑賞できるということ。
ヤッター( ≧∀≦)ノ
講演の前後でたっぷり見てきました。
写真撮影OKのものも多かったので、ベスト3だけ置いておきますね✨
あと、このようなかわいいノートをいただきました。講演ノートです。受講した講演のシールをいただけるのでペタッと。素敵です。
まだ書きたいことはあるのですが、明日にしようかな。
それでは今日の曲です。
The Lemon Twigs『Corner Of My Eye』
不思議な曲です。ノスタルジックといえばそうだし、ねじくれてるような気もします。でも夜にはいいかもしれません。
それでは、お読み下さってありがとうございます。おやすみなさい。
尾方佐羽
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