マガジンのカバー画像

#マーケティング 記事まとめ

1,392
#マーケティングのタグがついた記事を中心に 、マーケティングに関する理論や実践についての記事をまとめていきます。
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

Cannes Lions 2022 - セッションダイジェスト(第一弾)

みなさん、こんにちは!ad:tech tokyo 事務局です。 今年3年ぶりのリアル開催となった Cannes Lions 2022に行ってきました。そこで、今回印象に残ったセッションをダイジェストでお届けします。 ~全体的な感想~ 「全体の22%を占めたダイバーシティー領域」 日本でも年々関心の高まっているSDGsに関連するセッション、特にサステナビリティー、ダイバーシティー&インクルージョンをテーマとして語る場面が多い印象でした。実際、DE&I(ダイバーシティ、エクイテ

AXでいこう!

DX(デジタル・トランスフォーメーション)、騒がしい。 DXの本質は、デジタルを使うことによって夢にも思わなかったJOY+WOW+LOVE and FUNな体験を生み出すことなのだが、その多くはひと昔前ビジネスの絶対基準「効率(efficiency)を高める」にとどまっている。 「効率化」というのは、言い換えれば「バージョン・ダウン」だ。 ぼくはあるホテルに15年以上泊り続けている。いわゆる高級ホテルである。 このところ、バージョン・ダウンが激しい。 たとえば、客室スリッ

【続】『これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない』▶15業界のEvoked Set(想起集合)および第一想起ブランド調査結果大公開!!

書籍出版翌日に大幅増刷が決まり、だいぶ緊張している今日このごろです。 本記事では、大幅増刷御礼企画として、トライバルメディアハウスが2022年2月に延べ15,000人を対象に実施したEvoked Set調査2022の調査結果を大公開しちゃいます。 宣伝、(狭義の)PR、販促の役割はメンタルアベイラビリティを最大化させること売上は、バイロン・シャープ氏が『ブランディングの科学』の中で提唱している通り、メンタルアベイラビリティとフィジカルアベイラビリティによって決まります。

現場で役立つ!Webマーケティングの情報収集におススメなメディアをメンバーに聞いてみた【全11選】

Webマーケティングの業界は情報スピードがとっても早いです! 新しいツール・機能のリリースや業界トレンド、広告ポリシーの変更など、Webマーケティングを扱うプロとして知っておくべき情報はたくさんあります。 ただ、現場の声を代弁すると… 「情報量が多すぎて何を見ればいいのか分かりません😢」 「情報をキャッチアップする時間がないです😢」 というのが本音ではないでしょうか? かくいうnote担当も、Webマーケティング業界は未経験の状態でユニークワンへ入社。情報のキャッチ

横断的なデータドリブン組織に必要な、定量調査と定性調査の使い分け方

過去にアンケートを実施したことがある方に質問です。なぜ「アンケート」という調査方法を選んだのでしょうか?その案件は「インタビュー」ではだめだったのでしょうか?そもそもこの2つの調査方法には実施形式以外にどんな違いがあるのでしょうか? 調査の監修を依頼される立場で相談者と話すと、「なんとなくアンケートだったから」「アンケートと決まっていたから」「インタビューは慣れていないから」など、特に深い理由はなく決定される(積極的な選択ではない)ことが多いように感じます。 実は調査のプ

「パーパス」ってよく聞くけどよくわからない・・・を、『キングダム』を使って説明してみると

はじめに 「パーパス」がブームである。  そのせいか、「パーパスってどう考えたらいいんですか?」という質問をよく受ける。  正直、マーケティングの世界で、「パーパスを目的にしたマーケティング」とか「パーパスを手段したマーケティング」のような話を聞くと、目が点になる。  ほんとバズワードに群がって、好き放題に解釈して、それをネタにしてビジネスしようとする人たちにはいつもいつも嫌になる。  で、「パーパス」というのがよくわからん、という話をよく聞くので、ここではその説明

従業員の内なるクリエイティビティを発露する。そのための体験づくりとは。

クリエイティビティはクリエイターだけのものではなく、誰しもがもっているもの。きっかけさえつくれば、誰もがアイデアや発想を大きく広げることができます。 今回は、「クラシエ(Kracie)」の企業風土改革プロジェクトへの取り組みについて紹介します。「夢中になれる明日」をスローガンにするクラシエですが、生活者の夢中を後押しする前に、従業員自身が夢中になれる瞬間の体験と共感が必要でした。何かに夢中になるCRAZY文化の醸成のために、クリエイティブがどう活かされたのか、CXクリエーテ

