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#音楽 記事まとめ

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楽曲のレビューやおすすめのミュージシャン、音楽業界の考察など、音楽にまつわる記事をまとめていきます。
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#音楽レビュー

J-POP史上最強の裏名盤ASKA「Kicks」サブスク解禁

あなたの好きなクリスマスソングはなに? A「ぼくはワム!のLast Christmasかな!」 B「やっぱりマライアキャリーのあれよ!」 C「フッ!そこはCASTLEBEATのWishでしょうよ」 D「うるせぇ海外インディーオタク!てめぇはback numberのそこらへんのテキトーな歌でも聴きながら部屋でシコシコ一人寂しいクリスマスでも過ごしてろよバーカバーカ」 僕「いやいや君らそんなことよりもASKAサブスク解禁されてるかさ...」 J-POPが誇る最強の裏名

[真の天才]個人的尾崎雄貴アルバムランキング

車の色が蓬餅みたいな緑色のせいで、めちゃくちゃ鳥のフンが落とされます。どうも○代目です。 こないだサマソニ行ったときに運よくいつもTwitter(俺は絶対にXなんてクソだせぇ呼称は使わないんだぜ!)で仲良くさせてもらっているフォロワーさんと遭遇する機会がありまして。そのフォロワーさんとは出身大学だったり地元なんかが一緒で結構共通点があって話の花も咲いたんですけど、その時にそのフォロワーさんから「あの…名前なんて呼べばいいんですか?」って言われまして。 そうなんですよ、筆者

ヒプマイを聴いたことない人におすすめするヒプノシスマイクの曲10選

音楽原作キャラクターラッププロジェクト、ヒプノシスマイク、略してヒプマイ。 二次元キャラクター達がラップでバトルするという設定を軸にドラマトラックにてストーリーが展開し、登場人物やチーム毎に楽曲が提供されて人気声優がラップを披露するという画期的な企画は2017年にスタートし、2024年末現在、物語はいよいよ佳境に入ってきました。 これまでに発表された楽曲は実に170曲を超え、舞台の曲を含めると更に膨れ上がります。 ヒプノシスマイクの音楽面における醍醐味は、ストーリーの核

Definitely日本一わかりやすいオアシス入門...Maybe

イナズマイレブンで真似できそうな技と言えばトリプルディフェンスだよね、どうも○代目です。 イナズマイレブン懐かしいですよね。僕はちょうど世代ドンピシャだったので学校でよく真似たりしてたんですけど、その頃の保健室といえばキラースライド(という名のシンプルな削り)で負傷者がごった返してましたよね。平成10〜15年生まれの皆さんならピンと来るはずです。冒頭で触れたトリプルディフェンスという技なんですけど、ゴールキーパーの円堂守の背中をディフェンダーの栗松と壁山が支えて守るっていう

2024年間ベストアルバム50選

人は皆、誰もがそれぞれの年間ベストを背負っている――――――。 ということで、今年も若手からベテラン、西から東、北から南、ロックからジャズ、メタルからヒップホップ、エレクトロニックからフォーク、とにかく多くの傑作に出会えた。なのでその中から特別の50枚を選出して順位をつけた。このリストが皆様のひとつの出会いのきっかけになればこれ幸い。あと Apple Music と Spotify でそれに準じたプレイリストも作った。年末年始の休みの緩やかな時間にでも。 50. The

個人的2024年ベストトラック20選

あっという間に年末です。 2024年は、治安の悪化や先の見えない経済不況、そして政局混乱と、不安と猜疑心の増した一年だったように思いますが、私の音楽生活を振り返ると、「日本のオルタナティブな名盤」という記事を書き始めてから関連作品も含めて聴き込みに時間を費やした関係で、日本の作品を新旧ともに色々聴いていました。みの著「にほんのうた」も良いきっかけになったと思います。 今年の新作もそれなりにチェックしていたのですが、何度も聴き込むようなアルバムはあまり多くなくて、その一方で、

Little Glee Monster全アルバムレビュー

こんにちは、raqmです。 今日2024年10月29日、Little Glee Monsterはメジャーデビュー10周年を迎えました。その歴史を振り返る意味も込めて、全アルバムレビューを書きたいと思います。 私は6年程前の中学生の頃、Little Glee Monster(リトグリ)と出会いました。自分から音楽を聴くようになったのはこの時が初めてで、リトグリをきっかけに音楽が好きになりました。今では様々な音楽を聴いて音楽批評にも興味を持つ大学生になった訳ですが、リトグリの

