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お盆休みのあいだコーヒー(カフェイン)断ちに挑戦してみた

パニック障害や不安障害を抱えている人に対してよくあるアドバイスが「カフェインを控えましょう」なのですが、これが私にはどうにも難しい。

元々フルタイム労働する前の20代前半頃はコーヒーはほとんど飲めず、たまに牛乳多めのカフェオレ・紅茶・緑茶・ウーロン茶を飲む程度でした。カフェイン耐性というものがあまりない体質らしく、午後にカフェインを摂取すると眠れなくなります。

それが労働するようになり、打ち合わせ等で取引先に出向いた際にコーヒーを振舞われるようになって変化していきました。社会人として下っ端の人間が「カフェイン苦手なので…」とおもてなしの気持ちを断るというのが気が引けたので無理して飲んでいるうちにすっかりコーヒー(カフェイン)の虜に。(あまり関係ないですが客先で出された飲み物に口をつけないと失礼にあたる、みたいな謎のビジネスマナーやめてほしいです…)

気がつけば毎朝1杯はブラックコーヒーを必ず飲み、昼間は仕事中にやる気が出ないとブラックコーヒーかエナジードリンクを飲んで気晴らしする状態になってました。

そして30歳を過ぎた頃にパニック発作が頻発するように。それでもコーヒーが止められない。

心の中では「本当はコーヒー飲むと心臓がバクバクするし止めたい」とずっと思っているものの、コーヒーを飲まない朝は目が覚めない。少し気怠いからといって仕事を休むわけにはいかないのでコーヒーで無理やり自分を奮い立たせて仕事に行く、夜はカフェインのせいで寝つきが悪い、そして翌朝も体はダルい、またコーヒーに頼るという無限ループ。

たまに3連休にカフェイン断ちを試みるものの、禁断症状の頭痛で寝込んで貴重な連休を無駄にする…というのがここ数年の私とカフェインの関係性でした。別れられないダメ彼氏の如く私の生活に入り込んでくるカフェイン…おそろしい。カフェイン依存症ってやつです。

そんな状態でしたが、今年はお盆休みを9連休取ることができたので、本気でカフェインに別れを告げるべくカフェイン断ちに挑戦しました!

いきなり止めると禁断症状のひどい頭痛が出るので、まず準備したことは7月下旬頃から「コーヒーは朝の1杯のみ」を徹底し、日中はミネラルウォーターか麦茶、気晴らしはノンカフェインのジュースやスポーツドリンク等で過ごしました。普段は極力砂糖の入っているジュースは飲まないようにしているのですがチートウィークです。気晴らしは大切。あとはネスカフェの「ゴールドブレンド・カフェインレス」という赤いラベルのボトルコーヒーを飲んでましたが「レス」は「ゼロ」ではないらしく、微量のカフェインが含まれている感覚をなんとなく感じました。(これを午後に飲むと夜眠れなくなる)

そしてお盆休みの間は朝1杯のコーヒーもやめて完全ノンカフェイン生活を実行。幸運なことに頭痛は起きず、日に日に体のだるさが消えていく感覚のみでした。10日間で私の体には以下のような変化がありました。

・朝起きてすぐのけだるい感じが和らいだ

腰痛は治りませんでしたが肩こりは緩和した気がします。後述しますが首と頭が重い感覚が緩和しました。あと、以前は毎朝唸りながら這うように布団から脱出していましたが、比較的すぐ起き上がれるようになりました。

ネットでカフェイン断ち体験談などを読んで「寝つきがよくなる」という人もいましたが、私は夜の寝つきについては変化ありませんでした。なかなか眠れない原因は他にあるのかもしれません。

・頭痛とは別の「頭が重たい感覚」が減る

なんとなく首から上が軽くなったような感覚になりました。しかし思考がクリアになったわけではないです。カフェインを摂取した直後の「スッキリ!シャッキリ!」みたいな冴えわたる感覚は味わえなくなりましたが、ずっと脳内がふわっとした感覚です。リラックスしてる状態とはこういう感覚…?子供の頃は毎日こんな感覚だった気がします。眠気はなく軽やかで心地よい感覚ですが、この状態で仕事に集中したり根詰めて作業とかはできなそうだな…なんかミスしそう、と思いました。(慣れていないだけかもしれません)

これは不安障害持ちの人だけかもしれませんが、いつも頭の中を支配している「不安感」は少し軽くなりました。頭の隅っこのほうに行った感じというか、存在はしているけど「でしゃばってくる感じ」はないです。カフェイン断ち期間中は休みだったので近場しか出かけませんでしたが各駅で5駅ほどのほどほど混雑した電車移動中もソワソワしませんでした。(私は満員電車だけでなく混んでいない電車やシートに座っていても気分が悪くなることがあります)

