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コミュニケーションデザイン知見まとめ

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コミュニケーションデザイン・イラスト・リブランディングなどの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talen…
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記事一覧

「スピーダ」リブランディングの軌跡

こんにちは。株式会社ユーザベースでデザイナーをしている伊藤です。 2024年7月1日より、弊社が展開していたSPEEDA・INITIAL・FORCASなどの国内SaaSプロダクトを「スピーダ」にリブランディングしました。 遅ればせながら今回のnoteでは、そのリブランディングの裏側をデザイナー視点で紹介できればと思います。 普段からブランドに携わっている方、リブランディングを検討している方の参考になれば幸いです。 リブランディングの背景ユーザベースはBtoB SaaS事

無いなら、作ろう。デザイナーの繋がる場をデザインする。 「コムデナ」ができるまで。

こんにちは。LayerXの住岡(@azusanpome)です! 先日開催された日本最大級のデザインカンファレンス「Designship 2024」にて、勤務している株式会社LayerXのメンバーとして参加、登壇させていただきました。 今回登壇するにあたって、一年間取り組んできた「コムデナ」というデザインコミュニティの運営について、自分の中で振り返る良いきっかけになりました。 ここでは、当日ステージでお話ししたことをベースとして、記事として改めて書き起こしてみたいと思います

スタートアップがイラストシステム設計に取り組んだ話

株式会社スマートバンク、コミュニケーションデザイナー(以降コムデ)のmmitoです🎨 ここ半年は、弊社サービスB/43の「アプリ内イラストのガイドライン整備」や「人物イラストのシステム化」などを推進していました。 今回のnoteでは、スタートアップの弊社が「イラストを活用する理由」と「アプリ内イラストのガイドライン整備」や「人物イラストのコンポーネント化」に至った経緯を課題ベースで紹介していきます。 スマートバンクがイラストを活用する理由前述の通り、B/43ではイラストを

『みてね』のビジュアルガイドラインができるまで。その背景とプロセスを聞いた

こんにちは。 MIXI デザイン本部 デザイナーリレーショングループです。 『家族アルバム みてね』(以下、『みてね』)では、誰もが『みてね』に関するデザインを高品質に、効率的に行えるように、また一貫性のあるユーザー体験を提供するために、デザインコンセプトやロゴ、カラー、写真に関するガイドライン、各種 UI コンポーネントを取りまとめたデザインシステムを運用しています。 デザインシステムのなかでもビジュアルガイドラインの策定を主導したのが、ビジュアルデザインチームの4名で

「お伺い」に気をつける、デザイナーのコミュニケーション

なかなか抜けない癖がある。 「これで良いでしょうか?」「どれが良いでしょうか?」と、デザイナーがお伺いの姿勢になってしまう。ついついそんな癖が出てしまう。 お伺いは「あれっ?」と不審を走らせ、周りに違和感を発することがある。お伺い自体が悪いわけではありませんが、お伺いが続いてしまうとデザイナーのプレゼンスが下がっていく。もったいないことです。 判断の丸投げはしないたとえば、デザインアウトプットを提示するとき。依頼者側が意思決定するにしても、「これで良いでしょうか?」と全

ブランドらしさを守りながら冒険する「メタ一貫性」の考え方とminneの実験

こんにちは。 GMOペパボ株式会社のハンドメイドマーケットサービス「minne」でデザイナーをしております、sziaoreoです。 こちらの記事ではペパボのデザイナー組織の中で開催されている「Designer's MTG」第27回、ビジュアルデザインスキルエリアのナレッジシェアで発表した「『メタ一貫性』の考え方とminneの実験」の内容をご紹介していきたいと思います! ビジュアルデザイナーが直面している課題ペパボでは各サービスでのデザイナーが中心になってブランディングが進

Asobica会社紹介資料リニューアルの裏側

こんにちは、Asobicaデザイナーのみずみです。 この度、Asobicaのカンパニーデックがリニューアルしました! デザインはもちろんページの流れ・構成の部分にもがっつり参加させていただき、個人的にも思入れのある資料になったので、制作過程などを書き残しておこうと思います。 プロジェクトサマリー ・期間:約3ヶ月 ・メンバー:人事広報部 3名、デザイナー1名 ・フィードバック&アドバイザー:弊社CEO、事業推進室長 ・使用ツール:Figma、Illustrator、G

