終わると始まる。今日と明日の間に
レスパイト12日間が、今宵最後。
不在という自由が終わる。
洗濯物と病院の往復が2日に一度あり、日に3回往復もありぼーっとは過ごせなかった。
それでも
大物の洗濯や、厚手でマットというより裏地がコットンの玄関マット2枚、ママの肌掛け等寝具、ガステーブル、換気扇‥大掃除は進んだ。
ママの寝床の窓を毎日開け、カーテンと何だか匂う寝具も対策し、何より心が乱されない時間は私にとって格別に落ち着く。
今日も暑く、エアコンを日中は入れた。
空に雲1つなかったのに急に現れたこの雲。
鳥の羽みたく芯のように走る何か…
何者？！
寝床捜索中、片方の靴下を3つ発見。
トランプの神経衰弱みたく、あったー！！
と歓喜の声をあげ、片方だけを集めた袋からセットを見つけた時のどうでもいい達成感ににやっとした。
日が落ちてからは涼しい風、秋の日は釣瓶落とし、途端に暗くなる。
植物たちは代わりなく、玄関のサンスベリアが外側から一枚だけ萎れた。
これをした、が家事だけなんて何だか切なくもあり映画を観ようと山﨑賢人さん主演のゴールデンカムイを観た。
アイヌの知恵や言い伝えに興味があったが、ふんだんに散りばめられていて迫力もあり楽しんだ。
中でも
金が要る。いい医者に診せて目を治してやりたいんだ
の台詞がずーんと来た。
予々、こうなったら万事最高は叶うとそれは叶ってて普通に変化していく。目を治すためにいい医者に診せたい、という願いが叶ってる状態の私は別のことを望んでいる。
当たり前に見える、聞こえるはそれだけで
とても有難いのに普段忘れがちだ。足の裏に怪我したら歩くのだって大変。
昨日見たテレビで透析を受けている方が、１日置きに数時間かけての通院を日常としてやっていて、両腕は注射でたくさんの傷、むくみ、内出血があった。
１日置きでは治る暇がないのであろう。
いい医者に診て貰って目を治すことが、最優先で唯一の人が居る。
私は何を望みたいのだろう？不意に涙が零れた音がした。
ママの不在で私の食事は混ぜるだけパスタ等を簡単に済ませ、なるべく片付けやにゃん太郎との本気の鬼ごっこ、植物たちの観察に費やした。2日に位は調理したがぐうたらも悪くない。
したいことをすぐ、出来る。
なんて有難いんだろうとこの数日何度も思った。洗剤があり、蛇口から水が出て洗いたいと思ったらすぐ洗える。
売るほどある靴下(笑)を始め物の多さ、こんなに豊かで、ないものなんてないって位。痛いところもなくにゃん太郎も健やかでお腹の調子が悪いときはあちこちに吐き、病院に行ったがそれもない。
まだママの寝床は発掘が必要性だけど、今夜はもう辞めた(*´▽｀*)
寝床が整い、心地よく出来て合格にしよう！
明日、ママを迎えに行く。
もしも私を忘れていたらどうしよう
足腰弱って歩けなくなってたらどうしよう
上げ膳据え膳で姫気質がパワーアップしてたら。。。
運動に行ってマシンが動かせなかったら…
想定範囲が広すぎなのは私の良くも悪い癖で、天気よりママ本体の変化が気になる。
だけど、今夜はもう
案じたり、寝床発掘もやめようと日没後に決めた。
今夜は
これから暫くない独りの時間をただゆっくりと、したいこと食べたいものに焦点を当てて過ごそう。
明日は
明日の私が何とかしてくれると信じて。
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