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#1012 疲れている自分に気づくセルフチェックのポイント

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も木曜日がやってまいりまして、毎週木曜日恒例の一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今週のなつさんの質問はこちらです。

疲れている自分に気づくには

【最近、朝の寒さになかなか布団から抜け出せないなつです。
今日のテーマは、疲れている自分に気づくセルフチェックのポイントについてです。
リスナーの皆さんの中には、年末が繁忙期という方もきっといらっしゃると思います。
私も前職では、10月から年末調整や人事評価や株主総会と、時期が動かせないテーマが年末にかけて続いていくため、業務がたくさん積み上がり、つい限界まで頑張ってしまうのが、毎年の年末の迎え方でした。
年末に関わらず、相手があることや期限があると、ついやるべきことを優先してしまいますが、気持ちや体力がギリギリになる前に、自分で自分の状態に気づくセルフチェックのポイントについて、小田木さんが実践されていることを教えてください。】

という質問です。
なつさん、いつもありがとうございます。
書き出しの「なかなか布団から抜け出せない」は、私も同じです。
夜に眠りにつくときは、まだ完全に温まりきっていない布団の中で眠りに着くので、朝に起きたときは、すごいいいコンディションに温まり切った布団から出たくないという気持ち、めちゃくちゃ吸引力が強いですよね。
私も、そんな布団の誘惑を振り切って、なんとかこのVoicyの収録をしております。
今日のなつさんからは、疲れている自分に気づくセルフチェックのポイントということで、お題をいただきました。
これを一緒に考えていきましょう。

自分が疲れていることやギリギリになっている状態に気づきにくい。だから、早い段階で気づくためにという、こんな観点で書いていただきましたけれども、切羽詰まっている時に自分で気づきにくい、これは私も含めて多くの人が「あー、分かる」というところじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか?
私もずっと気づきにくいモードで、特に30代まできちゃったなって思うんですよね。
ぶっちゃけ今は40代になって、ようやく自分のコンディションだとか気持ちを大事に扱えるようになってきたな、そんなふうに思います。
なので、気づけない歴40年の私の観点から今日はお届けしたいなと思うんですけど、改めて、なんでこんなに自分の状態に気づきにくくなってしまうのか?ここにちょっと目を向けたいなと思います。

なぜ疲れていることに気づけないのか?

気づけない歴40年の私的にはなぜ気づけないかというと、それはこの二つ。止まらないからということと、フタをするから
この二つが、疲れている自分の体や気持ちに気づきにくくさせちゃうんだなと思っています。
ちなみに、私が今はちゃんと気づいて大事にできるようになったのは、翻って、止まるようになったからということと、フタをしないようにしているから。これに尽きますね。

止まらないと気づけない

それぞれをもう少し詳しく見ていこうと思うんですけれども、止まらないと気づけない、これはちょうど別の切り口で今週の放送でもお届けしましたので、すでにピンときたよという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今週の火曜日の放送でしたかね。
積み上げてきたものに気づく。そのためには走り続けていたら絶対に気づけないから、立ち止まることが大事だよ。こんな観点でお届けした放送のそのままですね。
走っていると、足元をちゃんと見たり、自分のことを大事に考えることが、やっぱり難しいんですよね。
走ってる時に頭の中で何を考えているかというと、「次にあれをやってこれをやって、いつまでにあれを終わらせて」と、とにかく前しか見てないんですよね。
歩みを止めないために前しか見てないので、この状態で気づくというのは、誰しも本当に難しいんじゃないかなと思います。
かと言って、毎日一時間瞑想もできないし、週一で1on1も難しい。
そんなふうに思うと思うんですけれども、こと自分のコンディションについては、「今日、私、元気かな?」とか、「どんなコンディションかな?」こうやって一瞬目を向けるだけでも全然違うなと、私も実感しておりますので、「いやいや、立ち止まるというけど、忙しい毎日で立ち止まれませんよ」と思う部分もあるかもしれないですけれども、そんな大げさに立ち止まらなくていいと思います。
例えば、ついスマホを見たりテレビを見たりと何かで埋めちゃう余白を、ちょっと何もしない時間にするとか、鏡の前に立つ時間だけでも、「ああ、今日もいろいろあったな、元気ですか?私」みたいな感じで、ちょっと立ち止まって、自分に目を向ける時間にする
これだけでもずいぶん違うんじゃないかなと思います。
これが、立ち止まらないと気づけない。だから立ち止まるというほうですよね。

