志村まうしろ

会社員定年まで秒読み開始。前向きになりたくてnoteはじめます。飛び出せ!ポスト自分。…

志村まうしろ

会社員定年まで秒読み開始。前向きになりたくてnoteはじめます。飛び出せ!ポスト自分。私にはその仮説が必要です。

マガジン

  • うしろのラテンてんやもの

    中南米、ラテンアメリカ、イベロアメリカ、新大陸・・・呼び方はさておき、ラテンな話題を集めます。♬タバコの煙 白い白い♬

  • うしろの金枝篇

    昔とったなんとやらで文化人類学、民俗学、民族誌などに関係する記事を集めました。♬斧打つ響き 道拓く歌声 こだまが胸に弾んでくるの♬

  • うしろのフラッシュバック旅日記

    最近の世界のカケラ集め(釣行記)と、めくるめく歳月を経ての旅の記憶です。♬足についた街のほこりも サッパリはたいて出ていこう♬

  • うしろの自分語り

    暖簾分けで新しいマガジンをスレ立てします。いつの日か自分が誰だったか思い出すために。♬赤く赤く ああ燃える炎に♬

  • うしろの沖縄そばSS

    沖縄そばを愛し沖縄そばに愛された男の沖縄そばサイドストーリー。♬これっきりこれっきりもう これっきりですか♬

最近の記事

最強のラテン音楽を求めて|ニーチェ先輩に追いつき追いこせ編|Liner-note

父さん母さん、コロンビアサルサを乱発する不幸をお許しください。 いつか書くだろうなと予想はしてたんだが、今日7月20日「コロンビア独立記念日」のタイミングで記事をリリースする。 えっ、もう9月だって!? な~に〜、やっちまったなぁ。 いえね、最近ほんと老眼が進行して小さい字は読めないのよ。1とか7とか9とか言われてもようわからん。ホンマ堪忍やで〜 で、その記事というのがグルーポ・ニーチェと同時代を生きたバンド特集なのだ。こう書くと読者の期待が爆上がりしそうだが、グアヤ

    • つば広の帽子を被り、布を織り、リュウゼツランの酒を飲む|Travelogue

      まずはグルーポ・ニーチェのこの曲を聞いてみて。 一聴しただけでわかるキャッチーなメロディ、それでいてゴージャス感のある音を塗り重ねたスグレモノでしょ? ”Qué tienes México”ではじまるサビでのハビエル・バスケスの声の張り方は、テノールの透明感やみずみずしさを感じさせてくれる。きっと往年のランチェーラ歌手を意識してるはずさ。 これはニーチェのメキシコツアーのためにつくられた曲で、2:06あたりからメキシコの州名とか地名とかを連呼していく。メキシコ人としては

      • 十五夜、レゲエ、波打ち際、ときどきジャークチキン|Liner-note

        みなさんは中秋の名月をどうすごしますか? 今年は暦の関係上9月17日と少し早く、まだ秋らしさが感じられないなかでのお月見になりそうですね。 ふだん音楽をあまり聴かなくなったボクだけど、今年はレゲエを聴きながら月見したいなと準備してるんだ(沖縄は台風の影響あるかな?)。理由その①は、そろそろ痩せきった心の菜園に水を与えるための音楽鑑賞が必要だと感じているからで、理由その②は、かつてコパン遺跡の町での思い出がよみがえったから。 コパン・ルイナスはこじんまりとした雰囲気のいい観

        • ド定番を超えてゆけ! 沖縄そばのキュリオシティ|Report

          小生の沖縄そばとの出会いは大学の学食だった。郷里から引っ越してきたばかりの頃で、ホームシックもあってかあまりおいしいと感じられず、一杯を食べきることができなかった。ラーメンともうどんとも違う麺とつゆの曖昧な属性を、一見似ているがゆえになおさら、どう評価していいのかわからなかったんだと思う。夏休みに遊びに来た友だちも、沖縄そばを絶賛はしなかったように記憶する。 1980年代の沖縄はまだマイナーで、その食文化は県外にはあまり知られていなかったし、沖縄そばの知名度も低かった。そば

        最強のラテン音楽を求めて|ニーチェ先輩に追いつき追いこせ編|Liner-note

        マガジン

        • うしろのラテンてんやもの
          23本
        • うしろの金枝篇
          17本
        • うしろのフラッシュバック旅日記
          46本
        • うしろの自分語り
          26本
        • うしろの沖縄そばSS
          16本
        • うしろの沖縄ポリリズム
          40本

