みなさんこんにちわ。パリ在住の音楽ジャーナリスト、Victoria Okadaです。今年のラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭のレポートの第3回です。今回は音楽祭を離れて、ラ・ロック・ダンテロンの街についてレポートします。
宿泊はゲストハウスでラ・ロック・ダンテロン唯一のホテルは Le Mas de Jossyl といいます。音楽祭の期間中は演奏家や関係者が多く宿泊していることもあり、ここに部屋を予約するのは至難の技です。
しかし、市内のフロラン公園から遠くない場所に、ゲ
みなさんこんにちわ。パリ在住音楽ジャーナリスト・翻訳家のVictoria Okadaです。パリは過ごしやすい日が続いていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
前回に引き続き、今年2023年のラ・ロック・ダンテロン音楽祭 Festival international de piano La Roque d'Anthéron をレポートしていきます。
名物ピアノ運送トラクターラ・ロック・ダンテロンの名物は何と言ってもピアノを運送するトラクター。恒例のアトラクションとし
以前にラヴェルのピアノコンチェルトのオケパートをパーカッションヴァージョンで演奏されたコンサートを紹介した。(記事はここ)なんと今回はガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』パーカッション版!
場所は前回と同じラ・スカラ・パリ。ピアニスト、ヴァンサン・ミュサ Vincent Mussat の初ソロアルバムリリース記念コンサートの第二部で披露された。
ラヴェルとデュティユー第一部はアルバムの中からモーリス・ラヴェル Maurice Ravel の『水の戯れ』と『夜のガス
娯楽性が高いオッフェンバックのオペラと上演の難しさジュール・ヴェルヌの小説を題材にしたオッフェンバックの『月世界旅行 Le Voyage dans la Lune』は、初演当時、その大掛かりな舞台装置で大変な人気を博しました。その演出は、特撮を駆使した現在のハリウッド映画に匹敵する興行性・娯楽性があるもので、人々を驚かせたのです。
しかし、壮大かつ奇想天外な要素を舞台にかける難しさと、オッフェンバックは時代遅れという根強い認識がはびこっていたことから、20世紀半ば以降、ほと