日記 嘘をつく人


今朝ふと、どうして嘘をつく人と出会うかについて考えた。

大きい嘘ではないけど、日常の中でその場をやり過ごすために小さい嘘を重ねる人と、たびたび出会う。
なぜ?と思うと、それはたぶん自分も嘘をついてるから。
でも、自分の嘘は悪いなんて思っていなくて、きっと相手よりもよっぽどタチが悪い。

たとえばちょっと遊んでみたいなと思った男の人に近づくとき、自分が遊んでいたことを隠す。ほんとは自分があなたと遊びたいということも隠す。遊びたいと思っている、すなわち、相手のことを少し見下しているということを隠す、上手に隠す。言う必要もないと思っている。

またあるときは、自分について話すとき、自分が思っていることを話しているようで、実は自分が得た知識で頭では取り入れたいと思っているけど、自分のものにできていないことをあたかも習得したかのように振る舞ってしまう。相手も自分をそういう人だと思う。そのとき、自分にも相手にも嘘をついている。

自分では相手を一切傷つけているつもりも、傷つけるつもりもなく、これを積み重ねてる。つまり、ものすごく嘘つき。

これこそが鏡で、こういうことを無意識にするから嘘をつく人に出会う。

たとえば会社の良くしてくれる人たちの生活の領域に、土足では絶対に踏み込まない。なぜなら敬意も愛もあるから。
じゃあ外で出会った男の人の生活に平気で踏み込むのは?
それはたぶん、その人に敬意がないから。
別にいいだろうって思っているから。

男の人と恋愛沙汰にもつれ込むとき、自分が勝つことや自分の尊厳を守ることは大切にしても、相手の尊厳について、相手が傷つく可能性については1ミリも想像力を持たない。
でもとても好きなフリをして(実際好きとは思っていても結局自分のことが一番好きという心理が奥底にある)、近づく自分が一番嘘をついている。

どこまでも人は鏡だなって思う。

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