フタをしちゃうと気づけない

もう一つ、私はもう一つもめちゃくちゃ大事だと思っていますので、ぜひちょっと想像しながら聴いてほしいなと思うんですけど、なぜ気づけないかというと、フタをするから。
これは、何にどんなフタをするかというと、自分の気持ちや感情に対して、思い込みやべき論でフタをする。こんなイメージですよね。
例えば、「これはやりきらないといけない」とか、「これぐらいで弱音を吐いてはいけない」「みんなはもっとやっているから、私ももっと頑張らないと」これが思い込みやべき論ですよね。
こういう考え方を持ってもいいんだけれども、それで自分の気持ちやコンディションにフタをして見えなくしてしまうという、この状態が気づけなくさせちゃうんだなと、私も自分自身を振り返って思います。

いろいろ考えたんですけれども、なんで人は自分の気持ちやコンディションにこういうフタの置き方をするのか?
これは小田木仮説ですけれども、疲れているということと、弱い、できない、これを全部ごちゃ混ぜにしている。一緒くたに扱うから、たぶん人は、割りと頑張る人ほど、自分の気持ちやコンディションにフタをしちゃうんだなと思います。
疲れている、弱い、できない。これを一緒くたに扱っちゃうというイメージは持てますか?
例えば、「あー、疲れているな、こんなことで疲れてしまう自分は弱いな、こんな弱い自分にはできないな、無理だな」これを全部一緒くたに考えちゃうから、だから頑張ることイコール疲れている状態にフタをすることになっちゃうんですよね。
でも、冷静に考えてください。
疲れているかどうかと、弱いかどうか、さらに言うと、できないかどうかって、これはそれぞれ全然別物ですよね。
特に疲れているかどうかと、弱いかどうかは、完全に別物なので、「疲れている自分、だから弱い自分」これを一緒くたにとらえるということがもはやナンセンスなのに、なぜか人は「疲れている、だから弱い」こんなふうにとらえて、助けを求めれらなかったり、疲れている自分にフタをしてしまったり、もっと言うと、本当にやばい時に周囲を頼ったり助けを求めたりできなくなっちゃうのかな?そんなふうに思いますが、いかがでしょうか?

自分の気持ちやコンディションは丁寧に扱って大事にしていい

ちなみに私は、この沼にはまっていました。
そんなフタを外せたのはなぜかというと、疲れているということと弱いかどうかということは全く別物である。こういったことをきちんと認識できたことと、自分や人間というものの弱さ、はかなさ、人間らしさ、こういったものにちゃんと目を向けられたほうが、結果自分も相手も大事にできるし、何かことを前に進めたいという時も、ちゃんとできる。なぜならば、自分のコンディションや弱さというものもちゃんと知っているから
あ、こういうことなんだなと思った時に、ようやく私もフタを外せましたということがありますので、疲れている自分に気づくには、フタを外す必要がある。
どうやってフタを外すのか?
疲れているかどうかと、弱いかどうか、できるかどうか、これを全部それぞれ別物としてきちんととらえる
これかなと思いますけど、いかがでしょうか?

疲れに気づけないモードできちゃった私も、今やちゃんと気づいてメンテナンスができるようになりましたので、例えば、以前は肩がこっていることにも全然自覚がなくて、「いや、こってませんけど」という一方で、プロに言わせると「めっちゃカチカチです」とか、こういった状態もちゃんと気づいてメンテナンスができるようになりましたし、常に元気でポジティブでなければならないと思っていた頃よりも、悲しい気持ちとか疲れている自分といったものにちゃんと目を向けられるようになったおかげで、本当の意味でのフラットなポジティブさ、偏った作り物のポジティブさではない、そんなステージに進むことができたかなと思っています。

ということで、なつさんのお題に戻ると、疲れている自分に気づくセルフチェックのポイントということでテーマをいただきましたけれども、止まることと、フタをしないこと、ここだよと思います。
止まってないことには、結構すぐにみんなが気づけるんですけど、フタをしちゃっていることには、そういう着眼点がないと気づけないというメカニズムもあると思いますので、「自分、フタをしていないか?」こんな観点でぜひ立ち止まって振り返っていただけるといいかなと思います。
もしも、自分だけだと止まれないしフタを外せないという方は、ぜひ人の手を借りていいと思います。
自分の気持ちやコンディション、丁寧に扱って大事にしていいんだよ。
まずはそんなふうに言ってあげてください。

なつさん、今週も木曜質問をありがとうございました。
今月もお互いにいいコンディションでいい仕事をしていきましょう。

先週の一番放送は、「勝手な推察問題」を取り上げたあの放送&今週のコメントご紹介

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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