【独断&偏見】サザンオールスターズ&桑田ソロ、アルバムランキング

江ノ島が見えてきた〜俺の実家はひたちなか〜 というわけで我が地元ひたちなか市にサザンオールスターズがやってきます!!! ぶっちゃけ最近のロッキンには変わり映えのしないいつメンばかりのラインナップに、蘇我移転とかで関心を無くしてたんですけど、サザンが来るならちょっと行くのもありかなって思った今日この頃。やっぱり地元ひたちなかで久しぶりのロッキンだし、それにこの機会を逃したらサザンなんていつ見れる?って話になるわけで。 そういうこともあって、これを機にサザンと桑田ソロ全部聴

藤井風@日産スタジアム感想、気取らない達人だからこそ成り立つ内省と一期一会の表現について

【この記事の主旨】・藤井風の日産スタジアム初日(8/24)を「スタジアム席参加券」で観覧、同公演のYouTube生中継(8/26の16時までアーカイブ視聴可能→公開期間を無期限延長)もフル鑑賞したうえでの感想 ・圧倒的な技術もさることながら、そのうえで偉ぶらず大観衆と対峙する、この規模で1対1のコミュニケーションを成り立たせる感じの佇まいがとにかくすごい ・「青春病」の歌詞〈いつかは消えゆく身であれば/こだわらせるな罰当たりが〉に象徴される諦観と執着の激しい混淆、そのう

Dubのお勉強③ Wackie's

<Wackie's>はアメリカ・ニューヨークのレーベルで、1970年代後半〜1980年代にかけてジャマイカのアーティストも呼びながらもニューヨークオリジナルのダブサウンドを作り上げた伝説的レーベルである。自分がこのレーベルをきちんと認識したのはBasic Channel(Moritz von OswaldとMark Ernestus)が本レーベルの再発仕事を行っていたことを知ったのがきっかけであり、実際にBasic Channelによる2000年代前半の尽力もあって、本レーベ

ショーン・マーティンを追悼するプレイリスト10。 Best works of Shaun Martin 

Shaun Martin(ショーン・マーティン)がこの8月に45歳の若さで亡くなった。Snarky Puppyの鍵盤奏者やプロデューサーとして活躍し、7度もグラミー賞を獲得した。ショーンを偲んで、知られざる彼の功績とベスト・プレイを紹介したい。 現存するグループにおいて自分が最も敬愛するグループと言っても差し支えないSnarky Puppy(スナーキー・パピー)。 何と言っても、昨年の7月オランダのNorth Sea Jazz Festivalまで、観に行ってしまったくらい

最強のラテン音楽を求めて|立つんだジョー・アロヨ編|Liner-note

今日はコロンビアの二人の偉人、フルーコとジョー・アロヨをネタにした記事を書きたい。コロンビアサルサを語るなら避けては通れない道だ。…なんだけど御大すぎて、実はあまりなじみがないんだ。だからサクッと紹介しよう。 フルーコ(1951年生まれ)は通り名で、本名は…長いのでやめておこう。キューバに血筋を持ち、若い頃からティンバレス奏者としてキューバ音楽を演奏していた。ファニアに影響を受け、1969年にフルーコ・イ・スス・テソスを結成する。テソは「傑出した」という意味から派生していて

2024上半期ベストトラック33選(6選)

えっ今年半分終わり?ていうか2020年代の半分が終わろうとしている?もう時間の流れに全然ついていけないのだが、それでも新しい音楽は容赦なく山のように毎週生み出される。というわけで今年も、自分が聴いた中で素晴らしいと感じた33曲を Apple Music と Spotify でプレイリストにしてみた。曲順はざっくりリリース順。時間のある方、梅雨の雨でやる気が削がれている方、あるいは作業用にでも、ぜひチェックを。 なおかつその中から特別にインパクトを受けた6曲を下の方に選出し、

2023年 国内インディーズ 聴いてよかったアルバム/EP 10選

年間ベスト、一度書いてみたいな〜と思ってはいたものの、恥ずかしさや忙しさもあり毎年手をつけられていなかったのですが、今年の年末休みはそこそこ時間的にも余裕があるしせっかくだから書いてみよう、と思い立ち作成してみました。 海外については狭いジャンルばかり聴いてるし、私よりも詳しいリスナーが国内外にたくさんいるのであんまり書く必要はないかな〜と思い、国内インディーでのリリースという枠を設けて10枚選出してみました。特定のジャンルに絞るよりも適度に音楽性にバラつきができてよい塩梅に