        記事

          沖縄のサンゴを殺したのはアナタですね|Field-note

          この夏、沖縄の海はいつもにも増して熱かった=煮えていた。沖縄気象台は次のように報道発表した。 これは7月の状況だが、8月も台風が来なかったため、状況はより悪化したと思う。浅瀬のテーブルサンゴは軒並み白化した。ふだんは白化しないハマサンゴまで白くなっている個体がある。空港近くの海でも事態は深刻で、飛行機の窓からでも海が白いのがわかるんじゃないだろうか? サンゴって「青い珊瑚礁」みたくイメージ先行だから、言葉や画像として知らない人は少ないだろうが、実際に海で見たことがある人は

          沖縄のサンゴを殺したのはアナタですね|Field-note

          ベアトップ姿はないけれど…メキシコシティの光の乱反射|Travelogue

          人口ベースでの世界一の大都市は、上海やムンバイではなく、メキシコシティだって知ってた? 今日はメキシコ市、現地名シウダ・デ・メヒコ、通称D.F.の記憶をまさぐってみる。最近、吉岡里帆さんらがインスタ投稿して話題になったから便乗しようっと(ちょっと遅いかな?)。 なお、人口データは都市圏の範囲の線引きや統計する機関によって数字が異なるから、ランキング1位っていうのも「ある情報筋によると…」的な注釈付きになる。実際ウィキでは東京都市圏がトップだし。でも、最上位の都市のひとつであ

          ベアトップ姿はないけれど…メキシコシティの光の乱反射|Travelogue

          怪魚釣りスーパースター列伝|世界に広げよう釣り友の輪|Review

          海外の怪魚ハンター編のパートⅡを書きます。前回の残間さんにスキをたくさんいただいたことはうれしいのですが、当初の推しメンたちが相対的に評価低いことに、「なんか悪いなあ」と思ってしまっています。前半の怪魚ハンターの方々、タイミングが悪くてゴメンナサイ。あなた方はすばらしい。 で、今回紹介する人たちは、小塚拓矢さん開拓の世界の怪魚ハンターです。下に貼った小塚編もぜひ読んでね。 まずは Jakub Vágner(ヤコブ・ワグネル)。 チェコ人で、1981年生まれ。身長は187

          怪魚釣りスーパースター列伝|世界に広げよう釣り友の輪|Review

          多様なままでまとまらない未来にダイブする|Works

          地球の持続可能性について、市井の人々がこう発言しました。 「輪廻転生の世界観では、来世のために現世の環境を大切にするわ」 「私たち博愛主義者は、神の愛に基づき資源の公平な配分や持続可能な発展を推進します」 「人間だけでなく全ての生物が共存し、調和した生活を目指すのがマルチスピーシーズだぜ!」 「ガイア仮説では、地球を一つの生き物として捉え、ホリスティックに環境を保護するのよ」 しかし大阪のオバチャンは、輪廻転生は現世での行動変化を促しにくく、博愛主義は現実の競争的な社会に

          多様なままでまとまらない未来にダイブする|Works

          タンメー隠してねェ へそくり♪ それが沖縄の家の カラクリ♫|Field-note

          ただ意味もなく韻を踏んでみたが、今日の記事は、2007年に伊是名島にて実施した古民家調査の再録である。後世にデータを残すためなので、建築に興味がある人以外にはつまらないと思う。それでも読んでくれる方は、「アナタいい人だね ロンサムボーイ」です! 伊是名島の住居の歴史①アナヤーの時代 伝承の限りで伊是名の最も古い住居形式として記憶されているのはアナヤー(穴屋)である。アナヤーは、地盤に柱穴を掘って丸太や石柱を埋め込んで建てた家であり、地元では「古い簡易な住居」、ときには「粗

          タンメー隠してねェ へそくり♪ それが沖縄の家の カラクリ♫|Field-note

          最強のラテン音楽を求めて|恋してカリビアン編|Liner-note

          カリブ海に面した地域でこれまで話題にしたのは、主にはキューバ、プエルトリコ、ドミニカ共和国など大アンティル諸島だったね。でも、このあたりは植民地時代の名残で言語的に多様で、音楽も種々雑多。いくつかピックアップしてお届けすることを今日の課題としよう。 まずはガリフナの音楽プンタ/Puntaから。 ガリフナは主に中米のホンジュラス、ベリーズ、グアテマラ、わずかながらニカラグアのカリブ海沿岸に居住する少数民族。奴隷として連れてこられたアフリカ系と小アンティル諸島のアラワク族を祖先