マーケティングだけ勉強しても、マーケティングできるようにならない〜その(4)〜

「マーケティングが出来る」とはどういうことか、の構造を考えるために始めた本記事。 ここまではマーケティングを下のスライドの様な四階層 に分け、「マーケティングができる」こととはどういうことなのか考えています。 *前回までの記事を格納したマガジンは、こちらです。 初回ー第3回までは「仕事のOS」階層について考えたのですが、今回は一旦この階層から離れ、「マーケのOS」(人間理解)階層について考えてみたいと思います。 上のスライド中、マーケのOS階層には、その内容として参照点

日本代表として世界に挑んだPRプランナーの「チャーミングな企画術」【 ヤングカンヌ2022|カンヌライオンズ 】

世界最大の広告・PRクリエイティビティの祭典「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」の、30歳以下を対象とした「ヤングライオンズ・コンペティション(以下、ヤングカンヌ)」。この国内PR部門で2021年秋、PRX Studio Qの佐藤佑紀・森光菜子ペアが最高賞となるGOLDを受賞しました。 日本代表となった2人は、2022年5月に28カ国・56人の代表が集う本選に臨み、海外の若手と戦いました。本記事では、「制限時間24時間」でアイデアを形にする、熱い本選の

商品開発のプロセスを伝えることで、価格をあげることもできる

最近、「値上げ」が話題になっています。 消費者の視点としてはなるべく安い方が嬉しいですが、企業の視点では「値上げ」は時に必要なことでもあります。 原料高騰でやむなく値上げという場合もありますが、企業のマーケターとしては商品の価値をしっかり高め、納得できる値上げをしたいものです。 ところで、商品の価値を高める方法の一つに、商品の「開発プロセス」を積極的に公開していく、というやり方があります。 この記事では、私の専門分野である「ユーザーイノベーション」の研究結果を使いなが

戦略プランナーが新入社員に教えること③:「考えること」は「知ること」

For youで執行役員CMOをしている筧(@kakehi_)です。2022年2月より、戦略プランナーとしてのnote記事を書くことがノルマになりましたので、がんばっていきたいと思います(この記事が3つめ) 15年ほどの経験ですが、広告プランニングとは非常に幅が広く、そして属人性が高くなっており、人に教えるのが難しい領域だと思っています。 そして、センスというとよくないのですが、まさしくセンス的なものも感じるときはあります。 こちらのnoteにはストラテジックプランニング

売上を左右する20のヒントをまとめた書籍『売上の地図』を出版します!!(→前書きを全文公開)

久しぶりに本を出版することになりました。最後の書籍出版から8年、単著では10年ぶり。 テーマは「売上」、タイトルは『売上の地図』です。 この本を書こうと思った背景は、企業のマーケティングに20年以上関わってきた中で、いまだに多くの現場で「で、それやったらどのくらい売れるの?」(現場担当者の声→そんなことがわかるんだったら教えてくれよ…)とか「キャンペーンが失敗したから売れなかったじゃないか!」(現場担当者の声→確かにキャンペーンが失敗したのは自分の責任だけど、売れなかった

“推しマーケティング”の極意

デジタルマーケティングの最新情報に触れていると、「これって新しい流れだな」と感じることがあります。私の本業は、コンバージョンを最適化するサービス「Sprocket(スプロケット)」を運営する会社のCEOですが、ユーザー行動の変化は、常に早いものだと感じます。 前回のnoteでは、「”バズらせる”という発想そのものが古くなっているのではないか?」という問いから、さまざまな事例を挙げながら「マーケティング活動が『コミュニケーションを設計すること』から、マーケティングバースという

インサイドセールスの位置づけ、役割についての短文

 インサイドセールスは、インサイドセールスのことだけ話をしていても駄目で、マーケティングやフィールドセールスとの違いと連携を定義しないといけない。  また、マーケティングとインサイドセールスを、顧客情報のリッチ化の役割と位置づける必要がある。この下の表とは別のところで説明してるけど。  インサイドセールスは、取引に結びつけるためのセールスとは違う役割として生まれた、と考えるのが正(実際そう)。  そもそも、同じように“お客さん”や“顧客”という言葉を口にしても、マーケと