カオソーイ食べ比べ & チェンマイグルメ【タイランド#9】
チェンマイと言えば名物グルメのカオソーイ。麺を愛する女としては、これを食べずして素通りするわけにはいかない。
過去2回のチェンマイで、過去にガイドブックに載っているような店は来店済みなので、ほぼ子さんのチョイスで1軒目を選んでもらった。
すると、なかなか興味深いチョイス。
ムスリル街にあるムスリルの人しか食べていない店でカオソーイを食べることとなった。
Kao Soi Fueng Fah
ムスリル街でカオソーイを食べるという発想が私にはまずなかった。
さすがボーダーレス女、ほぼ子さん。その自由な発想を見習いたい。
カオソーイを知らない人に簡単な説明を。
今、ここに貼り付けるためにWikipediaを読んでいたら、「タイのカオソーイは中国系イスラム教徒(雲南省の回族)の食文化の影響を受けているため、伝統的にこの料理は豚肉よりも牛肉や鶏肉とともに提供される。」とも書いてあった。
じゃあイスラム人街でカオソーイを食べるのはむしろルーツとして正しかったのだと知る。日々、学びである。
お店はこんな感じ。
この店のカオソーイはとにかくコクがあった。
麺は普通の卵麺。カオソーイは上に乗った揚げた麺のパリパリが私は好きである。
ここのお店のカオソーイで特筆すべきはそのスープのケミストリーである。
途中でライムを絞って味変させると、びっくりするほど味が変わったのである。
コクのあるスープが、全く違うさっぱりしたスープに見事に変わった。
ゴテゴテにメイクした女優さんが、撮影を終えてすっぴんになった時のような変化。どっちも美人やん的。
でも全然違う良さがある。
そしてライムを数滴垂らしただけでこんなに変わってしまって戻れないのが悲しいが、さっぱりバージョンもすごく美味しい。
beforeライムとafterライム。
このライムのタイミングをどこで持ってくるかは非常に難しいと思う。
ライムを垂らしてからスープをすすった時の私とほぼ子さんの目の丸め方はもう漫画だった気がする。
とにかくこのケミストリーには感心せざるをえなかった。
2軒目は割と人気店。ツーリストが列をなしていた。
行きたかったカオソーイ屋が年末年始の休みだったため、仕方なくここでカオソーイを食べることにした。
Its Good Kitchen
オシャレな店内。
さてさて。
こちらのカオソーイはココナッツの味が強め。そして辛さも強め。甘くて辛いカレースープ。割とよくありそうな味にも思える。こちらの麺は平たい麺。そしてトッピングの高菜の漬物が、ご飯に合いそうな日本のお漬物の味。
ケミストリーを期待して、早々にライムを絞ってみる。
むむ。
結論から言うとケミストリーは起こらなかった。ただ、ライムが数滴入りましたという味。ココナッツが強すぎて口の中で変化が起きない。そのためライムのお客様感が拭えない。高菜を入れようが玉ねぎを入れようがココナッツカレーは自我が強すぎて何も変わらなかった。
これを食べながら、昨日のあのカオソーイの味の科学変化は何だったのかということについて改めて話し合う羽目になった。
が、しかし。
ここのカオソーイの特筆すべきは、鶏肉のほろほろ具合にある。
骨付きの手羽元の鶏がそのまま入っていたのだが、箸で触るだけで肉が骨から剥がれ落ち、口に入れてもとろけた。
マーベラス。
圧力鍋使ったんかというくらいにほろほろ。
このチキンだけあと3本くらい食べたい。
そう言いながら完食。
結果的に全然違うカオソーイを食べ比べることができたので大満足。
最後に、カオソーイ以外にチェンマイ(と少しだけメーソット)で食べたあれこれを並べておきます。
肉率高めです。
あと揚げ春巻きとか焼き鳥とかもっとなんか色々食べたけど、撮るのを忘れて完食した。
ナイトマーケットは毎日が夏祭りみたいな感じなので、食も十分楽しめた。
辛いものが苦手でも、心配な時はLess chiliとさえ言っておけば何とかなる。
お腹も壊さずに肉ばっかり食べて快便。
私の万年便秘はストレス性なのかなと、海外の旅に出たらいつも思う。
さて。
まだまだ美味しいものを食べるために旅を続けよう。
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