田中の独り言4月16日/2024 ごくせんで泣くんだ
いつも理屈っぽくて七面倒くさい自分だが、
最近少し感情の発露が乏しい気がする。
つまり無表情というか無感動というか・・。
まぁ1人でいるせいもあるとは思うが、
とにかく笑ったり泣いたりしていないと言うことだ。
笑うことに関してはねこ達が居てくれるおかげで
そこそこ出来ていると思う。
でも・・泣いてないな。
いつからか分からないくらい。
赤ん坊や小さい子供はよく泣いて感情を発露する。
この行為はおそらく大人にも必要で
とても大事な事だと思う。
大人が泣くとまるで理性的でないかの
ように思われるかも知れないが、
溜め込んでいる不満やストレスは
泣くことによってかなり軽減されるのも事実だ。
たくさん泣くと頭がぼーっとなったりするが、
その後なんだかスッキリした気分で
気持ちが軽くなるというような経験を
持つ人は結構居るのではないかと思う。
涙のデトックスだ。
そんなことで先日Netflixで7番房の奇跡
という韓国映画を観た。
ざっくり言うと、
知的障害を持つ父親ととても利発な娘がいる。
ある子供の死亡事件で父親が逮捕され
ろくに調査もされず刑務所に入れられてしまう。
色々あって同じ房の仲間たちがあの手この手で
娘を刑務所に連れてきて再会することが出来る。
詳しい話しは映画を観ていただきたい。
とにかくその映画は予想していたとおり
泣き所満載のストーリーだったのにも関わらず、
泣かなかった。
あれ?おかしいな。
自分、どうかしたのかな?
と自分の無感覚さに少し心配になった。
一晩寝たらそんなことすっかり忘れて
WOWWOWプラスかなんかをぼーっと観ていた。
いつの間にか「やんくみFAINAL」が始まっていた。
やんくみは当時よく見ていた。
ヤンキー不良な生徒たちと山口久美子という
女教師という学園ものだ。
毎回生徒の誰かがトラブルを起こし
やんくみと供に友達や仲間として団結してゆく。
ありがちな物語だが現実的ではなく、
でも現実にもあって欲しいなと
思わせてくれるところが気に入っていた。
好きだったのだ。
見始めたら何だかとても懐かしくて、
FAINALには黒銀、白金、赤銅野歴代の
生徒さん達がみんな出ていた。
あーこの子もで出た、こんな子も居たんだ、
ともうすっかり大人になって色んな仕事に
ついてという形で出てたけど、
それぞれ役者として色々活躍してるよなー
なんてまるで息子か孫を見るような気持ちになってしまった。
確かに金は大事だ。
けど大事なのは金だけか?そうじゃねぇだろ。
もっと大事なモンがあんだろう。
こいつらだってな、必死にやってんだよ。
だけどな、お天道様に顔向けできねぇような
ことはしちゃいねぇんだよ。
そりゃな、うまくいかねーことだってある。
会社をクビになった奴だっている。
だけどな、地に足着けて歯を食いしばって
何度だって顔あげて生きてんだよ。
ここにダチが仲間が家族が大事なモンがあんだろーが!
うろ覚えなので、正確ではないと思うが、
やんくみが悪党の前でたんかを切った台詞だ。
後ろにはたくさんの教え子たちの顔ぶれが並ぶ。
この時、自分の目から涙がうるうると、
そしてぽろりぽろりと出たじゃないか。
えーーー?どこだった?
自分の涙腺どうなってる?
驚いたことに歴代の生徒さん達の顔ぶれと、
やんくみの正論のたんかと
この2点において自分は泣けてしまったのだ。
自分でも驚きだ。
なにはともあれ、泣けたことは良いことだ。
少しはデトックスできたのかな?
もう少し泣きたい気もするな。
涙のデトックス・・チェッカーズみたい(笑)
今日も読んでいただいた方ありがとうございます。