元メルカリコピーライター・長嶋さんに聞く、ミッション更新の舞台裏と「いいやつ揃い」なNYCの魅力とは?
この度リニューアルした、弊社の新ミッション「その仕事を、未来へつなぐ。」。noteでは新ミッションが完成するまでの7か月にわたる道のりを振り返ってます。
前編では、そもそもミッションとは何か、組織としてどう成長のビジョンを描いていくか…半年かけて、メンバー全員で議論を深め、方向性を決めていった様子と社内で起こった変化をお届けしました。
後編はコピーライターの長嶋 太陽さんにインタビューさせていただき、「全然、簡単でしたよ!」と仰る制作の舞台裏や、新ミッションに込めた想い、企業のブランディングについてお話を伺いました。
これからビジョン・ミッション・バリュー(以下MVV)を決めていこうという方だけでなく、広報・PR・ライターなど、言葉を扱う仕事をしている方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
「いいやつ揃い」のNYCメンバーから感じたこと
ーーまずは今回のプロジェクトについて、どんな流れで進めていただいたのでしょうか?
初めに相談を受けたのは、合宿を経て社内で議論が尽くされた後の段階です。だからミッションの前提になる部分、会社の強みや今後の向かう先みたいなことはいただいた資料でしっかりくみ取ることができました。
MVVを誰がどう決めていくか、どの段階から関わらせていただくかはケースバイケースですが、経営者の想いやビジョンを軸に、事業としてどう中長期的なミッションを掲げていくのかを一緒に考えて制作していくパターンもあります。
NYCの場合はミッションの前提は社内でしっかり固められていたので、インタビューで人柄を知り、ニュアンスを汲みながら、実際の言葉としてどんな形で届けるか、という部分にフォーカスして進めていきました。
ーー実際にメンバーと会って話していく中で、「NYCらしさ」をどんな部分に感じましたか?
まずは「みんないいやつだな」と感じましたね。誰と話しても非常にロジカルで、情報処理能力が高い。それでいて目の前の人にちゃんと向き合う誠実な人柄や、泥臭さも持ち合わせています。
仕事のやりがいは人それぞれですが、NYCのメンバーはとにかく人に向き合い貢献する、相手が喜んでもらえることが自分も素直に嬉しいと感じられる、温かみのある仕事観を持っているなという印象でした。
意外に簡単?!新ミッションが出来上がるまで
ーーインタビューを踏まえて、実際に言葉を研ぎ澄ましていく段階で、難しかった点はありますか?弊社投資先の中小企業経営者は年齢層も高いですし、みんなに伝わる・わかりやすい言葉選びというのは非常に難しかったのでは…と感じたのですが。
正直なところ、難しくなかったです(笑)。もちろん伝える、言葉を選ぶという過程の中では何百という言葉を探して、調べて、という作業を行っているのですが、それは他の仕事でも同様に行うため今回が特段に難しいということではありません。
企業のMVVを作る際に一番難しいのは、決めること、判断基準を明確にすることです。今回NYCの皆さんとプロジェクトを進めていく中では目線や判断基準がしっかりクリアになっていたので、その難しさはほとんどなかったですし、迷いがありませんでした。
だからこそ非常にやりやすかったですし、楽しかったですね。コピーライティングやブランディングの視点から、一緒に議論の場に立ってより良くしていこうという取り組みができたと思います。
ーー新ミッションは以前と比べて誰にでもわかりやすく、短いながらも我々の価値が伝わるフレーズだと社内でも好評です。今回の新ミッションに込めた想いや心掛けた点などあれば教えてください。
※旧ミッション「中小企業投資を通じて、昨日より良い社会を実現しよう」
旧ミッションの言葉そのものからは、少し硬い印象を受けますよね。まずは覚えやすく、みんなが言葉にしやすいものにしたいと考えていました。
そもそもM&A、中小企業投資といった事業や業界そのものが一般の方からすると馴染みが浅く、事業承継に対しても不安を感じる経営者や従業員の方がほとんどだと思います。
NYCのみなさんが持っている想いや実際にやっていることに対して旧ミッションは硬く、体温が感じられにくい印象があることは当初から課題だと感じていました。メンバー全員が目の前の人と事業に向き合い、強い想いをもって泥臭く仕事に取り組んでいる姿勢をもっと伝えたいということは意識していましたね。
また、日本において中小企業が占める割合は非常に高いにも関わらず、まだまだ関心は低いです。世の中に対しても、NYCの認知や事業の価値がもっと広がっていって欲しいですし、中小企業投資に対するイメージが更新されていくといいなと感じています。
企業のブランディングと情報発信の価値とは
ーーNYCとしても情報発信やブランディングはまだまだ模索中です。競合も増えてきた中で、今回のミッション更新プロジェクトは自社の立ち位置や価値観をアピールする、ブランディングの第一歩だったように思います。
情報発信も含めて、ホームページやビジュアル、採用も含めたブランディングはまだまだ開拓できる余地はありますよね。社内社外問わず、伝えるべき人たちへ必要なことがもっとスムーズに、わかりやすく伝える、組織としての魅力をクリエイティブ・ビジュアル面でも伸ばしていくことは採用面でもプラスになります。
組織の人数が少ない段階から納得感のあるMVVを作る、社内ブランディングをすることはスタートアップのように急速に成長・拡大していく中でも組織がブレない、純度を高く保てるというメリットがあります。あるべき姿をしっかりと言語化することで、人事においては人材のミスマッチを防ぐ、目線のずれを防ぐなど結果的にコストを減らすことにもなると考えています。
だから、人数が少ないから必要ないとは考えておらず、むしろ早い段階でMVVに目を向けていくことは成長を前提としたスタートアップや多角的な組織では健全だと言えるのではないでしょうか。
ーーこれだけ情報や言葉が溢れる世の中で、私も含めて何を伝えるか、どう伝えるか、そもそも伝える必要があるのか、迷ったり判断に悩んでしまうことがあります。言葉で伝えるお仕事をする中で心掛けていることはありますか?
ネットやSNSが力を持つ中で、今世の中で一番余っているものは言葉や情報かもしれません。だからこそ、ただ言葉を書く、やみくもに情報を発信するよりも、今回のプロジェクトのように向き合うべきことがあり、向き合っている人たちがいて、そこにフォーカスして自分たちも同じように向き合って伝えるべきことを見定めて伝えていきたいですね。
終わりに
長嶋さん、ありがとうございました!少数精鋭のスタートアップにとって情報発信やブランディングは「なくても日々の業務は回っている」「効果計測がしにくく、時間とコストをかける価値が見出しにくい」と後回しにしがちではないでしょうか?
NYCとしてもまだまだ伸びしろのある部分ではありますが、この先会社が拡大し成長し続けていくために、このミッション更新プロジェクトがメンバーにとっても、組織としても、間違いなく大きなターニングポイントになったのではないかと感じています。
創業から2年、新しいフェーズに進んだNYCに、ぜひ関心ご興味を持っていただけたら嬉しいです!
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(インタビュー・執筆:中野)