時代劇「必殺」シリーズの資料集はいかがですか?【文学フリマ東京36】
文筆業と画業をやっています。Nuiと申します。
もともとは創作で小説を書いていますが、現在はわけあって、人生の一時をかけた私的ビッグプロジェクト、時代劇「必殺仕事人V」に関する活動を5年ほどやっています。
今回はだいぶ久しぶりに「文学フリマ東京」に帰る! のですが、映画評論の枠で出ます。
(初参加は三島由紀夫の卒論を本にして持っていったり、掌編小説を出したりしていました。いつか創作で戻れるといいな)
【文学フリマ東京36 出店!】
📍ブース:く-12
🗓5/21(日) 12:00〜開催
✅入場無料
🏢東京流通センター第二展示場 Fホール
📕イベント詳細→ https://bunfree.net/event/tokyo36/ https://c.bunfree.net/e/9WL
●「エリートがすきなのだ」Webカタログ
https://c.bunfree.net/c/tokyo36/h2f/%E3%81%8F/12
●文学フリマ東京36で頒布する本
・「はじめての政竜入門〜「仕事人V」からたのしむ必殺シリーズ〜」
・「必殺仕事人V 政&竜 全セリフ集」
・「必殺事人意外伝 主水第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜 政&竜 全セリフ集」
ほか、二次創作小説を6種類持っていきます。
二次小説についてはいわゆるBLというか衆道ですが、くそ真面目に書いているため、「己が文学と信じるもの」という規範に当てはまるとし、持参します。
資料本のご紹介
時代劇で同人誌を作るようになるまで
海外だけで作ることが不可能と言い切っても過言ではないのが、日本の時代劇です。
平成育ちのわたしは、時代劇の記憶が少ない世代です。
さらに海外かぶれで、R&BやHR/HMなどの洋楽ばかり聴いて育ちました。
そんな自分がいまから約6年ほど前に必殺シリーズと出会い、「なんてすごいものが昭和にあったんだ!」と、あまりの画面の美しさと面白さ、音楽のすばらしさ、そのセンセーショナルっぷりに衝撃を受けました。
何より驚いたのは、京本政樹氏が演じる「組紐屋の竜」の強烈な美しさと、村上弘明氏が演じる「花屋の政」のあまりのかっこよさでした。
若いふたりはもはや実在の人間とは思えませんでした。
スーパーモデルを見つめることが趣味のひとつのわたしは、この政と竜のコンビに目がチカチカするほど惹きつけられました。
ハイファッション、ランウェイと時代劇、まったく違うようで、かなり近い雰囲気があります。必殺はとてもモードです。
●時代劇の衰退
現状として、NHK大河ドラマやマンガ原作ものは別として、「水戸黄門」「暴れん坊将軍」などの、いわゆるTV娯楽時代劇の新作はほぼ作られていません。
その危機感に嘆くのは時代劇ファンばかりで、悲しいことに、消えつつあることに気づいていない人のほうが多いように思います。
時代劇の制作スタッフは日本映画黎明期から携わってきたような人が多く、おしなべて高齢になり、現場がほとんどない今、後継者問題は深刻です。
それは俳優陣も同じことのようです。
●自分にできること
政竜ファンになった当時、わたしはどうにか自分にできる範囲として、政&竜を復興できないものかと考えました。そのためには時代劇の復興が欠かせません。
そしてすぐに芸能界に携わってみたり、SNSで盛り上がってみたりと色々と試みましたが、望んだような結果までは得られず、現場は非常にシビアで、想いだけではどうにもならない、困難な道だと悟りました。
そのうちに、本来、自分は創作側の人間なのだから、ものづくりで関わるのがベストなのではないかと考えるようになり、同人活動を本格的に始めました。
現在は、商業誌でアクチュアルな存在として政竜を残すことを目指すかたわら、絵の活動を、ファンアートではなくファインアートとして、既存ファン以外の目に届けられないかという試みも続けています。
(政と竜を描きたいがあまり絵をはじめて仕事にもなっているので、その影響力は尋常じゃありません)
すでにライフワークになりつつある活動ですが、まだまだ知られていません。
ぜひとも今回の文学フリマ東京36でスペースに遊びにいらしてください。
新刊もワンコインでお手に取りやすい価格ものをご用意しました。
お待ちしております🌼
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