見出し画像

【ちょっとネタバレあり】「夢をかなえるゾウ0」を海外留学中に読んで

昨日の夜、「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク」を読み終わったので、感想をまとめておく。
今回も面白すぎて、たった4日で読んじゃった。


もともとこのシリーズは全部読んでいて、なんなら同じ著者の「運命の恋をかなえるスタンダール」という本も読んでいた。


このシリーズのいいところは、いわゆる自己啓発本に当たるんだろうけど、自分の内面を紙に書き出すといった、頭をとにかく使ったワークを提案されるのではなく、実際に体を動かすこと、しかも、そんなに難しくないこと(夢をかなえるゾウの第一巻は本当に当たり前のことなんだけど、ついつい後回しにしているようなこと)を提案されるの。
しかも、主人公は毎回、なにか今の人生に不満を持っていて、ガネーシャからの課題を通して変わろうとしていくんだよね。
読者はこの主人公の立場だし、読んでて自分も変わっていく感覚がするの(もちろん、課題を実際にやらないと現実は何も変わらないんだけどね笑)
とにかく、主人公の姿が自己に投影される感じがするんだよね。
ストーリーとしても、どうなっちゃうんだろ…っていう展開がちゃんとあって、ページをめくる指が止らないのだ。


あと、ガネーシャのキャラがとってもいい。
こういう自己啓発の本の「先生」に当たる人って、なんとなく偉そうな感じがして、上からな物言いなパターンをついイメージしちゃうんだけど、ガネーシャは神様でありながら、凄くユーモアがあって、人間味あふれて、つい愛しちゃうキャラなんよね~
うちはガネーシャ大好き!




さてさて、今回私がこの本を手に取った理由は、「他のシリーズ読んでて、シリーズの続刊だったから」なわけ。
表紙見た瞬間手に取って借りたんだけど、開いて読んでみたらなんと、今回の「夢をかなえるゾウ」のテーマは「本物の夢をみつけること」だったの。

ここで私、あーやっちゃったなぁ、私「夢」あるし、多分「本物の夢」だから、今回のシリーズは読まなくていいやつだったかも…なんて思ったんよね。
でも、ご心配なく。ちゃんと今「夢」がある人にもつながる話だったし、何より私が海外に来てからなんとなく考えていたこと、実践していたことが正しかったことが立証された感覚がして、「あ、私が今やっていることは間違いじゃなかったんだ」って、背中を押してもらえた。


こっから先はネタバレ含むので、見たくない人は回れ右~!!
※なお、ガネーシャからの課題の具体的な内容にはできる限り触れないつもり!




さてさて、「夢」を見つけるためには、自分で自分のこと(好きなこと/嫌いなこと、苦手なこと、強み弱み…etc.)を理解すること、自分のことを素直に受け入れることが重要であることがわかった。


日本にいたときは、主人公と同じように結構両親や先生の価値基準に従ってしまったり、「普通」から離れてしまっていないか、そればかりを気にしていた。そして、どうしたら「普通」になれるか、そればかり考えていた。


けど、そしたらだんだん、「自分がわからなくなってしまった」
「自分って、何したいんだろう」
「自分って、何が好きで、何が好きじゃないんだっけ」


こんな状態で、自分の「夢」、まして「本物の夢」なんて見つからないよね。


それでも幸い、私には大きな夢があってカナダに来たわけだけど。
バンクーバーは本当に多様性社会で。
いろんな人がいて、それぞれがそれぞれの価値観を持っていて。
それを主張することが当たり前で。
そして、みんながみんな、「みんなそれぞれの意見を持っている」っていう前提で成り立っている社会だから、「自分が大事なのと同じくらい相手も大事。だから、相手の意見も自分と同じくらい尊重される」っていうのがベースにある気がする。
だから、これまで私も何度も言われた。
" Do whatever you want"
*「自分がやりたいと思ったことやんな(自己責任でね)」という意味だ。自由には、責任が伴う。

とにかく、何が言いたいかというと、自分の気持ちに蓋をしないということが大事だということ。
ちょっとでも興味があれば、そのわずかな興味のピリっとした感覚を逃さない。やってみる。
逆もしかり。嫌なら嫌でいい。別に誰も何も思わない。
何か思われたって、それでいい。
だって、それが「好き/嫌」なんだから。


そして、そもそも好き嫌いなんて、「やってみなきゃわからない」
頭の中でどうこう考えていても仕方ない。
試してみる。それで、合わなかったら、「あ、あたしには合わないや~」でおけ。それも大切な経験。


