Suicaのペンギンに癒される毎日
癒しが欲しい。
一日中寝ていたい。
ひよこに囲まれたい。
温泉宿でくつろぎたい。
金木犀の香りが恋しい。
適温の季節が待ち遠しい。
フルーツを大量に食べたい。
ああ、癒しが欲しい。癒しが欲しい!
俺の癒され欲求は三大欲求並みに強い。別に疲れるほどハードな仕事をしているわけでもメンタルが疲弊しているわけでもない。にも関わらず、心も身体も常に癒しを求めてしまう。俺は欲求不満だ。
この欲求を満たすのは結構難しい。新しい強力な癒しを探したいが、このご時世では外出によって満たされる癒しを求め辛い。なので結局「癒しのルーティーン」に入ってしまう。
俺にとっての癒しのルーティーンの一つに、さかざきちはる氏がデザインするゆるキャラ系ペンギン、いわゆる「suicaのペンギン」の鑑賞がある。
(厳密にはさかざき氏の著書に描かれるペンギン=Suicaのペンギンではないので、本稿では両者のイラストを引っくるめて便宜的に「ペンギン」と呼ぶ。)
ペンギンが好きだ。見た目の愛くるしさは勿論、広告で見せる行動の一つ一つが可愛らしい。なのでグッズ(サムネイル画像参照)や関連書籍を自室に飾り日々眺めている。
特に絵本『ペンギンのおかいもの』『ペンギンのゆうえんち』は名著だ。無数のモブキャラペンギン達の中からペンギンを探す『ウォーリーを探せ』的な絵本で、様々なバリエーションのペンギンの姿を楽しむことができる。なお、この二冊ではペンギンは四男(「スイッピ」という名が付けられている)という設定で、真面目そうな長男・イケメン風の次男・ぽっちゃり系の三男・赤ん坊の五男?長女?という個性的な家族構成もみられ面白い。
俺がペンギンに癒されるのは、イラストの擬人化具合が絶妙だからだと感じている。
デザイン論に触れることができるさかざき氏の著書『いきものとイラスト』によると、動物を擬人化するキャラクターを描くに当たっては以下の定義を重視しているそうだ。
1、二足歩行。2、生活を楽しむ。3、しゃべる。
ペンギンは基本的に喋らないので1、2の要素で構成されている。そしてペンギンは元々二足歩行なので、とりわけ重要なのは2となる。
彼らは人間のように、俺以上に生活を楽しんでいる。お買い物をしたり、ご当地グルメに舌鼓を打ったり、他のICカード系ゆるキャラと仲良くしたり、そしてSuicaを使いこなしたり。絵本『ペンギンジャンプ』では、なんとプロレスにまで挑戦している。
人間生活に溶け込む鳥類など当然存在しないが、俺はその姿に説得力と親近感を覚えてしまう。その感覚が癒しに結びついているのだろう、と思う。
癒しを求めてやまない皆様。一度はペンギンをお試しあれ!
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