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#914 対面で会うことの位置づけや価値~リアルな場だからこそ大事にしたいこと~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も木曜日がやってまいりましたので、毎週木曜恒例のなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今日のなつさんの質問はこちらです。

リアルな場だからこそ重視しているポイントは?

【今週は、リアルで会う集まることの価値を、小田木さんやリスナーの皆さんと考えてみたいです。
先日の小田木さんの放送でもご紹介いただいた通り、私たちが所属するNOKIOOでは、社員みんなが集まって自社の提供価値や未来の姿をともに考える対話型セッションを7月末に行いました。
目の前のことに集中する日々の業務とは違い、みんなでこれまでを振り返りながら景色合わせをしつつ、中長期のことに目を向けて話せたことはもちろんですが、手軽にオンラインでつながる選択肢がある中で、同じ場所でチームの対話をすることが、私にとっても大切な体験になった気がしています。
チームにおける対面、リアルに会うことの位置づけや価値について、小田木さんが感じていることはありますか。
チームワーキングの視点で、リアルな場だからこそ重視しているポイントがあれば、あわせて教えてください。】

なつさん、ありがとうございます。
テーマは、チームにおける対面で会うことの位置づけや価値、プラス、リアルな場だからこそ重視しているポイント。これについて考えてみたいと思います。

ちなみに、この放送をお聴きくださる皆さんの仕事は、リアル対オンラインの比率がどんなもんでしょうか。
普段のスタンダードがリアルである方もいると思いますし、普段はオンラインベースでそこにリアルな機会をプラスオンしているという働き方の方もいると思います。
私たちは後者なんですよね。
なつさんみたいに物理的に遠くに住んでいるメンバーもいますし、お客様も割りと遠く。なので、集まる機会とか、リアルに出張してお会いする機会が、割りと特別なイベントというか、あえて作り出す機会になっている。
それが、私たちにとっての「集まる」とか「リアル」という選択肢になっております。

仕事の成果は、リアルかオンラインかだけじゃない要因のほうが圧倒的に大きい

今日は、チームにおける対面で会うことの位置づけや価値を、なつさんがテーマにしてくれたんですけれども、本題に入る前に、私はリアルとオンラインについて考えるときに、すごく大事なことがあると思っていまして、それをちょっとシェアさせていただいていいでしょうか。
それは何かというと、「リアルってこうで、オンラインはこう」と、単純にまとめちゃだめだなと思っています。
仕事の成果とか手応えって、リアルかオンラインかだけじゃない要因のほうが圧倒的に大きいじゃないですか。
もちろんリアルであるかオンラインであるかというのも、影響は与えると思うんですけれども、それっていくつかあるピースの本当に一つだと思うんですよね。
例えば、シンプルに考えて、リアルで集まったとしても暗い会議だってあるじゃないですか。もちろんオンラインでも暗い会議がある。
それって、リアルかオンラインかの話じゃないですよね。
あとは、仕事の段取りが悪かったら、オンラインかリアルかにかかわらず、生産性って下がっちゃいますし、よくあるフレーズで、「オンラインだとコミュニケーションが取りにくい」も、ちゃんと考えてみると、オンラインだからではなくて、もともとの関係性に課題がある。だからオンラインだとますますコミュニケーションが取りにくい。
そうなってるケースはありますよね。
それなのに、まるっとまとめて、「リアルだから〇〇」とか、「オンラインだから××」こうじゃないと思うんです。
どんな働き方でも、ベースの関係性や仕事のやり方があってこそ、良いコミュニケーションも取れるし、生産性の高い仕事もできるし、価値のある活動を生み出していける。
そういうもんだと考えています。

リアルに集まると、得られる情報が多い

なので、そういうことがあるという前提で、今日のなつさんのテーマを考えてみたいと思うんですけど、チームにおける対面で会うことの位置づけや価値を、私がどんなことを感じているかですけれども、一つは、リアルに集まると、得られる情報が圧倒的に多いなと思っています。
画面を介して相手から得られる情報って、四角いフレームにどうしても限られるじゃないですか。
それが全身で、立体的な相手のサイズとか仕草とか表情とか雰囲気とか、五感を通じて得られる相手の情報、これって視覚や聴覚だけじゃない圧倒的な情報量があると思うんですよね。
しかも、リアルに集まると、例えば、目的を持って会議をするにしても、その合間のちょっとした会話のちょっとしたコミュニケーションで得られる情報量とか、自分が渡す情報とかが、めちゃくちゃ多いなと思っています。
もっと言うと、目的に対して集中することであれば、リアルかオンラインかって、テーマによってはそんなに変わらないと思うんですけど、余白や、合間とか、全体の空気だとか、雰囲気から感じられる、ここにめちゃくちゃ価値があるなって思いました。
こういうのを、全体を通じて体験価値が高い。これは本当にその名の通り体感できるなと思います。

