人生の知恵袋 意外に知らない、人を傷つけてる瞬間の話
日常では意外に知らない、自分では当たり前にやっていることが、いつの間にか人を傷つけてるという瞬間があります。
では問題です。
ある日のこと自宅に来客がありました。
少しの間でしたが家にあがってもらい、お茶を飲みながら談笑をしていました。
それじゃまたねと玄関で並べられた靴を履きドアを開けました。お互い手を振りながら別れの挨拶をして来客は帰っていきました。
ドアが閉まり戸締りのため、すぐ鍵を閉めました。
カチャ、
戸締りOK!
さてこの時
これまでの一連の流れでもしかしたら、あなたはお客さんを不快に思わせてしまっている事があります。
皆さんはお分かりでしょうか?
私はこの話を患者さんに聞くまで気にもとめなかったことなのですが、一つの行為がマナーとして相手を傷つけることになっているというのです。
実はこんな話を聞きました。
施術中話をしていると
「この前ね、近所の人の家に話に行って帰る時にね。
じゃあねって言って外に出た瞬間にドアの鍵を閉められちゃったのよね。
だからその人のことなんか嫌いになっちゃって。」
正直訳がわからず、思わず「えっ!?」といったことを今でも覚えています。
正解は
戸締りのため、すぐ鍵を閉めました。
この部分です。
えっ?普通じゃない?と思われる方も多いかと思います。私自身そうやってましたから。
しかし、すぐに鍵を閉めるというのは
帰ってくれて清々する
早く帰ってくれ
もう来るな
と言ったような反応なのだというのです。
昔の人はお客さんが帰る時、
戸が閉まってからしばらく歩いて遠くに行ったことを確認してから鍵をかけるというのが礼儀であり、おもてなしだったそうです。
確かにそう聞くと、なるほどなと思いました。
普段ご年配の方に接する機会がある私にとって、気をつけて観察してみると同じようにやっている方が多く見られました。
昔の方はここまで気配り、心配りをしているのかと思うと驚きと関心がありました。
そういった文化はかなり薄れていっているこの世の中ですが、おもてなし文化が強いと言われる日本ではありますが、お見送りの気配りも凄いんだなと感じた一件でした。
身近な人に聞いてみると意外と気をつけている方がいるかもしれませんよ。
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