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修士論文書いてみた。〜ヨーロッパの大学院・オンライン留学編〜

こんにちは、おちゃです。
この度晴れて修論の「執筆」が終わりました!!!!!YEAH!!!!!
投稿が疎かになっていたのはこの大学院関係・・・だけではないですが、諸々のためです。(後述します)
余裕がなかったんです。
今は少し落ち着いたので振り返りも兼ねて書き残していきたいと思います。

海外大学院入学に至るまで

1. ふつふつと湧き上がる想いを言語化してみた

私は公立の中学校で英語を教えています。
学年所属もさまざまな分掌も部活動もあります。
いわゆる一般的な「学校の先生」です。

2021年の春過ぎあたりから、私の周りの先生方・・・と言っても自分が所属する学校ではなく、SNS上で知り合いの方々が続々と「退職」して海外大学院に進学するのを見て、モヤモヤ感を抱いていました。

もやもやの原因としては、次の5つが挙げられました。

  1. 「いいなぁ・・・海外進学。」という悶々とした憧れと羨望

  2. 「仕事辞めて、定期的な収入がない状態か。」という金銭面の不安からくるドキドキ感

  3. 「そもそも今のところ希望してきたのに・・・。」という多方面への信頼関係に響くのではないかというザワザワとした不安。

  4. 「そもそも試験受かるレベルなのか。」というズーンとした自分への自信のなさ

  5. 「どうせ研究するなら自分が今関わっている生徒に対して還元できるといいな。」という希望的観測なワクワク感

この1〜5を制御するには、「仕事続けながら、大学院通えばいい!」という発想に至りました。

2. とりあえず「行動」に移してみた

まず「大学院を調べてみよう」と思い立ちました。
私が使ったサイトはこちらです。

Studies Portals Masters
Study in Europe.eu 

他のウェブサイトでも良いと思いますが、「master degree」で検索しました。

ちなみに英語では、修士過程は「master's degree」というそうで
I applied for a master degree. というと「mhh?」という顔をされます。

あるEnglish native speakerとの会話で。

次に専攻をどうするのか問題。

もともとComputer Science (CS)に興味があり、UoPeople (University of People)の学士にちょっとだけ通ったり、MOOCで学習を試みたりした時期もありました。(⇦続かなかった・・・・😄💦)

あるいは、Education。
仲の良い友人たち(学校の先生をしている・していた)がみんな「修士号」を持っている。応用言語学とかTEFLとか。

色々考えた結果、「CSは日本で、今回の大学院はEducation系でいこう。」と決心しました。

しかし!!!
私が検索をしだした頃(6〜7月)は、もう既に2021年秋スタートの大学院はほとんど締切が過ぎていました。笑

それでも色々検索したら、2校だけ出願できそうなところが残っていました!

選択肢1 フランス(10月までに出願)
選択肢2 スペイン(9月までに出願)

どちらの大学院も年間の学費が40万程度でした。(当時のレート)

決め手は、「1年間で修士が取れること」!
(ヨーロッパの大学は専攻によっては1年で修士が取れます。)

そして、スペインの大学院に出願することにしました!

締切は9月上旬!

3. とりあえず出願に必要なことをやってみた

  1. 8月上旬、英語力を証明するテストを受ける(IELTS)

  2. 8月上旬〜中旬、必要な公式書類を集める(卒業証明書&卒業証書・成績証明書・身分証⇨アポスティーユ)

  3. 8月中旬〜下旬、志願書を書く(CV・Statement of Purpose)

  4. 9月上旬、出願する(オンラインで完結)

1についてはTOEFLでも可。
IELTSの方が馴染みがあったので、コンピュータ1日完結版を受けました。
費用は2万5千円ほど。

2の「アポスティーユ」とは「証明」です!詳細は以下。

「外国公文書の認証を不要とする条約(略称:認証不要条約)」(1961年10月5日のハーグ条約)に基づく付箋(=アポスティーユ)による外務省の証明のことです。提出先国はハーグ条約締約国のみです。アポスティーユを取得すると日本にある大使館・(総)領事館の領事認証があるものと同等のものとして,提出先国で使用することができます。

提出先国がハーグ条約(認証不要条約)の締約国であっても,領事認証が必要となり,公印確認を求められる場合があります。事前に提出先または日本にある提出先国の大使館・(総)領事館にご確認ください。
ハーグ条約に加入していない国へ提出する公文書の証明は全て公印確認となります。

外務省

1の予約をしたタイミングで、卒業した大学に郵送申請で必要書類(英訳版)を送ってもらいました。(7月頃)

かかる期間を計算することが大切!!