ビザスクらしいイラストを模索したコムデ&プロデザ横断Project

プロダクトデザインチームのHIGAshineです。今回の記事では、コミュニケーションデザインチームの @Satomi と @Maiko とともに、この半年間で「ビザスクらしいイラスト」を模索してきたプロジェクトについて、まだまだWork in progressな状態ですが報告したいと思います。 Issue:はじまりの課題ブランドガイドラインを読んでも具体的なイラストを作ることができない ビザスクは2023年1月にコーポレートブランドをリブランディングしましたが、そこにはイ

フォントを“必殺技”にするデザインの作り方

Font College Open Campus(以下:FCOC)は、フォントのことをより身近に感じていただけるよう、毎回さまざまなテーマを基にお話しする無料公開講座です。 今回のテーマは、株式会社NASU代表取締役の前田高志氏による「フォントを“必殺技”にするデザインの作り方」。グラフィックデザインに欠かせないさまざまなギミックを学ぶことを楽しく学べる“デザインの必殺技”カードゲーム「Desig-win(デザウィン)」の中から、知っておくと役に立つ“フォントの必殺技”をご紹

iOSDC Japan 2024スペシャルノベルティのサイボウズサコッシュをデザインしました

2024年8月22日から8月24日に早稲田大学で開催される「iOSDC Japan 2024」にサイボウズはプラチナスポンサーとして協賛しています。 会場ではブースを出展します。 会場でスタッフが身に着けるおそろいのアイテム&スペシャルノベルティとして、今年はサコッシュを制作しました。 このサコッシュ制作の裏側をブログにしてみました! ※ノベルティ記事ばかり書いていますが、私はプロダクトデザイナーです。 1|制作経緯冒頭でも説明したように、「iOSDC Japan 20

コミュニケーションデザインってなんですか?を社内に向けて発信!「デザインの現場から」

こんにちは! 2023年10月から、カミナシでコミュニケーションデザイナーをしているWakaです。 今回はデザインチームのお仕事紹介としてはじめた、社内向けの発信についてご紹介したいと思います! デザインチームのシゴトとは?これまでのコミュニケーションデザイン(CD)チームは、人数が少なかったこともあり、どうしても「限られたタスクが依頼され、それを制作していくと言う」社内受託型のフローが一般的でした。 ただ、このフローだと 「何を頼めるのかがよく分からない」 「そもそもデ

メルカリのデザイン指針を作る取り組み [前半: 指針の紹介編]

はじめにUX Designチームのasakomです。2022年12月〜2023年3月にかけて、メルカリのデザイン指針を作ることを目的に検討プロジェクトを立ち上げ、Brand Core(ブランド・コア)とDesign Principles(デザイン原則)を作成しました。今回はこの活動を、2つの記事で紹介していきたいと思います。 この記事ではメルカリのBrand CoreとDesign Principlesの役割や、内容についてお話しします。策定するまでのプロセスについては、[後

YOUTRUSTのバリューをデザインした話

こんにちは、株式会社YOUTRUSTへ2024年4月よりクリエイティブディレクターとしてジョインした根本と申します。 事業会社のクリエイターとして、制作過程の裏側を発信し、同じように戦うどなたかに、少しでもお役に立てたら、と思い書いております。駄文の連続になるかと思いますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。 副業デザイナーだった私が関わった経緯そもそもは、2022年より副業でデザインを色々とお手伝いさせて頂いていた事もあり、YOUTRUST社内の雰囲気はなんとなく感

マーケターはDE&Iにどのように向き合うべきか?

耳にすることが増えてきた言葉「DE&I(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)」 最近は、ブランドコミュニケーションにDE&Iの概念を正しく理解して、伝えていくことが求められてきていると感じています。 評価される広告表現とDE&Iの事例世界で評価される広告は、「DE&I(Diversity, equity, and inclusion)」の価値観を反映しているものが増えてきています。 例えば、 Appleのショートフィルム「The Greatest」 App