~THE BEE~ 本人が本人であるという不思議さと、当たり前さのモヤモヤが心地いい。
『私の名前はニラミンコ。』
"魔法を捨てたマジョリン"というお芝居の中に登場する悪い魔女。僕の記憶の中にある初めての舞台での初めてのセリフ。
行列が行列を呼ぶのと似て、人気が人気を呼ぶ。
小学校6年生の学芸会では何故か皆ニラミンコになりたがり、学年でオーディションが開かれ、十数人の中からニラミンコに選ばれた。
『舞台』に魅了されていったのはこの頃からだったと思う。
ほんの一瞬そこに立つために、稽古を積み重ね、自分ではない誰かとなり、衣装を纏い、スタッフやお客さんと作品を共