アポスティーユがよくわからないので、大使館に情報をゲットしに行き・・・空振りに終わる😄💦
(大学によって書類の審査が異なるので確認が必要とのこと。)

ある日、スペインの大学院に進学した方のブログから発見!
アポスティーユは、外務省OR公証役場で、「私文書・外国文認証」をしてもらえる。

早速次の日、公証役場へ。
①卒業証書(英語版)の写し 
②成績証明書 
③身分証(パスポート)の移し

に「これは公式な書類です!嘘ついていません。」的な文章を書いて、それぞれ添付したものに認証をいただきました。=アポスティーユ!

DECLARATION

I, 苗字 名前, the undersigned, hereby declare that the attached Certificate of Graduation and Transcript of Academic Record are the true original (photo-copy of the original) issued for me by the President of 〜 University on 発行年月日(月 日, 年).

And I make this solemn declaration conscientiously believing the same to be true.

Dated this 当日の日付(月 日, 年)
署名

宣誓文

値段は・・・一枚あたり2万円弱。
6万円出しておつりがきたのは覚えてます。(⇦もう後には引けないと思った瞬間😆)

今思い返すと身分証はアポスティーユいらなかったかもしれません。
時間的な余裕がある場合は、大学院側に確認してみた方がよいです。

振り返ってみて

3のCV(履歴書)には、Canvaを使いました。
CVと調べるとテンプレートが出てくるので参考になります。

Statement of Purpose(志望動機)はWordで作成しましたが、そもそも何を書くべきものなのかいまいちわからなかったので、米大学院在籍中にWriting Centerで働いていたことがある友人(英語の師匠)に助けを求めました。

① どんな経験があるのか。
② どんな想いがあってこの大学院に志望するのか。
③  大学院で具体的に達成したいことは何か。
④  大学院にどのように貢献できるのか。
⑤  自分の今後にどのように繋げるのか。

師匠より

をトータルA4二枚に書きました。
(長過ぎても短過ぎてもいけないらしい。)

とにかく「自分を入学させた方がいい!」と猛アピールすることが大事とのことでした。

1〜3全て終了したので、4は出願です。
出願はオンラインでアップロードするだけ!
しかも良いのは受験費用が安い!😄(1万5千円くらい)

ここまでかかった費用はトータルで10万円くらいです。

4. 入学まで

入試は書類選考と面接。
面接はオンラインで15分程度。
面接官の教授とは1対1。
Statement of Purposeに基づいて話しました。

結果は・・・・
WAITING LIST!!!

補欠です😭
この連絡が来たのが9月末。
「あなたは3番目だから、他の方のキャンセルがあれば入れます。」

そして10月中旬!
「入れるよー」
と連絡が来ました。
(この時点でもう大学院の授業は始まっている😄笑)

他の入学生から2週間ほど遅れて入学が決まりました。
授業料等を納入。(結局トータルで約50万を2回に分けて)

授業は全てオンライン
リアルタイムで参加してもよし、録画を観てもよし。
いずれにしても課題がある。(個人&グループ課題)

ちなみにリアルタイム参加は、日本との時差のため、サマータイム中の前期は深夜0時〜朝4時。4月からの後期は夜11時〜未明3時。

前期はリアルタイムで参加してみました!😆笑
後期はさすがに身体にきたので録画参加しましたが、やはり実際にディスカッションできる方が楽しいなと思いました。
大学院での学び編はまた別の記事で書きます。

5. 修論まで

この大学院では修論が課されていて、論文の執筆と口頭試問があります。

私は勤務校での実践を論文にしました。
勤務校の職員・教育委員会と生徒&保護者の方々の協力を得て、約3か月実践を重ねながらデータを収集しました。

そして先述の友人(英語の師匠)をはじめ、大学院の友人たちに支えてもらいながら書くことができました。

本当に感謝しかありません。

「修士論文書いてみた。」

とありますが、
修士論文を「簡単な気持ちで書いた」という意味ではなく、これから評価されるにあたり、まだ「書き上げた」=「書いた」とは言い切れないという想いがあります。

I have just written my master's dissertation.
であって

I have finished my master's dissertation.
ではないのです。

どういう結果になるかはわかりませんが、口頭試問(sitting)に向けて準備します!!

ここまで読んでいただきありがとうございました!




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