アー・ユー・ハッピー? (矢沢 永吉)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
今、矢沢永吉さんは66歳(注:2016年当時)。
ちょっと前に彼の特集番組を見て、結構いい刺激を受けました。ということで、手に取ってみたのがこの本です。
もう10年以上前の発行なので、執筆は50歳になった時分、今の私よりも5・6歳若いころです。
期待通り、全編 “YAZAWAワールド” ですね。本書の中でも、「矢沢永吉」はロックンロールしています。ただ、そこでの語りは、今でもトップスターの座をキープし続けているその矢沢さんの言葉だけに重みがありますね。
自分が納得できる最高のステージをやりたいとう強烈な思いで、コンサートの制作まで自分でやろうと動き始めた矢沢さんですが、当然、勝手もわからず数々の困難にぶち当たりました。
会場一つ押さえるもの大変でした。縁を切ったイベント会社からの嫌がらせもあったようです。
大阪城ホールの館長は矢沢さんの理解者でした。
矢沢さんは、こういったイベント企画そのものも自分で手掛けましたが、「矢沢」の著作権・肖像権・版権等の権利のマネジメントも他人任せにしませんでした。「YAZAWA」という自分自身の商品価値を大切にし、それを守るためにあらゆる権利を自分のコントロール下に置こうとしたのでした。
これは、二度にわたる信頼していたスタッフの裏切りという痛手も一因ではありましたが、常に最高のパフォーマンスをファンに見せることを最優先に考える矢沢さんの信念に拠るものでもありました。
そして最後は、矢沢さんから世の “オジサン” へのエールです。
私も、まさに「日本の中年おじさん」です。
この本が「日経BP社」からの発行というのも、頷けるような気がしますね。
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