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クラシック 記事まとめ

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クラシックの楽曲・作曲家などについて書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#クラシック」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2022年11月の記事一覧

1907年のスタインウェイ シャマイユが修復披露コンサート

かつてポリニャック公妃が所有し、彼女のサロンでフォーレ、ドビュッシー、ラヴェルをはじめ多くの音楽家が弾いたであろう1907年ハンブルグ製のスタインウェイ。この楽器を、パリのラ・グランジュ・フルレ音楽図書館 Bibliothèque Musicale La Grange-Fleuret (BLGF, 旧グスタフ・マーラー・メディア図書館)が受け継ぎ、9ヶ月間にわたる大規模な修復が行われた。 修復されたピアノは先週図書館のサロンに搬入。今日11月23日、ベルトラン・シャマイユ B

”音楽”と”現世”をつなぐもの___藤田真央ほか「スーパーソリスト達による秋の特別コンサート」_2022年11月28日

昨夜、サントリーホールで行われた【スーパーソリスト達による秋の特別コンサートVol. 1 室内楽の夕べ】で、藤田真央さんのピアノを聴いてきました!  ……と、ファンなので真っ先に名前を上げてしまいましたが、もちろん全ての奏者にそれぞれ魅力とチカラがありました。 メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op. 49」は楽しくて、演奏後の休憩時間中に思わず鼻歌をうたってしまうほど。 とりわけ印象的だったのはブラームス「ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op. 25」でした

【答え合わせ編】AI画像曲当てクイズ【ボツ問題もあるよ】

執筆者:OrchestraFontana執行部 この記事は、答え合わせ編です! 前回の記事をまだご覧になっていない方は、まずはそちらをご覧ください! 前回は、お絵描きばりぐっどくんという「言葉」を送ると、「AI」で「イメージ画像」を描き上げてくれるサービスに、いろいろな「オーケストラ音楽の曲名」を送って「イメージ画像」を書いてもらいました! この「イメージ画像」から元の「オーケストラ音楽の曲名」を当てるクイズを出題! 改めて、問題のおさらいです! 問題このイメージ画

ピアニストの頭の中を覗いてみたら。体験型クラシック音楽会「Concert Series MAG-MELL」主催者・酒井萌音インタビュー

時代も国境も越え、わたしたちを魅了するクラシックの名曲。その生まれた背景に、思いを馳せたことはあるだろうか? どんな人々が、どんな空気を吸い、どんなものを食べ、どんな空想を描いた時代の中で、音楽は生み出されたのか。 Consert Series MAG-MELL(コンサートシリーズマグメル)は、楽曲が体現する世界観を、演奏だけでなく、会場の美術や奏者の衣装、パンフレットなどで多角的に表現し、没入型アートを目指したコンサート企画だ。 クラシックコンサートとしては実験的とも

【分野別音楽史】#05-1「ラテン音楽史」(序論・『ハバネラ』の発生)

『分野別音楽史』のシリーズです。 良ければ是非シリーズ通してお読みください。 こんにちのラテン音楽の発祥は「西洋音楽と黒人音楽の融合」と説明されることが多いですが、言葉上でそう説明されても、実感としてなかなかわかりにくい部分だったと思います。 ざっくり「西洋音楽」と呼ばれている音楽の「どのような部分」が黒人音楽と「融合」していったのか。つまり、クラシック時代の「民族舞踏」までを視野に入れることで解像度を高く認識できる、という考えのもとでクラシック史の地点からもラテン音楽へ

大好きな曲を、大好きな音色で聴く幸せ___閑崎ひで佳×髙橋望「ピアノと舞の出会い」_2022年11月15日

”着物の日”である11月15日、地唄舞師範の閑崎ひで佳さんと、ピアニストの髙橋望さんによる「ピアノと舞の出会い~着物で舞うクラシック音楽の試み」に行ってきました。 曲目は、 ラヴェルの「亡き王女のパヴァーヌ」、ドビュッシー の「アラベスク第1番」と「月の光」。 --大好きな曲を、大好きな音色で聴く。 文字にするとたったこれだけ。けれどその体験はこんなにも魂を深く癒すのかと、しみじみ感動しました。 曲によってアルペジオ(和音をバラバラにして順に弾く)が桜の花びらに見えたり

