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リシケシュでヘルスコンシャス!【インド#23】
リシケシュには、前回書いた通り、ヨガ人ツーリストが多い。
そして、聖地ということもあり、肉に出会えない。野菜やヘルシーなものなら何でもあるが、肉がない、鶏肉すらない。
ヘルシーを心がけている町なので(私の主観)、ドリンクならデトックスウォーターや、ハーブティー、食べ物なら野菜を工夫したヘルシーなものが多い。
プシュカルと同じくベジタリアンやビーガン万歳な町なので、肉食系ミートリアンの私の食生活は、ほぼ修行となる。
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ビタミンC!
しかし、いいカフェやレストランもたくさんある。
Ayurpakは、アーユルベーダを基に、チリを使わない優しいカレーを出すお店だったようで、ここで食べたカボチャのカレーは、今回のインド旅でベスト1カレーだと思う。私がカボチャが好きだというアドバンテージはあるが、めちゃくちゃ美味しかった。優しくて甘くて、おばあちゃんの作ったダシで煮込んだカボチャの煮物に近いカレー。とは言え、チリ以外のスパイスはちゃんと使われていて、奥行きのある仕上がりで、美味しすぎるやん、と言いながら食べた。
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リシケシュはオシャレカフェも多いので、山が見えるしゃれたカフェでゆったりするのも良かった。
pure soulという名前のカフェでは、オーガニックのローズを使ったローズラッシーというものを初めて飲んだ。バラの香りがかすかにするラッシー。なんだか飲んでいるといい女になっていく錯覚が起きた。トマトブラウンシチューのブラウンライス添えなどという意味不明なランチを食べたり(優しい味で美味しかった)、ナッツの乗ったにんじんケーキを食べたりした。
どれも美味しくて優しいんだけど、正直、物足りなさは感じる。ケーキはもっと甘さが欲しいし、シチューには肉が欲しい。
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水道水で洗うのも抵抗があるし。
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肉か、やたらと甘いものかをどうしても摂取したくなった私は、ウダイプル以来ぶりの「ブラウニー・シズラーwithバニラアイスクリーム」を見つけたので、喜び勇んで食べた。
野菜の炒め物の盛り合わせと変な色の野菜スープを食べているオランダ人のテリーは「信じられない」と言わんばかりの顔して、鉄板でジュウジュウ言っている私のブラウニーを見守ってくれていた。
もう1人、一緒に隣でハチミツ入りのカモミールティーを飲んでいた60代くらいのスペイン人女性のアウロラは根っからのヨガ人で、リシケシュリピーターだった。
アウロラは、私がスプライトを飲んでいたら、「それは糖分のとりすぎよ、控えないと体に負担がかかるわよ」と優しく指摘した。ブラウニーは見逃してくれる優しさがあった。
30代のテリーは、リシケシュで瞑想とシタールのスクールに通っていて、食べる前にものすごく長い時間目を閉じて祈る。もしも私がその隙に芋をつまみ食いしても全部食べられそうだし、それに気づかれないくらいの熱心さで何やら唱えている。
2人はとにかくヘルシーな話をする。私が頭痛持ちだと言ったら、アーユルベーダ的にはあれを飲んだ方がいいよとか、毎日グリーンスムージーとジンジャーレモンハニーを飲んでいるという共通項で2人は盛り上がっていた。
ジンジャーレモンハニーという生姜とレモンとハチミツをお湯で溶かしたドリンクを「GLH」と当然のように略して話していて、私は最初はGLHをヤバいドラッグかなと思っていたらジンジャーレモンハニーのことだったので、肩透かしを食らった。それを伝えたら、ものすごく優しい顔で2人は笑った。
2人は、特にテリーは、見たことのないくらい優しさに溢れた笑顔をする。慈愛に満ちたとはこの顔のことだろうかと推測する。笑うというよりも笑顔をふんわりと見せるという感じ。
