noteを一日お休みしてみた
2024年6月からnoteを始めて、毎週1回の更新を継続しています。
あたたかいユーザーのみなさんのおかげさまで、のびのびと執筆を続けてこられました。
読者の方がいてくださることが、「書く」原動力になっています。
……と、ここまでnoteを継続して良かったことをお話ししましたが、今回のテーマは「noteを一日お休みしてみた」です。
毎日投稿はしていないものの、ノートパソコンで日々執筆しています。
1本のnoteを仕上げるのに何時間もかかるためです。
でも、執筆するのは楽しみで、家族が寝静まってからnoteを開く時は、いつもワクワクします。
しかし、ある日の夜、急に「書きたい」というエネルギーが底をついてしまったのです。
いくら書こうとしても、頭が働かないし、一文字もタイプできません。
「どうしよう!今日はまったく進まない……」と焦りが募りましたが、思い切ってnoteを一日休んでみました。
こちらの記事では、執筆から離れてみて、どんなことがあったかをお伝えします!
noteをお休みして分かった「読む視点」
私がnoteを始めたきっかけは、大好きな「アートと文化」を自分の言葉で語れるようになりたいと思ったからです。
「アートと文化」は表現であり、言葉もまた表現。
「アートと文化」をテーマに言葉を紡ぐことは、表現に表現で対峙するような感覚があります。
表現に真正面から向き合うのは、想像した以上にハードでした。
など、常に自分との闘いです。
すべての力を注ぐので、キリの良いところまで進むと他のことができないほどヘトヘトに。
最近は、毎晩エネルギーを限界まで使い切っていました。
ある夜、いつものようにノートパソコンを開いた瞬間、「ああ、もう今日はしんどいな」と思いました。
「大変なことから逃げようとしているのでは」と思い、何とか気持ちを持ち直そうとしましたが、キーボードをタイプする手がまったく動きません。
書く気力がないなんて、今まで経験したことがありませんでした。
しかし、せっかく習慣になっていた執筆をやめるのが怖くて、それから数十分粘りました。
文字をタイプしては、「伝えたいことをうまく表現できていないな」と削除し……。
何回かくり返した後、ついに「今日はやめよう」と決心しました。
これ以上向き合っても、心身ともに消耗するだけで納得できる記事にはならないだろうと判断したのです。
すると、肩の力が抜けて、エネルギーがわずかに戻ってきました。
「このままnoteを閉じて寝てしまおうか」と思ったのですが、ホーム画面を開くと、気になる記事がたくさん表示されています。
「少しだけ見てみようかな」と読み始めたら、いつも以上に興味がわき、たくさんの方のnoteを読みたくなりました。
記事を拝読していると、
など、次々に感情がわき上がり、のめり込んでいるのに気がつきました。
「どうして今日はこれほど夢中になれたのだろう?」と不思議に思いました。
しばらく考えてみた結果、純粋に読者として楽んでいたのではないかと思い至りました。
いつもは、文章力をアップしたい、表現する方法を知りたいなど、「とにかく学ばなければ」と必死になっていたのかもしれません。
と思いつきました。
その時、「書くこと」を一度手放したことで、「学ぶ視点」から「読む視点」に切り替わった実感がありました。
「書くこと」を忘れてみる
「書くこと」に集中しすぎると、「読むこと」を忘れる。
私はライターの仕事を始めてから、学習しようと必死になるあまり、読者としての感じ方を置き去りにしてしまったように感じます。
子どもの頃を振り返ってみると、江國香織さんの短編集から『ハリー・ポッター』などの長編まで、色々な本に出会ったなと思い出しました。
物語の世界に憧れ、「自分がもしこの世界に行ったら……」と想像を膨らませていました。
そして、「自分もこんなお話しを書きたい」と思い、作文の授業では原稿用紙10枚以上に物語を綴りました。
私は、「読むこと」から始まって「書く」ようになったと気づいたのです。
「ライターとして腕を磨きたい」と思うほど、本や記事を読む時に「書くこと」から意識を離すのは怖いと感じてしまいます。
スキルアップのチャンスを逃しているのではないかと考えてしまうのです。
でも、いったん書く意識を手放して、読むことに集中する。
noteをお休みして、子どもの頃の純粋な気持ちが蘇ったのではないかと思います。
次の晩、noteを書くためにノートパソコンを開くと、新しいアイディアや面白そうなテーマが浮かんできました。
「このテーマで書いてみよう!」と思いつき、下書きが溜まっていく状態になったのです。
たくさんのアイディアの中から、「今週は何をテーマにするか?」を決められるので、コンテンツも充実すると感じました。
時には読者として楽しみながら、何かが現れるのをじっと待つ。
執筆に意識が傾きすぎた時は、純粋な読者の気持ちに立ち返り、また書く世界に戻ってくれば良い。
ライターとしての成長を焦らずに、たまには気楽に、そして丁寧に読んで学ぼうと思えた日でした。
「今日はnoteを書くのがしんどい」という方は、一旦休んでみると、新しい発見や気づきがあるかもしれません!