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【目印を見つけるノート】1293. 後世ずっと、こうなっちゃうんだ

きのうの午後はお約束の図書館です。予約していた資料が届いたので、受け取りに。

そうしましたら、ひとつの本がレコードジャケットと同じ大きさで、しかも厚さが5cmぐらいあります。図書館の方も「大丈夫ですか?」と心配してくださいました。幸い、大きな帆布のトートバッグを持参していたので入りました👀‼️奇跡だ。
重いのなんのって。腰にちょっと来ています。

今回借りた本にはもうひとつ曲者がいて、小さいのですけれど古い😭奥付を見たら昭和30年発行と……いったい何年前?(68年前ですね)用紙の退色が激しくて、活字が薄くなっています。この頃は写植屋さんが文字を拾って版を作っていたのかな🤔

こちらも図書館の方が、「壊れたら直しますので」とのこと。壊れるのも織り込み済みのようです。

予約している本で1冊、区内の図書館にないものがありましたので、他のところから来るようです。都立図書館ならあるかな🤔
都立中央図書館にありますね。
最近はアサーティブに調べたりもします😁
この本は見て有用だと思ったら購入しようと思っています。

さっそく、新しいお話用の資料リストを作り始めようと思います。

小説書く時間より資料を探しているときの方がむちゃくちゃ楽しいのです。もしかしたら、資料探しと事実調べをしたくて書いているのかもしれません。本末転倒かしら🤔

さて、書きたいなと思ったことがあって。
きのう、あるアーティスト(故人)のWikipediaを見ていたのです。
読んでいるうちにどんどん違和感のカタマリがやってきたのです。
「あれ、そういうアーティストだったっけ」という感じ。
例えるなら、エイリアンとかゾンビとかに乗っ取られた知人に会って、「この人はみてくれはあの人だけど、何か違う」という感じです。アルバムの名前は合っているようですが、「この人はこういうアーティストだ」と書かれていて、それがその人の絶対的な姿であるような……何か違うのです。もちろん、私がアーティストのことを全部知っているわけではありません。カルチャーの流れや、インタビューや、その人の変遷や、何よりも音楽を聴いてきたという中での個人の解釈しか持っていません。
ネットでの人物紹介を見て「足りないな」と思うことはあっても、そのような違和感を感じたことがなかったので、ちょっとショックでした。そこからいろいろ考えました。

「もし故人で、あまり知られていない人だったら誤謬(ごびゅう)や思い込みを書いても分からないかもしれない」
「マスメディアでもそういうことはあるか」(ボードリヤールかな)
「誰かをもっとも適切に紹介するには、誰が書いたらいいんだろう。自分で書ければいいけれど、それでも小綺麗に揃えてしまうだろうし🤔」

ちょっとディストピア的な話でもあります。

「この人のイメージって、後世ずっとこれになっちゃうんだ」が私がとっぱじめに感じたことでした。

ただ、私は自戒の材料にしようと思いました。
自分が書いているのはフィクションですが、完璧とはいえないまでも、書かれたご本人が「こんな風に書かないでよ」と怒り出さないよう、いっそう気を配ろうと思ったのです。

ということで、もっと調べて学ばないと😊

おとといの夜更新した『オデュッセイア』にはProud Maryこと、メアリー・スチュアートが出てきます。この方はたくさんの小説や戯曲や曲になっています。

シラー、デュマ、ツヴァイクの戯曲小説が有名です。いやあ、世界文学全集に出てくるようなキラキラ星。ちなみにシュテファン・ツヴァイクは尊敬する歴史作家です。2冊しか読んでいませんが。シューマンが曲にしているのもありますし、サンディ・デニー(ツェッペリンの『限りなき戦い』で歌っているフォークシンガーです)が歌にしているのもある。漫画は青池保子さんもテーマにしている(『エロイカ』大好き)。この前映画になっていた『エリザベス』にも……と枚挙に暇がないです。
今のイギリス王家はメアリーの子孫です。

それだけ非常に有名な方ですので、書くのは臆する部分もなくはないですが、思うように書いています。そもそも、言ったら皆さん有名なのです。そうそう、有名でなければ適当に書いていいわけでもありませんし。
やはり事実とか行動を見て、その人の心の動きも書けたらいいなと思います。

日々是修行中♥️

それでは、今日の曲です。
メアリーが最後に幽閉された城の名前をタイトルにした曲です。サンディ・デニーが在籍していたグループ。
Fairport Convention『Fotheringay』

え、幽閉されるの?どうして👀‼️となりますが、それはまたのちほど書くかもしれません。いろいろあるのです。
きれいな曲です。
イギリスはバラッド詩がたくさんあって、ちょっと太陽光が少ないのかな、影のあるものが多いです。サンザシがよく出てくる印象があります。セイヨウサンザシ(ホーソーン)ですね。イギリスでは代表的な5月の花とのこと。
そんなバラッド詩を思わせるきれいな曲です。

先日衣替えをして出したショールですが、タグを見たらフランス製でした。

意識していませんでした

ふっと、フォザリンゲイ城のメアリーに差し入れしたいなと思いました。少しは喜んでくださるかもしれません。

そのような視点も要るように思います。

あ、今日も更新します。
『天下無双の居候 六左衛門疾る(水野勝成報恩記)』という小説の中の番外編となります。末尾の章に配置されます。
『陸奥守の厄介痛』(むつのかみのやっかいつう)というタイトルで、伊達政宗が主人公です。10月24日(火)まで、連日10:00頃更新しています。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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