【目印を見つけるノート】1049. モノクロームの写真家たち
🤔
昨夜はバタンと寝落ちして、ふっと目覚めて、インスタを見たらEliot Erwittさんの写真が出ていました。ブラジルで撮ったとしかキャプションにはなかったのですが、陰影の濃い男女を見て、
「ああ、タンゴの濃密な感じを影にしたのか」と感じました。あ、タンゴはアルゼンチンだった😅訂正します。男女の陰影ということで。
モノクロでもパッと分かるのがすごいなと思いました。いや、モノクロだから分かるのですね。それも含めての「表現」です。
写真は、撮るのも好きですが、見るのはもっと好きです。最近は写真展にも個人的な環境ゆえ行けなくなりましたが、以前はよく行きました。
いちばん最近はチェ・ゲバラの撮った写真展でしたね。あと、地域の写真展はよく見ています。
インスタグラムは割とよく見ますが、写真が多いというのもあるかもしれないな。
写真家の方にはお二人、じかにお目にかかったことがあります。山形の美術館に写真展でいらっしゃった秋山庄太郎さん、そして日本橋三越だったと思うのですが、Eliot Erwittさんです。どちらも、たまたま入ったところに、たまたま展覧会があって、たまたまご本人がいらっしゃったと。
もうひとついえば、カメラ会社のサロンで選考をパスした方の展覧会に行って、ご本人とお話したことがありました。これはガッツリめで。
✏️テーマ:モノクロ写真を鮮明に撮る
私は昼で絞り（F）８か11ぐらいの設定で撮るものかなと思っていたのですが、彼は16でも22でも、絞れるだけ絞ると言っていました。その分シャッタースピードを遅くする。そして、できる限界まで被写体に寄るとおっしゃっていました。レンズは広角一択。
「それですごくクッキリした写真になるんですね」
「だから女性を撮ると肌がはっきり出すぎるので嫌がられる（苦笑）」とのこと。ははは😅
デジタルカメラが、私の場合はスマホカメラが主になってしまった今ではちょっとピンと来ない話なのかもしれません。ちょっとピンぼけ。
いずれにしても、私がじかにお会いした海外の写真家というとErwittさんだけということになりますが、彼もモノクロで撮り続けている方です。
ここでちょっと、
モノクロームの写真家たちを。
アンリ=カルティエ・ブレッソンさんのように、構図と瞬間を切り取る緊張感が感じられるのは好きです。
参考になるなと思った紹介文を。
構図をまず捉えるというのは、恥ずかし私も（素人ながら）かなり影響を受けています。この方は写真の構図の勉強にぴったりな気もします。
これは北京の故宮で撮った写真、３人の人が直列にいて、皆さんちがう方を見ています。故宮も遠近法の見本のようで、咄嗟に撮ったのですが、自分史上もっともブレッソン的に撮れた写真かも。
ロバート・フランクさんのリアリズムも大好きです。気取ってきらきらした被写体ではない「そういうのも撮るんですね」という写真たち。
リアリズムといえば、土門拳さんの撮った子どもたちは本当にいきいきしています。命の強さを感じます。
そして、アーウィットさんは「粋」で艶のある印象がいちばんに来ます。ときには愛らしい視点を感じます。
今は京都で写真展が開催中です。
おんとし94歳とのこと、心から敬意を表しています。
本当は、大自然を撮ったアンセル・アダムスとか、『アッパー・ブロードウェイ』のウィリアム・クラインとか、マスカラ目のマン・レイとか、もうすぐ色がつきそうなスティーグリッツとか、砂丘の植田正治さんとか、出したい方はたくさんいますが、書ききれないのです。また今度。
今は誰でも簡単に写真が撮れますし、カラー↔️モノクロのスイッチもトリミングも加工もすぐできます。便利ですね。
それでも、写真は結局、「人の目が見たもの」というところに帰結するのだと思います。
目が見たもの。
何を見たのか。
どう見たのか。
そういう感じです。
もっともっと、写真を見たいなあ✨
今日は、写真を撮る目のような曲はないかなあと思ったら、パッとコステロさんの『This Year's Model』のジャケットが浮かんだのですが、そのアルバムの曲ではなくて、こちらがぴったりだと思いました。
Elvis Costello and the Attractions
『Watching The Detectives』
「見る」のがテーマといえなくもない😆
♪She pulls the eyes out with a face like a magnet～の歌詞は絞り16の広角寄せにピッタリではないかと‥‥‥私観です。
最近、どうも文章が長くなりがちです。ほっておくとどんどん増えてしまうので、減らしたいです。
それでは、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
追伸 火打ち石👏
どうか‥‥‥。
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