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【目印を見つけるノート】1640. 時を行き来しお散歩鶴見(1)

今日はちょっとお散歩のつもりが、午前から夕刻近くまでかかってしまいました。

あれれ🤔?

いつもと違う雰囲気に触れたくて、小さい頃よく訪れた鶴見に行ってみました。その記憶だけでどこまで行けるものかと。

地図で記憶は呼び起こせません

いやぁ、駅前はまったく変わっていて、記憶がひとつも甦りません。鶴見の今の面白いものもついでに見つけたいと思って、とりあえず、あらかじめ決めておいたポイントに向かいます。

先に神社にお参りしました。『鶴見神社』。ここは多分、来たことがありません。きれいなお社ですが、前身の杉山大明神の創建は相当に古い(社伝では推古天皇の時代ということです)。土地の神さまという位置付けです。
特徴的なのは『富士塚』で、狛犬さんも溶岩の上に乗っています。

雄々しい。

江戸時代に富士詣でが流行して、近隣で費用を積み立ててはるばる出かける『富士講』というのがありました。
それができない人のために、地域のお社の中に富士山に見立てた小山を作りました。それが『富士塚』で、小山だけのものや富士の溶岩を持ってきてしつらえたものもあったそうです。比較的近隣では羽田神社、穴守稲荷にもありますし、多摩川浅間神社にも溶岩らしきものがあります(他にも多数あります)。浅間神社は富士山を祀っていますね。それらは日本の象徴だからという理由より噴火を鎮めるためという理由が大きかったようです。江戸の流行も、富士山が噴火したことに関係しているのかもしれません。

富士塚
弥勒菩薩像がありました

この神社には他にも祀られている神さまがたくさんいらっしゃいます。

お食事中

この神社は線路の脇ですので、鉄道が機関車だった頃は火の粉が降りかかって周辺を含め大火事になったこともあるそうです。とんだ災難ですね。

弥勒菩薩と関係があるようです

道行けば看板あり。

なかなか見事な揮毫です

コミカルな響きですけれど、『頓智』って素晴らしい言葉ですよね、一休さん。ここから私の頭の中には一休さんのアニメソングが流れ始めるのでした(古いか)。

木の奥のマンションが長崎屋だったのですね

ここの当時の一大中心地は、『長崎屋』でした。鶴見だけということではなく、CMも流れていました。歌えます😅
今でいうイトーヨーカ堂かな。
鶴見の長崎屋は、今は大きなマンションになっています。念のため、信号待ちの老紳士にお尋ねしたところ、「そう、ここだよ。もうずっと前になくなったね」とのこと。

旧長崎屋に沿うように商店街があります。

この商店街にある中国料理店によく行きましたが……変わり過ぎていてよく分かりません。ちなみに、商店街の入口の道路側にあった鞄店は多分お弁当屋さんになっています。

ここで祖母にランドセルを買ってもらいました

記憶にあるところはほぼないですね……と思ったら、ありました。

向かって右手が複雑

この複雑なアンダーパス。ここは記憶にありました。土地の起伏もあるため複雑な作りで、子どもの私には時空が歪んでいるように見えたものです(歪んでないですってば)。

横浜市には土地の起伏が大きい場所がたくさんあります。思えば大船・鎌倉・三浦半島までそうかもしれません。その北東端はこの辺りかなと私は思っていますが、参考になるサイトがありました。

うーん、やっぱり。
いつも武蔵野台地のことばかり書いていますので、たまに遠征するのもいいですね。武蔵野台地が多摩川一帯で終わるというのも実感として理解できます。
ちなみに、商店街を出てみるとサンフランシスコ……かと見まがうヘアピン坂道でした。

写真だと平坦に見えるかな

少し話が戻りますが、
長崎屋跡地に行く途中で見つけてしまったのです。古書店📚️😆

井上靖さんの本が一杯あった

それがまた、いい感じの品揃えでつい入ってしまいました。そして、お手頃で状態がまあまあの本を3冊お買い上げ👛😅。その上に、取り置きまでしてもらうことに😅😅

すると、お店の方がチラシをたんと下さいました。これがまたピンポイントな……。

買えませんよ。買えませんけれど、欲しいものが1、2、3、4……。
実のところ、数年前までこのような情報にまったく興味がなかったので、そもそも見ませんでした。それがどうしちゃったんでしょうね、あるあるザクザク……もしかして古書沼にドップリ沈んでいるのでしょうか。

困ったなあ😖

その、お店の方がくれたチラシの中に、近隣にある総持寺宝蔵館の入場無料ハガキがありました。
「これから総持寺に行こうと思っているので、使わせていただきます」と言ってお店を出て、先へ進みました。

曹洞宗の大本山のひとつ、総持寺の話は明日にします。

それでは、今日の曲です。
Carol King 『Where You Lead I Will Follow』

ときどき方角が分からなくなっていましたけれど、全体的にはこの曲のような気分でした。
Youは子どもの自分かもしれませんし、祖母?今はない風景?あるいは1枚の優待券かもしれませんね。ある意味時をあれこれ行き来していたかもしれません。

それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

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