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信州駒ヶ根高原 早春の光前寺
そういえば、このところ神社ばかりでお寺へ行っていないなと思い、地元で有名なお寺へお参りしてきました。
駒ヶ根高原にある古刹、天台宗別格本山『宝積山 光前寺』
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しだれ桜
さすが高原、思った以上に雪が残っています。
景色が寒いと感じるかもしれませんが、日差しはじゅうぶん暖かく、確実に春が近づいています。これぞ信州の早春!
このあたりは眺めも良いので、境内に入る前にすこし散歩でも。
お寺からてくてく下ったところ
右を向けば、
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左を向けば、
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きょうも山が美しい!満足。
さて、それでは光前寺へ戻ってお参りしましょう。
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看板にある「霊犬早太郎伝説」とは、
今からおよそ700年前、光前寺で飼われていた山犬「早太郎」。遠州(いまの静岡県)で人々を困らせていた怪物ヒヒと戦って退治したものの傷を負ってしまいます。なんとか光前寺の和尚さんのもとへ帰りつくと、怪物退治を知らせるかのように一声高く吠えてから息をひきとった・・・
という伝説です。
駒ケ根市民はだれもが知るはなしですが、なんとその縁がもとで、ヒヒ退治先の静岡県磐田市とは姉妹都市提携しています。早太郎がつないだご縁ですね。
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うららかな春の光をうけ、屋根からは雪解けの水が絶え間なくポタポタと滴っています。門の脇には石碑と祠も。
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仁王門をくぐるとまっすぐに伸びる杉並木の参道。
脇には注意を促す看板がふたつ。
![](https://assets.st-note.com/img/1710577220401-AVv2O4lUMi.jpg?width=1200)
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光り苔、ご存じですか?
その名のとおり光る苔で、ここ光前寺には昔から自生していて名物となっています。
参道脇の石垣、石と石のあいだ奥のほうを覗くと、日の光を反射して神秘的に光る苔を見ることができます。絶滅危惧種ということで、大変貴重です。
※こちらの↓お寺HPに光り苔の写真があります
参道を進むと、少しずつひんやりとした空気に変わってきました。
そうだった、ここは杉の巨木に囲まれて日が当たらないおかげで、夏は涼しいけど冬はしっかりと冷えるんだった。そんな中、初詣にはたくさんの人が並ぶんだよなぁ。
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戸隠神社奥社の参道に似ていませんか?
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こうしてあらためてじっくり見ると、なかなか立派な三門ですね。
「屋根からの落雪注意」のため、ここを通って本堂へ向かうことはできないようです。
案内に従ってまわりみちした先に見えたのは、霊犬早太郎の像と三重塔。
この眺めは、、、すてき!
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美しい~
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こぶりですがバランス良く、この山のなかにすっぽりと納まっている様子が良いですね。
ずっと景色を眺めながら歩きたいのですが、足元は雪または氷。まさかこんなに雪が残っていると思わなかったので、いつものスニーカーで来てしまいました。一歩一歩、注意深く歩かなければ。
右へ行けば本堂、左は行き止まり。
でもなにか看板が見えたので左へ行ってみると、そこにはあの大阪冬の陣夏の陣に関係する碑がありました。
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大阪冬の陣と夏の陣で豊臣方の真田幸村配下として戦った、郷土の上穂郷で武芸に秀でた農家の次男や三男の十一人の碑。
夏の陣では伊達政宗軍などと戦い、徳川本陣にあと一歩までせまりながら全員討ち死にした。
真田幸村はもちろん信州では有名ですが、地元からもその幸村公に従って戦った人たちがいたとは知りませんでした。そっと手を合わせて冥福を祈ります。
それでは再び右の道へもどって、本堂へ。
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近くでは写真を撮りませんでしたが、こちらの彫刻もなかなか素晴らしいものでしたよ。(自分が不器用なのですべてが素晴らしく見えます・・・)
ー光前寺の縁起ー
開基:貞観二年(西暦860年)本聖上人
宗派:天台宗
本尊:不動明王
本堂の前にある鉢へ線香の束をお供えしながら、もくもく煙を身体中に浴びました。これ、けっこう好きなんです。
暗い堂内に浮かぶ不動明王さんのお顔は、けっして穏やかではないけれど、かといって怖くもなく、まわりの童子たちとあわせてしばらく見入りました。
自分にウソをついていないか?
ちゃんと素直に生きているか?
そんなことを問いかけられた気がしました。
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なんだか寒々しい写真ばかりになってしまいましたが、みどりの季節はほんとうに美しいんです! もちろん空気も、とびきり美味しい。
こんな感じに。
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駒ケ根市にある光前寺、桜の時期には境内ライトアップもあり、しだれ桜とお寺の幽玄な美しさが楽しめますよ。
では、きょうの最後は高原の池のほとりからの眺めを。
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この風景が、大好きです。
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