私や私の周りの人は、普段はそんなにニコニコしないけど、面白いことがあったり、何かを面白がる時にめちゃくちゃ笑う。テリーはそういう爆発的に笑うのではなく、常に穏やかに優しさを纏って自然に微笑んでいるような菩薩のような人。何か私が話すと常に微笑んでいて、私はどんな顔をしたらいいのか分からなくなる。
アウロラは、年上らしくたくさん健康についてのアドバイスをくれて、微笑む。
嫌な書き方をすれば、何もそんなに面白いことも話してないのに、微笑みだらけで参ってしまう。面白い話をする気にもならなくなる。しかし間違いなく平和である。
私も野菜を食べて毎日GLHを飲めば微笑みの女になれるのだろうか。試してみる価値があるような、ないような。
ヘルシーについてよく考えヘルシーについて日頃から取り組んでいる人たちは、ヘルスコンシャスな人だという言い方をするらしい。
健康を意識すること。
なるほど。
私もヘルスコンシャスを追求していこうかなという気になった。
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そんなわけでビートルズカフェでGLHを注文して飲んだら、アウロラ曰く胃によく効くというジンジャーの主張が強すぎて、胃に穴があきそうなくらいのパワーがあった。そしてレモンも酸っぱすぎた。
なので、2回目以降は、ジンジャーをちょびっとにしてレモンも控えめ、ハニー多めの「glH」にして、色々試した末、「GLH」は最終的にただの「LH」になった。
そして、歩きながらコーラやスプライトを飲んでいた私だったが、ヘルスコンシャスにココナッツウォーターを選んでみた。それも、好きな味ではなくて1回でやめた。私には合わなかった。
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宿の近くにある、ヘルスコンシャスなヨガ人御用達のスーパーマーケットに寄ってみた。ミューズリー、ハーブティー、アーユルベーダ的オイル。
今の私が欲しているものが何も無いように感じた。
見たことのないポッキーのチョコバナナ味だけが輝いて見えてテンションが上がりはしたが、ヘルスコンシャスなものを何か買おうと思うも、これと言って何も欲しいものがない。
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韓国人のジュンさんに教えてもらっていた辛くないラーメンと、アーユルベーダオイル配合の大好きなヒマラヤ化粧品のサンダルウッドの香りの石鹸と、カカトのガサガサと、爪の間の汚れを取りたくて仕方ない私のためにあるような、爪ブラシと軽石が一つになったもの、マイストローを洗う細いブラシ買った。
どうやら、私はヘルスコンシャスを拡大解釈してそうな気もするし、間違って解釈している気がしなくもない。
ヘルスコンシャスが難しすぎる。
余談だが、私もかりそめのヨガ人として生きようと思い、宿のヨガのビギナークラスに参加したら、広げたヨガマットにハエの死骸があって、気づかずに使い続けて、うつ向けになった時に顔の近くでそれを見つけて萎えた。
ヨガをするホールの端にタバコの吸い殻や鳩のフンが落ちていたことも萎えた。
さすがインドだと思ったが、ハエの死骸の一撃を受けて、奥に潜んでいた私の隠れていた潔癖が目を覚ましてしまい、誰が使ってるか分からないヨガマットにも少しずつ抵抗感が出てきてしまった。
全然集中できないし、体が固くて何のポーズもできないし(座って前に足を伸ばすのすらしんどい)、膝を痛がる私にヨガマット3枚重ねの技を先生は許してくれたが、ハエの死骸が落ちていないか気になって邪念だらけであった。
そして、先生はもはや私のポーズを直しにすら来なくなり、よろけても倒れても放置プレイで微笑みのみだった。
もう絶対にヨガはやらない、と昔もインドでそう誓ったことをふと思い出したが、今回こそは、忘れない。
ヨガは私には合わない。
ネバーヨガ。
私が唯一できるヨガ、「呼吸」は日々休まず取り組んでいるから良しとしよう。
そして余談の余談だが、ヨガの先生がまさかの私と同じ部屋で私の隣のベッドで寝ていて、その隣のベッドには受付で働く女性が寝ていた。私の部屋は、従業員と私しかいない3人だけのドミトリーという不思議なシチュエーションで、意味が分からなかった。
おかげで静かに眠れたからいいけれど。
さすがインドである。
