琥珀色の蜜 2
ちょうど去年の今頃、こんなのを書いた。
あんこぼーろさんの企画「あの日の景色。あの日の味」に参加させてもらったもの。
タイトルの「琥珀色の蜜」は、母方の祖母が作ってくれていたかき氷にかけるあの蜜のこと。
娘である母は作り方どころかその存在すら知らず、あれはアタシの妄想か?ってなりかけてたんだけど…
今年久しぶりに作った梅シロップが
なんか似てる!
そういえば…と、琥珀色の蜜に梅の可能性があるんじゃないかとコメントくださった方がいた。
甘味だけじゃないあの風味、酸っぱさまではいかない爽やかな感じは、梅だった?
以前作った梅シロップでは何も思わなかったのは、今回使ったきび砂糖のせい?
でも、これは正解じゃない。まだなんか違う。
ということは、やっぱり蜂蜜か!
で、実験。
少し上がってきたシロップをスプーンですくって味見をしてみると、近いような気がしなくもない。
まだ日が浅いからか蜂蜜が強い感じがするけど、祖母の蜜も梅シロップだったのだとしたら原液のままなのか、何かで割ってたのかって問題もある。冷凍じゃなく、きちんと生の青梅でやればもっと梅の風味が出るのかもしれない。
ただ世はもう完熟梅の時期。
うーん。来年か?
実験を続けるなら、祖母の使ってた蜂蜜でやらないと意味がない。蜂蜜にも個性があるから。でも、ドボドボと遠慮なく注ぐには、あの蜂蜜はちーと高い。
きっとこのモヤモヤを晴らしたかったんだろう。母に借金をして完熟梅ときび砂糖を買った。いや、ご機嫌伺いに手ぶらで行ったもんでね…。
完熟梅のシロップも美味しいらしいし、なんなら梅もそのまま食べられるとか。
ということで、残りの冷凍梅450gと完熟梅1kgをきび砂糖で仕込む。砂糖は梅の80%にして、レモン果汁(ポッカレモンですが)を大匙1足した。
来年、梅と同量の蜂蜜をドバドバっと注ぐ勇気があるだろうか…
というよりも…
今更、かき氷用の蜜を作ってどうするんだ?という初歩的なことに今日気付いた。
家でかき氷なんてしないよ…💦
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閉じ込めた琥珀の中の風景は割らず解かさず風に任すか
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