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電車は個人の公共施設

電車は個人の公共施設

都会に来ると電車に乗る。その分他人の営みを見る機会が増える。

高知に居た頃は車で移動だったから、自分の生活を全うするだけだった。

電車には色んな人がいる。ゲームをしてる人、株をチェックしてる人、本を読んでる人。

みんな生きている。

時間帯によっては、眠気に襲われているサラリーマンがたくさん。でも必死に生きている。

俺はこういう人達に生かされている。

みんながそう思えたら、世界はもっと優

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TO京

TO京

東京、全てがある街

東京、何も無い街

(good) morning

(good) morning

morningにモーニングを食べるなんてのは意外と難しい。大学4回生ともなろう僕は朝に弱い。AM2:00の就寝で9時間寝るのを厭わない人間だからだ。

父の飲み会の送迎というアルバイト。その為に早起きをせざるを得なかった。父と二人で街へ向かう。道中は出社に勤しんでいる人で溢れかえっていた。慣れない道を父に案内され進むのは少し怖いながらもゲームのようで楽しかった。

父を送った後に僕はモーニングを食

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寒波

寒波

10年に一度の寒波でもいつもと変わらず働く人はいる。
コンビニの店員やガソリンスタンドの店員、そういう人達のおかげで僕達の生活は成り立っている。
別に特別なことはしなくて良いけど、いつもより深くお辞儀をしたり、ありがとうございましたって本当に思いながら言えたら良いと思う。
そうやって世界を回していくことが大事なんだと思う。
白い息を吐きながら挨拶をする彼らの姿はカッコよかった

無謀な男と優しさの早さ

無謀な男と優しさの早さ

バイト終わりの帰り道、一人の男が道端で演説していた。祖母の農業を手伝っているので、もちろん田園ばかりの道だ。「日本の未来を!教育を!」と声高高に叫んでいた。彼は片手に「高知が大好きやき」と書かれたいかにも田舎臭い旗を掲げていた。
このような方々を目にすることは少なくないのだが、一つおかしな点がある。"異常な程の田舎道"で"一人"で演説している点だ。もちろん誰も気に留めずに彼の横を颯爽と駆け抜けてい

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注文の仕方

注文の仕方

近所のコメダで作業するのが日課になりつつある。家で何かをするとどうしても睡眠欲に襲われてしまうのでね、自分の意思の弱さにも原因はあるんだけど。だから近場の作業できるとこを探してたわけ。それがコメダ。僕はそこで一杯の飲み物を頼んで何時間も居座る。異常に低い客単価、店側からしたら厄介な客である。そこのコメダは基本的に客は多い。尚更肩身は狭くなるが、知らないフリをしていつも過ごしている。コメダってことも

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