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話は戻って、ヘルスコンシャスフードの続きだが、野菜とフルーツを摂ることをアウロラに勧められていたから、チョコバナナサモサと、アップルシナモンサモサを見つけて、毎日揚げたての物を食べた。
どちらもフルーツだ。揚げたてでチョコたっぷりとアップルも甘さたっぷりで、相当パンチがきいたヘルスコンシャスである。肉もない町でこういうおやつの楽しみがなきゃやってられない。
これでいいのよね、ヘルスコンシャスの解釈。
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そういえばビートルズがリシケシュに来た際、それぞれ寂しくならないように当時の彼女や奥さんをインドに連れてきて、リンゴ・スターはイギリスからHeinzの缶詰をスーツケースに入れまくって来たと言うのに、食べ物の好き嫌いが多くて2週間でリンゴだけ尻尾を巻いて先に帰った話が好きだ。ジョージ・ハリスンがあんなにインドに惚れ込んで2ヶ月もいたというのに、リンゴは食事恋しさにさっさと先にイギリスに帰って行った。そんな食べ物の好き嫌いの多いリンゴが、ポールと同じくらい最も元気に今も生きているというところは、かなり異色のヘルスコンシャスだと思う。私が見習うべきは、リンゴ・スターなのかも知れない。
私も野菜ばかりの食生活で追い込まれて、何となく和食を食べたくなってきた。和食のお手頃なレストランはなかなかインドでは見つけられないが、そんな時は韓国料理が助けてくれる。
巨大ワカメスープに卵焼きとご飯が付いてくるとは知らなかったので、ジャガイモのチヂミとキンパまで頼んでしまい、大食いチャンピオン大会みたいになってしまった、ある日のランチ。
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隣のテーブルのイスラエリー女子たちが、「あなた、友達が来るの?」と思わず恐る恐る1人でいる私に聞くほどの量である。
隣のイスラエリーたちもヨガ人のようで、ヨガ人やヘルスコンシャス人は、何に対しても意識が高い人が多いので、フードロスは重罪だろうと思い、チヂミを半分、彼女たちにあげることにした。
コリアンパラタだと言って説明したら喜んでいた。私もかなりコンシャスが上がってきている。
少し残ったキンパもテイクアウトして、ちゃんと後で宿のテラスで食べた。
ある日、リシケシュで歩き回りすぎたせいか、7年くらい履き続けてきたTEVAサンダルのベルトがちぎれてしまった。こんなにも歩きやすいTEVAサンダルだが、サンダルというやつはベルトが1箇所ちぎれるだけで、もう全く歩けなくなるのが弱点だ。
カフェで麻紐をもらって足にくくりつけてしばらくそれで歩いていたが、TEVAサンダルはどこにも売っていないし、さてどうしようかと困っていた。
すると、テリーが、「僕も先週TEVAサンダルがちぎれたんだよ」とものすごく優しい顔で微笑んだ。このタイミングの微笑みへの反応が難しい。
「新しい丈夫なサンダルを買いたいけど、インドにロクなサンダルがなくて困ってる!」と私が言うと、「この国は新しくて良い物はなかなか手に入らないけど、その代わり、古い物を長く使うために、何でも直せる人がどこにでもいる。僕は50ルピー(80円)で靴を直してくれるおじさんに縫ってもらって直ったよ。」と微笑む。ああ、コンシャス高い系。SDGs人。なんか、ものすごいパンチを微笑みに包んで食らった気がした。
そうだよね。
靴直し屋さんのおじさんがいる場所を教えてもらって、私もTEVAを直してもらうことにした。
おじさんはガンガのほとりにいて、サンダルの予想外のところに針を刺してベルトを縫ったり埋めたりしてくれた。弱くなっている反対側もお願いして、あっという間に見事に直った。
値段を聞くと「As you like」というかなり難しい返事をもらい、テリーに習って、2箇所だしテリーの2倍の100ルピー(160円)を支払った。
ボロくなってきた靴下も捨てて、新しいのを買おうかなと思っていたが、今はまだ捨てるのはやめることにした。なんでも捨てていく精神を少し改めたい。
次の日、マウンテンバイクを飛ばしていたテリーを道で見かけたので、「サンダル直ったよー!」と伝えると、わざわざマウンテンバイクを止めて降りて、引き返して、私のサンダルを見て自分のことのように喜んで微笑み続けて、最終的に祝うように優しくハグしてくれた。
