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伝統芸能 記事まとめ

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伝統芸能について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#伝統芸能」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2021年6月の記事一覧

今どきの能楽鑑賞(2):鑑賞を手助けする書籍をご紹介!

前回、様々な鑑賞方法をご紹介しました。 今どきの能楽鑑賞(その1):能楽を楽しもう https://note.com/hinoki_noh/n/n4dc6c37b5b83 前回の記事でもご紹介しましたが、あらすじを知っておくと、さらに鑑賞しやすくなります。 檜書店のおすすめ書籍をご紹介しますので、ぜひご覧ください! ◆能のストーリーを知ろう!ストーリーをサクッと知るのにおすすめなのが、マンガです。 しっかり要点を抑えたマンガですので、読みやすく物語を理解しやすいですよ

#勇気の芸術 3 『ねっこ』

とめどなく言葉がでてくるときもあり、反対に全く出てこないときもある。 創造的な生活を送れるシーズンもあるけど、反対に『やるべきタスク』という柵のなかで活動しなきゃいけないシーズンもある。 一週間単位で変わるときもあるし、それより短いときも長いときもある。上下左右にウロウロとする自分に「そんなときもあるよね」と思えるようになったのは、2020年の始めくらいからだと思う。 偶然なのか?コロナと同じときだ。 2018年に起業したもののじわじわと崩れていき、こっぱみじんに。その

西日本修験の旅 -種をまく-

山口ではこれでもかというほどのお接待を受けました。 鷺流狂言を伝承される米本さんのお宅にお世話になっていたのですが、狂言には山伏がよく登場します。 よく言えば「人間味のある憎めないキャラクター」、悪く言えば「一から修行やりなおせボケ」な山伏が狂言の山伏。 本当に山伏は狂言によく出てくるので、きっと昔はとても身近な存在だったのでしょうね。 今回の山口滞在の間に、洞春寺さま(大変由緒正しい臨済宗のお寺)にて狂言×山伏の密やかなイベントをさせていただきました。 お寺の山門に日

復曲能『泰山木』のダイジェスト動画、配信中!異流共演の舞台で、歴史的名品も「共演」!

昨年から能・狂言の映像配信が増えました。 もちろん、生の舞台の鑑賞に勝るものはありませんが、動画ならではの楽しみ方もありますね! 貴重な面・装束を映像で鑑賞することができる機会ですので、ご紹介します! 2021年4月22日、国立能楽堂企画公演の復曲能『泰山木』は、観世宗家と金剛宗家の異流共演で演じられました。『泰山木』の「同音」の地謡については以前こちらでもご紹介しましたが、今回は、もう一つの「共演」も話題になりました。観世宗家と金剛宗家に伝わる能面の「共演」です。

【vol.10】和太鼓グループ『批魅鼓』会長 山𥔎浩昌さん 「太鼓の可能性は無限、メンバーの心を一つに、前へ」

 さいたま市を拠点に活動している『批魅鼓(ヒミコ)』は昨年結成30周年を迎えた。〝アマチュア以上プロ未満〟の演奏を目標に掲げ、観客を魅了してやまない高度なアンサンブルによる合奏、バチ回し・バチ投げのパフォーマンス…コロナ収束後の舞台に向け、日々練習を積み重ねている。6月27日には、今年の公演第2弾となる「SaCLaアーツコンサート・夏 和太鼓・批魅鼓公演2021」(市民会館いわつき ホール)の開催を控える。会全体の活動運営を担う2代目会長・山𥔎浩昌さんに、和太鼓とメンバーへの

【京町家で日本髪暮らし】エピローグ(2021・春)

今回の日本髪暮らしは、前回よりも嬉しいこと・楽しいことも多く、学びも多かったです。 一番嬉しかったのは「日本髪で文楽鑑賞用」として購入したまま、箪笥に眠っていた着物や帯を実際に身につけれたこと。 ここだけの話ですが、「この着物、初めて着たー!この柄、着たらめっちゃ若い!!(驚)」となった着物もありました。 前回は、日本髪姿を数日間持たせるコツが分からないまま企画を実行してしまいました。 今回は、前回の知識を生かし、船底枕で寝る前にダッカールピンを要所に刺す、髪が乱れた

⑧【小倉伸二郎 先生】宝生流能楽師をもっと身近に。

「自分なりに想像しながら、たぶんこんな場面なんだろうなと思って観ていただけたら嬉しいですね。」 夏休み親子教室や実践女子大学の能楽サークルの講師としても活躍されている小倉伸二郎先生。6月五雲能では「雲雀山」を勤められます。先生から「雲雀山」の見どころもお聞きしました。ぜひ観劇前にどうぞ。 ーー伸二郎先生が「受け継いできたもの」は何ですか。 祖父、小倉輝泰のとあるお弟子さんからいただいた、お弟子さんが謡をオウム返しで稽古していたときに録音した「源氏供養」のカセットテープです

文楽技芸員が出演する唯一のラジオ番組『寛太郎とたかおのツレビキ!』

ラジオ大阪(AM1314kHz / FM91.9MHz)で毎週水曜日 午後11時30分から放送している『寛太郎とたかおのツレビキ!』は、おかげ様で放送開始から1年を迎えた。 人形浄瑠璃文楽座 三味線奏者で、私の中学時代の友人でもある鶴澤寛太郎さんとお送りする15分番組だ。 番組タイトルの「ツレビキ!」は琴や三味線を2人以上で一緒に演奏するツレ弾きと、友達を意味する「ツレ」を掛けている。 番組スタートのきっかけはコロナ禍新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コンサートやイベント

「能楽は心を守るワクチンでありたい」: オリンピック・パラリンピック能楽祭

「東京2020オリンピック・パラリンピック能楽祭〜喜びを明日へ〜」の公演が発表されました! 東京オリンピック・パラリンピック開催の可否報道はありますが、オリンピックはスポーツと文化の祭典です。また、能楽は、国の大きなイベントの際にはかならず寄り添い、国内外へ向けて公演を行ってきました。江戸時代に、幕府の儀式「式楽」として能・狂言が用いられていたという、能楽の歴史が受け継がれているのかもしれませんね。 本公演は、オリンピック・パラリンピックのメイン会場でもある国立競技場と同

秘すれば花。奥ゆかしい「大人の」楽しみ。

秘すれば花 最近長瀬智也さん主演のドラマでも出てきた能の言葉。「秘すれば花」と聞いて皆さんは何を思いましたか? 最後まで読んでもらえると「私も比喩を使いたい!!!」になっている。かも。 今日の3文noteは「あなたの得意なことは?」です。この二人との取り組みも13回目!一緒に読むと「自分の得意」が見えてくるかも。 ちなみに「秘すれば花」の意味は 「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」 (秘密にすれば花となり、秘密にしないと花にはならない) 「比喩」これが僕の得