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#05 小話「遣らずの雨」

「知ってる?
ドラゴンと竜は違うこと。」

「じゃあ、君はどっちなの?」

「さぁね。」

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ヒトリで暮らす日々に飽きてきた頃。
ふらっと外に出てみた昼下がりは、想像よりも薄暗く
胸に刺さった煌びやかな星が目立つ。

僕は魅惑のぽんぽこお腹を弾ませて、
永遠と謳われる宿木に「またね」と挨拶をしてみる。
僕たちはきっと誰かの目を探してた。
「やぁ。」

今日は遣らずの雨。
だから君は此処に居たんだね。

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