よろずのことのは の話
万葉集に嵌っていたことがあったと、何度かここにも書いたことがある。
ホント成り行きというか、流れ弾というか、そんな感じでやり始めて最初は万葉集に出てくる花の名ばかりを追いかけてた。
「結局、花しかないかぁ」なんてウンザリしかけてた。
何首ある?有名なのはどれ?マイナーなのはどれ?なんてことばかりやってた。
そのうち、関係ない他の歌も目に入るようになってきて、戯笑歌って言われたりするのが面白いなと思い始めた。
万葉集っていうと、好きだとか恋しいだとか、防人の歌だとか、貧窮問答歌だとか、百人一首に入ってるだとかで、色恋とお勉強感のあるものが有名だと思うんだけど。たしか、いくつかに分類されてたと思うけど、忘れた。笑
色恋よりもっと人間味のありそうなノリだけの歌なんてのも結構あったりする。
宴席で適当に挙げられた品名を詠み込んだだけの意味不明の歌(飲みの席の悪ノリ?)とか、ただただ酒を称えるだけの歌とか。
そんな仲間に入れていいのかどうかわからないけど、おふざけ感があって比較的知られているのは、大伴家持のウナギの歌かなと。鰻屋さんのサイトなんかでよく見かける。
家持とか石麻呂とか昔の名前っぽいのを見ただけで嫌になる人もいるだろうし、そもそも何言ってるか分かんねぇよ!日本語で喋れよ!って人もいるかと。
でも実のところこれって、TOKIOがDASHでわちゃわちゃやってるのとあんまり変わらないんじゃないかと思ってる。
たとえば
石麻呂さんを国分君、家持さんを松岡君だと思って台詞仕立てにしてみると
松岡(家持):太一君にちょい言わせてもらいたいんだけどさ。夏痩せに良いって言う鰻をさ、捕りに行って食べた方が良くない?って思うんだ、俺。太一君ってさ、ひ弱そうにみえるじゃん。もっと栄養つけた方がいいぜ、絶対。
国分(石麻呂):・・・・・
松岡(家持):あ、でもさ、痩せてても元気でやってけんなら、それで良いか。万が一にでもさ、鰻捕りに川に入って流されでもしたらヤバいよね。そりゃ、まずいわ。そだ、そだね。
国分(石麻呂):まつおかぁーーっ!(苦笑)・・・
なんて、ただの仲良しのじゃれあいに聞こえてきたりもする。
結局は、崇め奉られてる万葉集もこんなものだとアタシは思ってる。
堅苦しい言葉の解説やナンチャラ言葉とかの専門用語然としたものが、ハードルを上げてるだけで。
もっと平板な言葉で説明してくれよ!って、昔何度キレそうになったことか。アタシャ、そういうとこでちゃんと勉学に勤しんだ人じゃないんだから、わかんねーよっ!って。笑
家持君と石麻呂君は、親同士が親しくてほぼ幼馴染のような感じだったと何かで読んだ記憶がある。
この歌の続きに「右は…」ってのがあって、石麻呂は、幾ら食べても太れない、まるで飢饉にみまわれた時の人のような体形をしてるので、家持がそれをからかって作った歌だ…なんてことが書かれてあったりする。そう、オフザケの歌なんです。
幼馴染の石麻呂が痩せているのをネタに、「ウナギを捕ってお召しあがり下さい」だの「(そんな瘦せ細った体で)ウナギ捕りに行って流されないでね」だのと、囃し立てているような仲良しのじゃれあいの話、家持君のツンデレの歌なんですよ、これ。(たぶんね。笑)
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昨日こんな歌を詠んだ。
そうしたら、同じ日に同じように露草の事を考えていたと、Junさんがコメントを下さった。
Junさんの詠まれた歌がこちら
偶然!とコメント欄で盛り上がる大人2人。笑
そんなこんなで、昔やってたことをちょっと思い出せたりした。
当時は、文字数とか少し丁寧な書き方をしないといけないとか、言い切ってしまうとこんな素人の話でも丸ごと飲み込んじゃう人もいるから、そうならないように「という説もある」なんてことをいちいち説明しなくちゃならなくて、アタシはこのセンセの話は好きじゃないんだけど…ってのを採用しなきゃならないこともあったりと、違う意味でしんどい思いをしたから、もう少しラフに好きに書けたらなって思ってた。趣味でやってたのに…ねぇ。
どちらかと言うと、「うそだろ?」「そんなわけない」なんて思って自分で調べなおしてほしかった。そういう切っ掛けになったら、なんて思ってたけど、それは、思い上がりにもほどがあるってもんだ。
なので、単に素人が好きに書いてますよってスタスンスで、リライトしたいとずっと思ってるのが2、3個あるんで、自分のためにぼちぼちでも書いて行けたらなと思ってる。
Junさん、またまた良い切っ掛けをありがとうございます♪(なんか最近、音楽の説明もして頂いたりして、Junさんにお世話に成りっ放し…)
noteっていいね。色んな背中を押してくれる♪
長くなっちまった…。
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