バンクーバーに来て、私的に特によかったなと思っているのは、意外にも「ワーホリで来ている日本人との出会い」だったりする。


日本からワーホリで来ている社会人には、海外に飛び出すことを決意した以上、それなりに思うところがあったり、心が病んでしまったりといった経験をしている人が、今まであった人の中には多いんだけど、みなさんそこまで自分を思い詰めてしまうほど、真面目で、優しくて、人として尊敬できる人が多い。
そして、何より日本にいたんじゃ絶対出会えなかったであろう経験や、職歴を持った人ばかりなのだ。頑張れば個人を特定できちゃいそうな経歴の持ち主にも出会っちゃったので詳細は伏せるが、みなさん本当に凄い人ばかりだった。
まさに、ガネーシャの教えの一つ、「自分と違う分野・文化の人と話す」にはうってつけ。
もちろん、海外の友達だってバックグラウンド違いすぎて、それはそれで自分を客観視できたりするけどね!




自分的にガネーシャの教えの中で達成が難しいなって思っているものは、
「自分の欠点や弱さを告白する」
「怒りの気持ちを伝える」
「欠点や負の感情を『自分の一部だ』と思う」
「誰かの『ありのまま』を愛する」
の四つ。


まず一つ目の「自分の欠点や弱さを告白する」
自分は、プライドが高いんかな、それとも、単に日々、「昨日の自分より一歩でも成長してやる!」って思って生きているからか?とにかく、自分の中でさえ「弱さや欠点を受け入れたくない」
むしろ、直すべきポイントであると考えている。

もちろん、直すべきこともあると思う。けど、全部が全部直されなくてもいいのかも知れない。
「私って、こういう人なの~!!」って、声を大にして伝えるまではいかなくても、周囲に開示出来るようになっていきたいかも。



二つ目。「怒りの気持ちを伝える」
これはマジで壁として高い。
そもそも「怒り」だけじゃなくて、自分の本音、本心を伝えるの、マジで苦手。
もちろん、本当に気が置けない友人に対しては結構容赦なくいうタイプ。言葉も結構選ばないかも。
でもそのせいでいっぱい傷つけちゃったり、そもそも友達になりたい段階では人に嫌われたくないから、ついつい思って無いことでも他人に同意してその場を流しちゃう。
で、相手からは気が合う友達認定されちゃうんよね。
正直、全く気が合ってるとは思って無いんだけど。


最初のホームステイ先を早めに退去することを決めてホストファミリーに伝えたときも、なんか感情が湧けわかんなくなって伝えながら涙出てきちゃったもんね。
私のホストファミリーは結構「ビジネス」って感じだったから、そこまで情は湧いて無くて、むしろルールが厳しめで、それにうんざりしちゃって。
それが理由で早めに退去することに決めたんだけど、そのときも結構、伝えるのきつかったなぁ。

ま、とにかくもうちょっと自分の気持ちに素直に従いましょう。




三つ目、「欠点や負の感情を『自分の一部だ』と思う」
これも一個目しかり、「欠点なんだから『改善すべき』点なんだ!決して許すな!」っていう気持ちだから、排除、または改善すべき点として認識している以上、「自分の一部」と思いたくないわけ。
そしてこれも、ある範囲においては両腕を広げて抱きしめてあげられるくらい、認めなきゃいけないんだろうなぁ。難しいけど。



そして最後、「誰かの『ありのまま』を愛する」
これもまた、難しい。

正直、自分は人と関わる中で、特に海外に来てからかなぁ、関われば関わるほど、人の欠点にばかり目がいってしまうようになっちゃったんだよね…
そうすると、どんどんその人と距離取りたくなって、気づいたら誰もいなくなってる気がするの。周りに。
ただでさえ日本人は海外においてマイノリティなのに、自分で自分をどんどん孤立させるようなことするから、ひとりぼっちな気になっていくの。
それに、自分が誰かを減点法で見ていることは、多分、相手にもなんとなく伝わってしまってると思ってる。
そんな人とつるみたくないよね。てか、同じようにされるよね。


なんか気持ち暗くなってきちゃったけど、自分にも欠点があって、相手にももちろん欠点があって。
完璧な人間なんていないからこそ、みんな愛されるのであって。
そして、助け合ってるんだってこと、もう一回確認したい。



ずいぶん話が逸れてしまった。
ここまで読んで下さった方、私の内省に付き合って下さりありがとうございます笑
このnoteでは、あくまでこの本を読んで考えたことについて、自分の考えをまとめる場にさせていただいてしまったのですが、あくまでこの本のテーマは「本物の夢をみつける」ことですので!笑


いや~、やっぱり「夢をかなえるゾウ」シリーズ、めっちゃ好きだなぁ。
私は1巻と、この0が特に好きかも!

私的、紙で持っておきたい本の一つに加わりました!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集