フランソワ・ルルーの”吹き振り”が、前夜「ボリス・ゴドゥノフ」で負った傷を癒してくれた_2022年11月18日

■オーボエの”吹き振り”に惹かれて、日本フィルの演奏会へ 「この日、オーボエのフランソワ・ルルーが”吹き振り”をするんです」 ある人とLINEでやり取りをしていた時、いくつか目のメッセージの文末にそう書かれていた。私たちは別件についてやり取りしていたので、相手も何気ない世間話として書いていた。私も「なるほど、”吹き振り”するのか」と横目で読んだまま、本題に意識を置いていた。 「ん? そういえば、”吹き振り”って何だろう?」 やり取りから数日後、ふと気になったので検索して

週末の夜に倉敷美観地区のカフェ&ギャラリー青い鳥でクロミツ&フィエリーペ中村のライブDuoを聴く

11月12日土曜の夜、倉敷美観地区のカフェ&ギャラリー青い鳥でクロミツ&フィエリーペ中村Duoが開催されました。お二人は岡山に縁があり、クロミツさんは岡山市出身で、中村さんは会場近くの倉敷市東町出身です。それぞれヴァイオリンとギターの熟練奏者で、とても仲良しですが、今回は会場で久しぶりに会ったそうです。 短時間の打ち合わせの後、即興演奏が開始されました。音色の打ち合わせはしていなかったとのことです。予想できないような「化学反応」が期待できそうです。 今は、今は音響機材や演

オケってGO!GO! 2022/11/13

日記 ・行って参った。 ・アイマス5ブランド共同のオーケストラコンサート『THE IDOLM@STER ORCHESTRA CONCERT ~SYMPHONY OF FIVE STARS!!!!!~』へ。長い。 ・アイマスではSideMのライブにしか行ったことがないので、男性のプロデューサーさんが多い!!ということに新鮮な驚きを抱いた。どこの男子トイレも長蛇の列を為している。いつもはスッカスカで、男子トイレが潰されて女子トイレに変えられたりもしているので、ここでハッキリ

第一回本指揮練習②

2日目 10月23日、昨日に引き続き本日も本指揮練習です。 午前中に秋山先生の指揮でオケのみでの練習を終えたのち、午後はいよいよ合唱練です。 約2週間前にはじめて合唱団の方との練習がありましたが、ソリストの皆さんとご一緒するのは今回が初めて!オーケストラ、合唱、ソリスト、指揮者の全員が揃っての初めて練習に、全員の身が引き締まります。 今日の練習以前にもオケを指導していただいている、合唱指揮の上田哲先生の合図のもと、合唱の皆さんが発声練習をしてから、いよいよ秋山先生がいら

2022.11.05 室内楽国際ブラームス・マラソン in Amsterdam

オランダ在住のNoterさんであるみーみーさんのご紹介で、今日はブラームスを聞きに行ってきました。いやー気持ちよかった! 、、、そして、楽しかった!! MuziekGebouw本日の会場は、アムステルダム中央駅から15分ほど歩いた距離にあるMuziekGebouw。港の一角にあります。 会場のなか一体感があるステージと観客席。座席はゆったりしていて居心地が良い。 演奏音楽的な解説とかは私には無理なので、純粋に素人的な感想を。 休憩を挟んだ2部構成。 前半は、とても耳

何でこの演奏家が好きなんだろう…と考える

人の声(歌)とチェロとギターが好きだ。バイオリンもピアノも好き。 好きになったアーティストたちの奏でる音楽を聞きながら、時々「なんで僕はこの人の音楽が好きなんだろう」と考える。 心が動いて、うわっと揺さぶられて、瞳孔が開いて、耳の神経が鋭敏になる。 まず心が動いた後、何が理由でこれほど惹かれているのかを探すために何回も繰り返し聞く。 すぐに好きになったけどすぐに飽きてしまう音も中にはある。 逆に、最初は地味に感じたのに、何かが引っかかって繰り返し聞き続けているうちには