第41回日本SF大賞エントリーコメント大賞を貰った話
第41回日本SF大賞エントリーコメント対象受賞
タイトルの通りなんですが先日、日本SF大賞でエントリーコメント大賞をいただきました。
エントリーコメント大賞は2021年から始まった試みで会長の池澤春菜さんが個人的に最も「こ、これは知りたい」と思った作品レビューを寄せてくれた方にお贈りする賞です。
エントリーコメント
一応エントリーコメントを転載します。
本作は京都の劇団『ヨーロッパ企画』がコロナ禍で舞台公演ができないため行われたYoutubeでの生配信演劇です。コロナで困難なエンターテインメント業界が試行錯誤を行う中、ものの数か月で京都嵐山線の電車内から生配信で演劇を行ったかなりの傑作です。 ケース1は電車内で物語が進みますが電車の乗降と早替えを利用し一人2役で生配信ながらパラレルワールドが存在する設定づくりには感動しました。 残念ながら現在配信期間が過ぎ、非公開状態になってしまいましたが是非みんなに見てほしかった。池澤さんにも見てほしかった!!コロナの時代でもあんなに楽しいSFエンターテインメントを新たに生み出せる力を!
自分で見ても恥ずかしい。まさかこんなオタク特有の早口みたいな分で賞を頂けるとはおもってなかったのでびっくりしました。せっかくなのでエントリーした経緯などをざっくりと書こうともいます。
参加の経緯
SF作品にはそれなりに触れてきた程度です。ジャンルがだいぶ違いますが高校時代に触れた冲方丁さんのマルドゥックスクランブル、ヨーロッパ企画のサマータイムマシンブルースが特に好きでした。
社会人になってから年に数本SF映画を見るくらいで本はまったく読まない状況でしたが2年ほど前にTBSラジオのアフターシックスジャンクションに現会長の池澤さんが出演されていて、そこで藤井太陽さんの『ハローワールド』を紹介されていてこれを機に久々にSF小説を購入しました。
久々のSF小説に結構ハマりそれから池澤さんの回は欠かさず聞くようになりおすすめ本を読むようになりました。日本SF作家クラブについてもラジオを聞いて知りました。
エントリー作品一覧
日本SF作家クラブのHPをみて日本SF大賞は一般からエントリーを募ってると知ったのでヨーロッパ企画の映画『ドロステのはてで僕ら』、小説『四畳半タイムマシンブルース』、オンライン配信劇『京都妖気保安協会』の3つをエントリーしました。
映画『ドロステのはてで僕ら』
ドロステのはてで僕らは昨年見たSF映画で最高に楽しかったのでエントリーしました。ヨーロッパ企画初の長編映画ということでかなり期待していてクラウドファンディングから参加した思い出の作品です。エンドロールにも名前を載せていただきました。
小説『四畳半タイムマシンブルース』
『四畳半神話大系』の森見登美彦さん、『サマータイムマシンブルース』の上田誠さん(ヨーロッパ企画)によるお互いの作品の合体小説です。過去の受賞歴を見ても小説が多いのでこれも大賞候補になるかと思いエントリーしました。
生配信劇『京都妖気保安協会』
最後は今回エントリーコメント大賞をいただいたヨーロッパ企画の生配信劇『京都妖気保安協会』です。京都の嵐山線を貸し切って車内で生配信劇を行うなど思い切った挑戦をしている演劇でした。
今回のSF大賞の候補期間には4部作のうち初めの3作しか入っておらずエントリー日にはアーカイブ配信期間も終了していて内容の良し悪しを判断できないため、確実に最終候補にも選ばれることは無いと確信していました。これは完全に池澤さんに興味を持っていただきたくてエントリーしたのでエントリーコメント大賞をもらえたのは狙い通りでした。まあ、狙ってたとはいえまさかここまで評価していただけるとは思いませんでした。
SF作品に再度導いてくれた池澤春菜に直筆の表彰状まで頂き感無量です。大切にしたいと思います。
いただい表彰状
ヨーロッパ企画の上田さんにも祝ってもらいました。
日本SF大賞選評冊子はkindleでも買えます。
来年はエントリー作品がSF大賞に選ばれるように来年も頑張るぞい!
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