もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (岩崎 夏海)
(当時、大いに評判になった本です)
一風変わったドラッカーの代表的な著作「マネジメント」の入門書です。
主人公の野球部女子マネージャーみなみちゃんが、ドラッカーの『マネジメント』を片手に、文字通りのマネージャーとして野球部の「マネジメント」に取り組みます。
まずは、ドラッカーのマネジメント論のスタート、「事業の定義」「顧客の定義」に関するくだり。
みなみちゃんは、「野球部にとっての『顧客』とは誰か」という問いに対します。
みなみちゃんは「野球部の顧客」を「野球部員」だとして、その野球部員のニーズを満たすべく「マネジメント」に挑戦します。
さて、野球部員が顧客だとすると、マーケティングでいえば野球部員は「消費者」の位置に立ちます。そう位置づけると、「野球部員の行動=消費者の行動」ととらえることができます。
この本では、「野球部」が「企業(組織)」、「野球部員」が「社員」であり「顧客」、「練習」は顧客である野球部員にとっては「商品・サービス」・・・とこんな感じで当てはめられ、ストーリーと『マネジメント』の解説が進んでいきます。
ついに、「甲子園出場」。
「甲子園では、どんな野球をしたいですか?」というインタビューに対して、キャプテンの正義くんはこう答えました。
奇抜なプロットが本書の顧客を惹きつける「フック」ですが、正直なところ、予想していたよりも面白かったですね。
もう一度、ドラッカーの「マネジメント」を読み直してみようかという気持ちがしてきます。
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