【目印を見つけるノート】382. 中身があるほうがいいです
何か、不思議な気分なのです。
上がっても下がってもいなくて、ちょうど真ん中のエアポケットにいるようです。
⚫図書館のブルース
行きつけの図書館が移転して新装開店?になったので、返却がてら足を踏み入れてみたのです。
開口一番、「しゃれおつー」とつい😅
一緒に行った中学1年生に、「言葉が古い」と言われました😅
そうですか、古いですか。
開架棚は流線型で奥行きを出すように設計されて、明るく開放的な雰囲気になっていました。脇にはコーヒーチェーン店。予約本の自動受け取りができたり、授乳室ができたり、雑誌が本屋さんのように陳列されたり、広い多目的スペースがあったりと至れり尽くせりです。
それは十分想像できたのです。
そして想像していた通り、残念なこともありました。
東洋文庫の大ライブラリーがなくなっていました。カウンターの方に伺ったら、
「ご要望もあったのですが、スペースが確保できなくて」とのこと。書庫からもなくなったようです。他の図書館から取り寄せられるということですが……。
要望したうちの一人は、私です。
今私が借りている4冊の東洋文庫以外はみんなここからいなくなったのですね😢
確かに古典文学全集も移転に伴うリサイクル本で出されていましたので、そうなるだろうなとは思いましたが、やはりショックでした。
吉川本の『吾妻鏡』はまだ書庫にあるようで、その点は安心しました。
そして前から借りている本を借り換えただけで、きれいな本が並ぶ明るい空間を出てきました。
ハコが新しくおしゃれで機能的になるのはいいことだと思います。多くの人が楽しむことができますから。
ただ、中身は……。
それはこの図書館だけのことではなく、しばらく前から書店で普通に転換してきたことでした。駅ビルをはじめ、カフェ併設の書店は珍しくなくなりました。新刊や文庫・新書中心の品揃えというのも。
売れる本を置くというのは商売としての金科玉条ですし、スペースもより限られている。
本が生鮮食品のようなものになっていても、それはいいのかなと思っていました。
図書館については、少しだけ残念です。
私は本を探しに図書館に行きます。たいてい目当てのものがあって、それを探しに行きます。そして新たな発見がないかとぐるりと回ります。それは古典だけというわけではありません。そこで古今東西の「知」を見いだすことができるのです。
アッシリアやアレクサンドリアの例を出すまでもなく、図書館は「知」の場所です。自分が知らないことを多く見つけて、学ばせてくれる場所です。
私が感じている大前提として、「世界には知らないことがたくさんある」というのがあります。ですので、高所から本を論じるような資格もまだまだないと思うのです。
なので、評論や解説はあまりしません。ミュージシャンのバイオグラフィーぐらいかなあ。
書き物はしていますが、一生が探求する時間です。
去年からたびたび、図書館のことは書いています。比較的早いのはこちらでしょうか。
【目印を見つけるノート】119. 図書館とフェラ・クティ
「時代が違うんだよ」とおっしゃられるむきもあるでしょう。
そうですね、デジタルアーカイブを追っていくほうが効率的ですし、本を探したければ国会図書館やAmazonのマーケットプレイスを見た方がいいのかもしれません。専門図書館もありますし、大学の図書館で閲覧させてもらえるよう努力したいな。
そのように行動を変える必要があるかもしれないと少し考えはじめています。
とはいっても、おそらくゴールデンウィークは別の図書館に入り浸っていることでしょう。現実として、まだ当たる必要のある小説用の資料があって、地域資料棚をひとつずつつぶしていきたいのです。
書くための資料探しならば、あらゆる方法を柔軟に試したいです。
広い目で見れば、書いたようなことは主に日本のことでまだ世界中がそうだということではありません。
そのように考えて、基本的には楽観的でいようかな😊
⚫もうすぐ咲きます
うちのベランダのばらのつぼみ、もうすぐ咲きそうです。5月がばらのシーズンですが、ちゃんと合っているんだ~と感心しています。
自然はカレンダー📆
今日の1曲は気分に合わせて。
福山雅治『Beautiful Life』
この曲の歌詞、深いです。
「僕も同じだよ」って歌詞に
ズギュンとやられたことを覚えています。
私もこんな風に
いろいろなことを経験したうえで
なお美しくありたいです。
それではまた、ごひいきに。
尾方佐羽