罪悪感と観覧車と心地よさ
2024年の最終出勤日だった。
もう普通に働くことが難しくなっているのではないか、と何度も思う一年だった。
ママは壊れてゆく。
出来ていたことが、何時から出来なくなったのか同居していても分からない。
昨日出来たことをしなくなり、また復活したりの繰り返しで私が眠る時間はどんどん減っていき、寝ていてもハッと起きることも何度もあった。
アルツハイマー型認知症
止められない進行とどうなるか分かっていない症状と行動と言動。
いつからか早く帰らないと…と見えない鎖に縛られているように感じた。
それでも、日常は日が常に有るように
簡単な事を何気なくしていたゴミ捨てのような事に気を遣うようになった。
ある日、出会った緑ドラセナから植物の癒し効果に魅了され、ネット記事で知った植物をダイソーで見つけては買った。
マインドフルネスの実感は大きく、他に何も考えない時間は心を滑らかにしてくれた。
そして今日。
帰省してきた友人と出掛けたのはイタリアン。
早く帰らなくちゃ、と自分で縛った心の結界を壊すのは怖いけれどたまには…。
2200円で生ビール以外、飲み食べ放題なんて
どうかしら、と思ったけどピザもオーダーしてから作ってくれて美味しかった。
誰もいない状態で入ったのに気づくと満席。
しかも皆さんリピーターみたいで、兎に角、動線がスムーズ。
その前に、友人とダイソーへ。
そこで出会ったのは初めて見る名前!
食事前なのに買ってしまった。
ユニクロの感謝祭を見て、お茶もして
そんな時間が楽しくて楽しくてハッピーだった。
早く帰らなきゃ、でも楽しい!
20時過ぎに帰るとママは寝てた。
朝起きたら自分で寝床に移動した様子。
昨夜もたくさん食べたけど、置いていったランチパックは食べてなかった。
友人はもう長く私を知っていて、一緒にいる心地よさは低反発の枕のよう。
後ろめたいと感じるのは何故だろう?
私はママの世話の為だけに動かなきゃいけないの?
天秤にかけ続けたけど、
心地よさを選んだ私は、気分良く過ごした。
勇気とは違う勢い、たまにはいいかも知れない。
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