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UXライティング知見まとめ

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UXライティングの知見をまとめていくマガジンです。 noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/p…
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記事一覧

ライティングガイドラインを分類し直し、構成を見直しました!

2024年10月10日、SmartHR Design System内のライティング配下の構成を大幅に変更しました! 実は、半年ほど前からこちらの改善に向けてチクチクと作業をしていました。この記事では、なぜ構成を変えたのか、どう変わったのかをご紹介します。 構成を見直した経緯SmartHR Design Systemは、最初にサイト構造を設計したうえでコンテンツを埋めていったというようなものではありません。必要に応じてコンテンツを少しずつ拡充してきたという歴史があります。S

まもなくやってくる消滅のために|UXライターより

ChatGPTの普及が進むなか、UXライターの存在意義はいつ消滅するともしれない。直近の知見を放出しておこうと思う。かつてUXライターと呼ばれるものたちが存在したことを覚えておいてほしい。 ここでは、①トーン&ボイス(プロダクトとしてユーザーに語りかける際の文体)、②品詞の使い分け、③機能名の決めかた、の3点について記しておく。 トーン&ボイス|マトリクスで検討するトーン&ボイスについては、「Material's Communication Principles」で言われ

mentoのライティングガイドラインをPM主導でつくった話

mentoでPMをしている荒井です。社内ではあらぽん・たかしさん・TAKASHIと呼ばれてます。 mentoは、月3万円からプロのビジネスコーチがつけられるオンラインサービスです。現在は法人向けの「mento for Business」に注力してます。 サービスの特徴として、価値を届けるステークホルダーが多く、半年前はコーチング導入企業の担当者向けに、最近ではコーチングを受けるひと(=クライアントと呼びます)向けのプロダクト開発に関わってます。 これからmentoのプロ

プロダクトのライティング品質を向上させるには?3つの観点とアクション&リファレンス

こんにちは。UX/UIデザイナーの黒坂です🎮 私の所属するコンセントのUXDグループの取り組みとして、プロダクト(注1)のライティングをよくするためのガイドブックを作成しています。 さまざまなプロダクト開発支援を行う中で得られた知見をもとに、プロダクト開発に携わる方にとって必要なアクションとリファレンスが盛り込まれたガイドブックにしたいと考えています。 最終的にNotionなどですべての情報が揃った状態で公開しますが、鋭意作成中かつ、より多くの方に今すぐにでも見ていた

SmartHRの「やさしい日本語」切り替え機能ができるまで

こんにちは。SmartHRで「やさしい日本語」の取り組みに参加しているUXライターのkondoです。 私たちのプロジェクトではこのたび、SmartHRの画面を「やさしい日本語」に切り替えて表示する機能をリリースしました 🎉 「やさしい日本語」で表示できる業務アプリケーションは、国内でもほとんど例がないはず。そこで本記事では、私たちが開発過程で検討したことの一部を、検討の流れに沿ってご紹介します。 「やさしい日本語」に注目している開発者の皆さまの参考になれば幸いです。 な

文字を読むのが苦手な人こそUXライティングがうまい説

こんにちは。にしかなです。 突然ですが、私は文字を読むのが大の苦手です。 長文を読んでいると途中から何を言ってるのかわからなくなることがあります。もちろん書くのも苦手。小説にあるようなカッコイイ言い回しはできません。 そんな「ライティング」とは無縁そうな私ですが、UXライティングを考えるのはわりと得意です。むしろ、こういう人間の方がUXライターに向いているのかもしれません。 文字を読むのが苦手だからこそ……文字を読むことが苦手な人向けのライティングができる UXライティ

WWDC24のデザイン関連セッション

今年のWWDCから各セッションの動画がYouTubeで視聴できるようになりました。日本語字幕を確認できたり、読み上げソフトで日本語音声で視聴できたりします。 手軽に視聴できるようになったので、いつもよりたくさんのセッションを視聴することができました。 主にデザインに関連するセッションで気になったものをまとめていきます。 ラインナップは以下の通りです。 visionOSやApp Intentのセッションはまだ未視聴のため、紹介していませんが、今後視聴の上で追加するかもしれ

メルカリのUX Writerってなにやってるの?