私の正解の表情が分からなかったが、戸惑い照れ笑いをしてみた。それ以外出なかった。
他人のボロサンダルが直ったことをこんなに心から喜ぶ人の気持ちがよく分からなかった私は、ヘルスコンシャス修行が足りないのかも知れない。
ヘルスコンシャスは、食べ物も持ち物も心もコンシャスな人が多いのかも知れない。
ヘルスコンシャスという言葉を使いたいだけでここまで書いてきたが、ヘルスコンシャス人の見習うところは見習いたい。
でも、ココナッツウォーターでもGLHでもなく、やっぱり糖分の入ったコーラやスプライトの炭酸飲料が1番私の疲れや気分転換、メンタルヘルスには効くんだよね、と思ったりもしている。
全てにおいて清く正しくは生きられないことを、あっさり認めるのが私の良いところである。そんな自分に微笑みを送りたい。
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さて。
町は年に一度の祭りホーリーの準備が着々と進んでいた。
宿のすぐ近くにMadなイベントの看板が出始めた。
ヤバい。
逃げなければ。
ホーリー祭(Holi)とは、インドやネパールのヒンドゥー教の春祭り。春の訪れを祝い、誰彼無く色粉を塗りあったり色水を掛け合ったりして祝う。近年は、SNSの登場で、祭り内での女性に対する嫌がらせが認知されたことで逮捕者が出るなど負の側面も知られている。
前の週にいたデリーでは、ホーリーのまだ1週前だというのに、パハールガンジで顔面に水風船を2回もぶつけられて、顔が少し腫れたし、ずぶ濡れになった。「投げたん誰や!誰やねん!!」とデリーの中心で大阪弁で何度も叫んだが、誰も出て来ず悔しかった。女だからか、東洋人だからか、たまたまなのか、私だけが狙われて、知らない誰かに顔面に何かをぶつけらることは、とても屈辱的だった。相手は出て来なかったからやり返せないし、ちっとも楽しくない。もう2度と水風船をぶつけられたくないし、色粉まみれになりたくない。
ホーリーはカーストも関係なくなり無礼講の1日で、セクハラや犯罪行為も起こることがあるため、外国人の女はその日は出歩くなと言われている日でもある。
そんな恐ろしい祭りホーリーを避けるべく、リシケシュ近郊の山の中のキャンプ場でソロキャンプをすることにした。
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キャンプ場までの道中に万が一狙われてもいいように、一応汚れてもいい「HOLI」と書かれたTシャツを買った。
そういえば、Tシャツで思い出したが、この場所では、ジャイサルメールで同じ宿で一緒にジープをシェアして砂漠に行ったアメリカ人のシュアに偶然1ヶ月ぶりに再会した。
彼は私に「お腹の調子は良くなった?」と聞いてくれて、ああ、そういえば砂漠ではまだインドの洗礼に苦しんでたんだよなぁと思い出した。彼の方は、インドで出会ったフランス人の彼女オードリーとラブラブだったが、先週フラれて彼女はあっさりフランスに帰って行ったらしい。かなり落ち込んでいて元気がなく、寂しそうに見えた。
1ヶ月あると、いろんなことが起きるなあと改めて思う。
そのシュアと、少しでもホーリーが楽しくなるようなお揃いのホーリー用のTシャツを買った。彼から「明日からダラムサラに行ってチベット難民支援のボランティアを1ヶ月くらいする予定だから、君もおいでよ」と誘われた。
ヒッチハイカーのブラッドからも、ダラムサラでボランティアを一緒にしようと誘われている。
面白い巡り合わせだなと思いながら、シュアに向けて、テリーの真似した菩薩のような微笑みをして見送った。初めてうまく微笑みが作れた気がした。
Tシャツを買った後に、ターコイズの指輪に一目惚れして買った。ターコイズがリシケシュのガンジス川の色をしていて、ビビビッと惹かれてしまった。
ボロサンダルを直して大事に使い続ける一方で、気に入った新しい指輪を勢いで買う。
だけど、この指輪をはめることで、なんだかガンジス川をこの手に閉じ込めたみたいに近くに感じられる。
可愛い物や気に入った物を見つけて買うことは、私にとってのメンタルヘルスコンシャスだからいいのだ。
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インドでソロキャンプ編に、続く
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