一年生の自由帳は、一生の宝物。
小学校もあと数日で一年生が終わる。
この一年、ほぼ毎日のように息子は家に「おみやげ」を持って帰ってきた。
ドアをあけるとたいてい「今日はすっごいいいものがあるよ!なんでしょう?」と言って、待ちきれないようにランドセルを放り投げ、ガサゴソとなにか出してくる。
最近のブームは肉らしい。
ギャートルズを彷彿とさせるでっかいハリボテの肉。
この肉はある日学童から持ち帰ってきて以来、捨てても捨てても新しいのを何本も量産してくる。
家からランドセルに肉を一本入れて登校することもある。そんなに…?
いったい何に使ってるのか聞いたところ、
友達の中でジャイアン的な子が怪獣役となり、みんなで肉をやって手なづけているらしい(爆笑)
手なづけたら甘えてきたり自分の代わりに戦ってくれたりもするそうで、そのための肉なのである。
遊びは色々とかわり、そのたびにダンボールで作ったSwitchだのメンコだのプラバンだの紙コップのけん玉だの、捨てないでね、と大事そうに渡されておみやげは増えていく。(少しずつ処分してる)
でも、もう一年生も終わりだしなぁ。
いらない教科書やプリントなんかと一緒にぜんぶガッサリ捨てちゃおう、と思って整理していたら、この一年間の自由帳があまりになんだか尊すぎ、わたしの宝物ボックスに大事にしまうことになったという話です。
一年生で息子が使った自由帳は、ぜんぶで5冊。
このうち4冊は、最後までびっしり絵や文字が書き込まれている。
で、この自由帳がほんとに自由というか、多彩な目的に使われていておもしろかった。
1.冒険の書づくり
例: マイクラやドラクエなどのキャラをベースに独自のダンジョンを作成。ページごとに迷路になったり、キャラクターの家が描かれたりしてる。指で人を作って遊ぶらしい。
2.オリジナル図鑑づくり
例: どこかにある星ずかん(自作)ゾンビ星より
ゾンビせいにくうきはある?
ありません。でもゾンビたちは「デーティング]とゆういきをすっています。
ただし、にんげんがすうとしぬことがあります。(中略)
だから、うちゅうヘルメットをぜったいにかぶったままで、いのちがほしかったらそうしてください。
3.一年間の(息子的)ホットニュース
例: 2023ねん11月11日
〇〇くんが足こっせつしてもどってきて、なんとまつばづえをもってきた。
2024年2月9日
◯◯は、いちにちでゲームをなんと13じかんもやっているらしかった。
※すべてのニュースに、知った日付と「なんと」と書かれており、息子の驚きが伝わる内容となっている。
4.学童のイベント予定メモ
児童館に貼られているプラバン工作ができる日、ドッジボールができる日などを1年分すべて書き写してある。
この自由帳を持ち出してカレンダーと照らし合わせ、「つぎのドッジボールは17日か・・」などといっちょまえに予定確認している姿を時々目撃する。天才か。
5.自作自演の問題集
例:ねこが80ぴき。いぬが50ぴきいます。どちらがなんわおおいでしょう。
どちらがとくれば、なんわ。たとえそれが犬猫だとしても…。かけ算、文章題、時計と出題範囲も幅広く恐れ入る。
6.漢字一覧表
所々あらわれる漢字ページ。なお、これがなぜか周囲に大人気らしく、これを見てみんなが真似して自由帳に書き出したんだとか。なぜ。
7.架空の強キャラ作り
攻撃力、防御力ともに無限らしい。
でも、斧を振り降ろして抜けなくて困ってるときに、後ろからお尻を攻撃すると倒せるらしい。
間抜けなの、、?
8.飼ってみたいモンスターの妄想
例:ヒドラのおせわ
まずぎゅうにくをたべさせて水をのませる。
そのつぎ、うたを(ほしにねがいを、またはカントリーロードを)うたってあげる。そして、うれしそうにしたらいえにもしょうたいしてくれる。
※歌う歌のチョイスがかわいい。
9.百人一首カード作り
上の句と下の句をカードにして、自分でとる練習ができる、らしい。自由帳の一部を切り刻むという自由度の高い技。
こんなような感じで山ほどあるけど、7歳のいまの頭の中がいろいろあふれ出したノートになっている。
自由帳だもの、こんだけ自由に使ってすがすがしくすらある。
いまの字も絵も、興味のあることも。
これだけ息子をうつしてくれてるものって、他にないんじゃないか。
この自由帳は、これからもわたしがひそかに楽しむ宝物となりました。
いつまで自由帳を書いてくれるかな。
さてはて2年生はどう変化してくのか楽しみで、わたしのひそかな自由帳コレクションは、これからも続きそう。
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