はい、タイトル通りです。デザインブログとしてはたぶん初めての「UX ライティング」という領域について、担当しているメルカリcreativeチームのkoseiがどんなことをやっているのか紹介したいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✍️UXライター=〇〇?みなさん「ライター」ってご存知でしょうか? 「ライター」って言っても、その種類はいくつかあります。 一般的によく耳にするものはこんなところでしょうか 私が担当している「

UXライターがAIと一緒にUXライティングやってみた

生成AIの発展により真っ先に淘汰されるというウワサのUXライターという仕事をしているものです、こんにちは。 遅かれ早かれ淘汰されるであろうとは思いつつも、自分が発揮するバリューにそれなりの自信もあるので、奪えるもんなら奪ってみろや!というスタンスで生成AIとは少し距離をとっていました。 なのですが。 先日「AI4D Gathering デザインプロセス大解剖 -実務での生成AI×デザインが丸わかり-」というイベントに参加したところ、ほとんどの登壇者の方がUXライティング

UXライティング - デザイナーこそが押さえておきたいマイクロコピーとは

NTTレゾナントテクノロジーUI/UXデザイナーの笛田です。WebサイトやモバイルアプリのUI/UXデザインを担当しています。 今回はUXライティングについて、特にデザイナーが押さえておきたいマイクロコピーについて例※とあわせて紹介します。 ※参考例であり、全てに当てはまる解答例ではありませんのでご注意ください。 前提知識UXライティングとは UXがプロダクトを通じてのユーザー体験全てのことを指すように、UXライティングはユーザーに最適な体験を提供するためのライティング手

BtoB SaaSに"楽しさ要素"をプラスするために、情緒的UXライティングを取り入れてみた

BtoB SaaSは機械的で、使う時の楽しさを求めてはいけないのでしょうか?業務で使用するサービスである以上、目的を最小限のコストで達成させることの優先順位が高いですが、Slackのようにちょっとした瞬間にわくわくを感じさせるサービスもあります。 サービスのターゲット層や特性によって異なりますが、BtoB SaaSだからと一纏めにせず、可能性を広げる選択肢としてライティングを工夫してみました。 サービスで実現したいことから考えるMeetingBaseという議題ベースの会議

AIとブランドを作る。UXライティングにAIを活用する方法

今回のテーマは、「どのようにブランドを守りながら、UXライティングでAIを活用しているのか。」というところです。 note社では、社内のさまざまな領域でAIを活用しています。 これらAIを活用していますが、AIで全自動で作成してはおらず人とAIが協業しながらやっています。 色々この辺り試している中で、個人的に考えているAIとうまく協力するポイントである「できることを分類しておく」ということと「ブランドを守る」の2点について今回はまとめたいと思います。 1 分類して使い

有志メンバーによるUXライティング向上。ひとつひとつの言葉で伝える「noteらしさ」への想い

下書きを保存したとき、記事がオススメされたときーー。noteでは、下記のようなポップアップが表示されます。 現在、noteではUXライティングをさらに向上させるために、社内の有志メンバーが集まって行われている活動があります。その名も「UXライティングがんばり隊」。 この記事では、UXライティングがんばり隊のメンバーであるデザイナーの北島鮎さん、ユーザーコミュニケーション担当の金子智美さん、ディレクターの平野太一さんに取材。活動が始まった背景やUXライティングを大切にする理

プロダクトライティング講座をやってみた話

こんにちは。SmartHRのプロダクト開発組織で、UXライターとして働いている aguringo です。入社以来、ユーザーがプロダクトを使って業務をスムーズにできるよう、ライティングという手段で担ってきました。 SmartHRでも4回目のアドベントカレンダーの記事です。2023年は、8月にサービスを開始した「スキル管理機能」(https://note.com/aguri/n/nb97668b5e651)をはじめとするプロダクト開発だけでなく、これまでやってきたことを体系立