・歯が白くなった気がする

おそらくステイン汚れというものが減ったのか歯磨き粉は変えていませんが歯が汚れにくくなった気がします。私は下前歯2本の歯並びがずれていて、そこの歯間によく茶渋みたいなシミ汚れが残ってしまうことがあったのですが、この10日間でその歯間を重点的に磨かなくてよくなりました。あと、当然ですがコーヒーを飲んだ後の口臭がなくなりました。


・肌のくすみが和らいでワントーン明るく見えるようになった

コーヒーの茶褐色が体の表面に出ていたのか!?とビックリしたのですが、肌がワントーン明るくなって血色良く見えるようになりました。顔だけじゃなく全身です。なんとなく健康そうに見えます。

・トイレに駆け込むことが減った

コーヒーの利尿作用で、以前は朝起きてトイレ→コーヒー飲む→出勤前に自宅トイレ→電車に乗る前に駅でトイレ(電車が緊急停車して閉じ込められた時のために念のため)→電車から降りて職場の最寄駅でトイレ(満員電車地獄からの生還を祝い、個室空間で気を落ち着かせるためも含まれる)→職場に到着(やる気が出ない日はここでまたコーヒーを飲む)→始業前か始業直後にトイレ、という頻尿ぶりでしたが、トイレに行きたくなる感覚が30分~1時間に1度くらいだったものが2~3時間に1度くらいに緩和しました。しかし休日でほぼ家にいるという平日と違う状況下の体感なので頻度として本当に減ったかはわからないです。

今回コーヒー断ちのデメリットは得に感じず、嬉しい変化ばかりでしたが、現在お盆休みが終わり仕事が始まると脳や体が以前の生活を思い出したのか「コーヒーが飲みたい!」という気持ちがよぎるようになりました。よぎるという優しい言葉ではなく焦燥感や渇望感がしています。カフェイン依存症おそろしい…。
流れで「朝のコーヒー1杯」もやめて出勤したところ午前中からとにかくやる気が出ない。連休ボケもあるかもしれませんが仕事に集中できません。仕事の疲れやだるさを何で紛らわせばいいのか全くわからず・・・。とりあえず伊藤園「氷水出し檸檬緑茶」というカフェインが少なそうな商品や玄米茶(たぶん低カフェイン)を飲んで気を紛らわしていますが、コンビニに入ると無意識にコーヒー飲料コーナーに吸い寄せられています。お茶で微量のカフェインは摂取したものの、仕事のお供だったブラックコーヒーはまだ飲んでいません。いつまでコーヒー断ち生活を続けられるかな…。

そしてコーヒー(カフェイン)断ち生活をしていて困ったのが、市販ペットボトル飲料の緑茶や紅茶など「お茶類」の栄養成分表示欄にカフェイン量が記載されていないこと。コーヒーは商品によるのですが、お茶は「カフェインレス」「ノンカフェイン」と表示されている商品以外は不明。定番商品はメーカーのサイト等で調べれば載っている場合もありますが、パッケージでは「不明」な商品がとにかく多いです。

あと抹茶味やココア味のお菓子もカフェインが入っているのか気になったものの調べられず不明。チョコレートもカフェインが含まれているみたいです。お菓子は小さな子供も食べるものだし、できればパッケージに表記してほしいと思いました。世の中には全くカフェインを受けつけない体質の人や微量ならOKという人もいるかと思うので数値で記載してくれると購入する時の指針になるかも、と思いました。

今回カフェイン断ちの気晴らしとして役立ったのがエナジードリンクを飲みたくなった時のコカ・コーラ社「リアルゴールド」!ゴールドというか黄色の液体のアレです。あんなにエナジードリンク風なのになんとノンカフェインです。スーパーに行くと160mlの小さい缶が売っていてちょっとだけ飲みたい時に便利でした。
あとコカ・コーラの「ゼロカフェイン」という商品が存在しているのですがお店では滅多にお目にかかれません。コンビニで一度見かけたのみでした。ネットなら箱買いになりますが購入できます。
お盆休みで時間があったのでスパイスを購入してクラフトコーラを自作したのも夏休みの自由研究みたいで楽しい気晴らしでした。

カフェイン断ちの話に戻して…個人差はあるかと思いますが、カフェイン断ちやコーヒー断ちに挑戦してみたい方は参考にしていただけたら幸いです。乗り切るコツはカフェイン断ち本番期間に向けてカフェインを少しずつ減らしていくことかな、と思います。


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