          最強のラテン音楽を求めて|恋してカリビアン編|Liner-note

          「ソーダ水にはね…」とアンヘラは問わず語りをはじめた|Episode

          アンヘラ、きみがぼくにこの話をしてくれた日のことをおぼえているかい。 あれはなにかの記念で公休だった日の夕暮れ、ぼくたちはタマリンド並木の校舎から近くの小川を見おろしていたね。きみとは教会の交流プログラムで出会い、すぐに仲良くなった。陽キャで冒険心があって、でもときどき目元に愁いを帯びることがある娘だった。 あの日、きみが話してくれたのは、トリニダー近郊にある高原での子ども時代の思い出だ。傍らにはコーラだったかペプシだったかの空き瓶が転がってたね。 きみがまだ小学校に通

          「ソーダ水にはね…」とアンヘラは問わず語りをはじめた|Episode

          狩りガールの存在論的転回(後編)|民族誌を読む#4|Quiz

          出題=前回の記事👇 問1の答え=③ 国営農場で働いていた(働かされていた)ソ連時代に比べて、ソ連崩壊後は再び狩猟採集の比重が高まっていて、ユカギールのカロリー総摂取量の半分以上はエルクの肉だと著者が見積もるほど。でも狩人たちは、エルクが少なくなったのは「どこか他所に行っている」からと考える。 なぜか? 生命の総数は変わらないと彼らは思っているから。 次の引用は長いけど、そんな彼らの輪廻の世界観がよく現れているよ。 生命は失われずに循環すると考えるから、エルクはいまは別

          狩りガールの存在論的転回(後編)|民族誌を読む#4|Quiz

          狩りガールの存在論的転回(前編)|民族誌を読む#4|Quiz

          このシリーズ、字数は多いわ小難しいわと不評でして、どげんかせんといかん!と東国原英夫は思うたとです。あと個人的には、執筆に時間がかかりすぎることをなんとかしたかったとです。 で、字数が多い問題は2回に分けることで、小難しい問題は小分けしたり多くを伝えすぎないことで改善しよう、と。クイズ形式にしてるってことは、なるべく読んでもらって関心持ってもらうというサプライヤー志向があるわけでして、ならば変わらなきゃ! 今回取り上げる民族誌は、『ソウル・ハンターズ―シベリア・ユカギール

          狩りガールの存在論的転回(前編)|民族誌を読む#4|Quiz

          主人公になりたい! 私の旅を変えてみる|Works

          オレ、志村まうしろの別人格の斎藤諒士(Ryoji Saito)。22歳の大学留年生(自意識高い文学部)さ。好きな言葉は、『バカボンド』の「海を泳いでる最中には海の広さはわからんよ」だぜ。 自分でぶっちゃけちゃうけど、新しいことにチャレンジするのが好きで、特に旅行に関しては未知の場所や体験を求めるタイプ。社交的で、旅行先でも現地の人と積極的にコミュニケーションをとっちゃうね。 ただ、最近は旅行がただの観光になってしまって、感動や刺激を感じにくくなってるんだ。だから、映画や本

          主人公になりたい! 私の旅を変えてみる|Works

          夢のような虹を近づける男 鎌倉芳太郎|Studies

          与那原恵の『首里城への坂道 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像』は、鎌倉芳太郎の人生と業績を中心に、彼が関わった近代沖縄の歴史と文化を描いたノンフィクション作品です。この本では、膨大な資料と記録をもとに詳細なリサーチが行われ、鎌倉がいかにして沖縄の文化と歴史に深く関わったかが詳述されています。 与那原の文章は情感に満ちており、読者は鎌倉の情熱や苦悩を追体験することができます。彼と関わった末吉麦門冬らの人物描写も巧みで、物語性が強く引き込まれます。 私も以前、伊是名島から鎌倉芳太郎

          夢のような虹を近づける男 鎌倉芳太郎|Studies

          日本の道交法に物申す…はずなのにナナサンマルを語っていた|Essay

          日本の道交法では、歩道や路側帯がない道路なら人は右側を通行しなはれ!となってますよね。 だけど、公園や駅や図書館などでは左側を歩くように矢印で指示されてるし、上りと下りが並列するようなエレベーターでも時計回り、すなわち左側を通るような建てつけなんですよね~ そんなどうでもいいことを、なんか一貫性がなくて気持ち悪いなあと思ってしまう人なんですよ、わたしって。 左側を歩くのは、武士は刀を左腰に差しているから鞘がぶつからないように説とか、店の看板を見るときは視線が左から右に動

          日本の道交法に物申す…はずなのにナナサンマルを語っていた|Essay