みんなが感じる一体感やつながりの強さ

もう一つは、場が持つ力。これもすごい大きいですよね。
目に見えないので、説明が難しいですけれども、でもありますよね。
同じ場に集まって、同じ飯を食い、そして同じテーマに対して、同じ距離感でわいわいする。
こういう機会が生み出す一体感とかつながり、さらに、ただ目的がなくそれをやるんじゃなくて、一つのものを作り上げる。そういう力ってすごく大きいなって思います。
これは、もちろん目的があって、アジェンダが決まっていて、効果的に進めていく会議であれば、あんまりリアルとオンラインの違いは出てこないと思うんですけど、会議の前にはなかったものを生み出す。今回の私たちのセッションの場合だと、自分たちが事業を通じて顧客に提供している価値を改めて言語化してみるとか、これから自分たちがさらに磨いていくべき価値や、作っていきたい未来を、みんなの着眼点を織り交ぜながら可視化してみる。実際にクリエイティブのメンバーが、ホワイトボードを使いながら、そこに対話によって出てきた着眼点を書き出しながら、みんなで一枚の絵を作り上げる。そんなことをやったりしたんですけど、こういったものを作り上げたりだとか、その場に参加することによって、みんなが感じる一体感やつながりの強さ、これがすなわち場が持つ力なんじゃないかなと思います。
それが大きいというのが、二つ目ですかね。

一堂に会するのは、エネルギーも時間も労力もかかる

もう一つ、思ったのは、オンラインに比べて、一堂に会するというのは、エネルギーも時間も労力も膨大にいるなと感じました。
例えば、なつさんは出張で前日から飛行機で移動してくる、宿泊しながら参加する。そんなメンバーも何人かいますし、例えば、今回は浜松市で開催したので、同じ浜松市内に住んでいる私には、なつさんに比べれば全然移動の距離はかからないんですけど、それでも移動時間にして片道30分、「今日は移動するし、みんなに合うぞ」ということで、それにかけた準備。実際のセッション時間に対して、移動時間が30分だったら、30分前に家を出ればいいかというと、全然違うじゃないですか。
開始するもっと前に仲間と会うとか、そのセッションを始めるための準備や、コミュニケーションを行う、場を設営する。
こういったことが、全員にかかってくるんですよね。

リアルの体験価値は、みんなで創り出すもの

だから手間がかかるという話じゃなくて、かけたパワー以上のものを得るとか、作り出すという意思が、絶対的に必要なんだなと思いました。
これは、全社セッションみたいな特別な機会じゃなくて、「今日は出社しよう」みたいな日も同じだと思うんですけど、せっかく労力をかけて集まったとしても、「これならオンラインでもよかったな」とか、「わざわざ集まるほどでもなかったな」そんなふうに感じちゃうと、パフォーマンスももちろん上がらないですし、エンゲージメントもむしろ低下しちゃう。
こういった結果にもなりかねないですよね。
なので、集まるという行為が、オンラインに比べてパワーがかかる以上は、かけたパワー以上のものを得ようとか、みんなで作り出そう、これがあって初めて、いい場ができるんだな、そんなふうにも感じました。

冷静に考えると、オンラインでも同じですよね。
例えば、オンラインでさくっとミーティングに参加できたとしても、ミーティングに参加する以上は、「その時間で何かを生み出そう」とか、「これを解決しよう」「あれを決めよう」と、主催者だけじゃなくて、みんながそういった意識で臨むことで、初めて良い会議もできていくと思いますので、そう考えると同じとも言えるんですけど、それがもっともっと顕著に重視されるし、インパクトを持つ。それがリアルなんだなと感じました。

今回は、このセッションにかける意気込みと、「こういう場にしよう」
「こういう目的を実現しよう」と、そこの強さがすごくありましたし、参加する一人一人も「良い場にするぞ」「仲間と一緒に良い体験を作るぞ」これが見事に一体化して、結果、良い場になったという、そんなセッションだったなと思います。

なつさんが今日のテーマに、リアルな場だからこそ重視しているポイントは何かと聞いてくれましたけれども、ここがそのものですよね。
かけたパワー以上のものを得るとか、作り出す。
みんながそんなふうに臨めると、先に話した体験価値とか、そこの場に生まれる一体感やつながりといった力が相まって、本当に良い場になるんじゃないかなと思いました。

ということで今日は、リアル・対面で会うことの位置づけや価値について、放送させていただきました。
なつさん、質問をありがとうございます。

それでは、次のチャプターで、先週の一番放送とコメントありがとうございますのコーナーをお届けします。

先週の一番放送は、「推しの絵本」のあの放送

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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