ご自愛消費初心者はまずパジャマを見直した
私はフリース素材の上下セットパジャマを2セット持っており、交互に着ている。そのうちの片方は特に風合いが好きで長年着ていた。
下のズボンは普通のフリース生地。上は起毛タイプでふわふわとしている。
ご自愛消費の記事を書いた後、身の回りの持ち物を点検し始めていた。首元の空いたヒートテックなどを数枚捨て、次は何を点検しようと思った時、パジャマに目が行った。
ズボンの方はだいぶ手触りが悪くなってきた上に、裏地が明らかにへたっているなぁと目に見えてわかったので捨てた。問題は上の方だ。まだ手触りはふわふわしている。毛玉もついていないし、色も綺麗だ。まだ着れるからとっておこうと思い、クローゼットにしまった。
さて、下のズボンを失ったパジャマセットの代わりが必要となった。新年セールで同じ店で同じようなパジャマセットを購入したのだが、ちょっと「ミスったな」と思っていた。上はまだ残ってるのだから下だけ買えばよかったのに、なぜか上下セットにしたのだ。1つのズボンに対して、上だけ洗い替えが2つ生まれてしまったではないか。
「この特殊な組み合わせ、一体どんなルーティンで回せばいいんだ?」と思った。上だけ汗をかく日があった時に洗い替えするのか?そんな特殊な汗のかきかたすることないよね。
このような「無駄遣いをしてしまったのではないか?」という罪悪感で、なかなか封を開けられないでいた。
捨てていない方のパジャマを洗濯に出した夜、ようやく着る勇気がでた。上からかぶるために袖を通した瞬間、はっきり分かった。暖かさが今までとは明らかに違う。羽根に包まれるかのようなぬくもり。今までのパジャマがいかにペラッペラになっていたのかがわかった。
見比べると驚いた。日々の睡眠と洗濯でかなり使い古していたのだ。
起毛部分の1本1本が痩せ、ボリュームがない。根元には布地が見えている。
どれくらいボリューム感がないかというと、こんな感じだ。
ああ、最近家に泊まった友人に、綺麗な品としてこのパジャマを貸したばかりなのに。
買った時の履歴があったのでみたところ、7年くらい経っていた……。これは流石にまずいだろ。
7年の間に企業努力があったのかもしれないが、軽量化が求められるのに、特別ボリューミーにしていくことはないだろう。それに、メーカー側も、季節限定とはいえ、毎晩着るものを7年着用することは想定していないに違いない。
夜、寒くて風邪をひいたことが何度あっただろうか。家の防寒機能がないのだと思っていた。もう、明らかにこの使い古しすぎたパジャマに原因があるじゃないか。
衣服のメンテナンスに対して、明らかに審美眼が養われていない。「不快」と自覚していなくても、環境が悪くなっていることがあるのだ。いや、寒さの要因と衣服がつながっていなかっただけか。
一夜明けて、あまりの快適さにnoteを書いた。こうしてご自愛は続いていく。
一般OLアカウントに期待されるものを買っていない自覚はある。Vlog界隈のような「ていねいなくらし」にも追いついていない。でも、こういう消費に幸せを感じられるなら、それはそれでいい気がする。