「京都 方丈庵」月は流れ過ぎゆく 返金可 幽野ノル 2023年4月15日 17:00 ¥300 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。 たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、卑しき、人のすまひは、世々を経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。あるいは去年焼けて今年作れり。あるいは大家滅びて小家となる。住む人もこれに同じ。所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける。知らず、生まれ死ぬる人、いづかたより来たりて、いづかたへか去る。また知らず、仮の宿り、たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その、あるじとすみかと、無常を争ふさま、いはば朝顔の露に異ならず。あるいは露落ちて花残れり。残るといへども朝日に枯れぬ。あるいは花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども夕べを待つことなし。「方丈記」鴨長明というわけで。その庵、実寸大を見てきました!書籍:方丈記はこちらに詳しく書きましたので、良ければご覧いただければ幸いです。方丈庵(復元)方丈庵(復元)中方丈庵(復元)正面 ダウンロード copy ここから先は 2,142字 / 6画像 この記事のみ ¥ 300 購入手続きへ 有料マガジン ¥ 4,000 旅にあたっての背景知識をちらほらと書いています。また、旅で知った事、教えて頂いたこと、役に立ったこと、なども書いています。気になっていただけたら幸いです。 日本欠片見聞録 4,000円 興味をもっていただいてありがとうございます。このマガジンは、見聞録、私の聞いたもの見たものの記録、です。主に遠出した際に、旅先で出会った興… 購入手続きへ ログイン #写真 #旅 #時間 #歴史 #京都 #本当 #場所 #古典 #一人 #移動 #平安時代 #方丈記 #復元 #ミニマム #琴 #琵琶 #間取り図 #鴨長明 #最小限 #見聞録 #方丈庵 この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか? チップで応援