「人は話し方が9割」この本に話し方のことは書いてない
2020年上半期1番売れた会話の本、だそうです。話し方について多角的に訴求していると思いますよね?実はこれ、全く話し方については書いていないですよ。
話し方のことが書いてあって、さぞ勉強になるだろうと考えたあなた、それは勘違いかもしれません。なんでしたら、この本の中身、話し方のことについては1割くらいしか書いてないです。ただ、そうなる理由もわかります。
話し方というのは、聞き方の裏返しだからです。要は、自分の話し方を上手くするとかではなく、いかに相手に気持ちよく話をしてもらうかに主眼を置いた本です。それが上手な話し方だと言っているわけです。
要は聞き方について詳しく書いてあります。タイトルでは、9割が何と関係するのかなど書いていません。そこは手に取る人の求めている感情に働きかけているということだと思います。このネーミングも勉強になりました。
この本を読んで一番印象に残っている点
100%好かれる話し方のコツ35
相手の「言葉」を額面通り受け取らず、本当の「感情」に気づいてあげる
もうね、この本で一番での学びはこれです。
特に日本人と接するときには気にしないといけない点だなと思います。
日本語とは言葉数少なくし、相手に察してもらう文化です。
一方、英語は直接言葉で表現して、伝えるという文化です。
私自身、外国人の方や、主張の強い日本人たちと接する機会が多かったので、忘れかけていた視点です。
この感情に目を向けるということを疎かにしていました。誰しもが、主張や表現が得意な訳ではないです。表現できないのはいけないという考えを改めようと思いました。
人によって自己表現の方法は異なります。そこに目を向けて、さらには伝えようとしている感情にフォーカスしていきます。これが一番の学びでした。
話し方のことではないですよね。でも、それがこの本のいいところではないかなと思います。
お読みいただきありがとうございました。
タイトルのつけ方、手に取る人の感情の部分を残しているあたりがさすがだと思います。多分「話し方で9割が決まる」「話し方1割」とかじゃ手に取らないですよね。