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愛のこと

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自分と誰かを大切に想うこと
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#詩

淡い思い出は恋にならず

淡い思い出は恋にならず

いつだったか

飲み物を飲んだ後にする
下唇を舐める仕草が
すきと言われた

無意識に舐めてしまうたび
その人のことを思い出す

これを思い出と呼ぶのかな

私は
それを恋とは呼ばなかったな

ふたりは素敵でむずかしい

ふたりは素敵でむずかしい

コンビニで暖かい飲み物をひとつ買って
ふたりで分け合って散歩がしたい

今夜の映画とおつまみを
喧嘩しながら選んで帰って
薄暗い部屋でふたりで観たい

床に敷いた布団に寝転がって
枕元の酒を飲みながら話がしたい

ゆっくりできる雨の日の朝は
外の世界から遮断されたような
独特の静けさに耳をすませて
寝顔を眺めるうちにまた眠ってしまいたい

忙しい早朝だったら
お湯を沸かしにこっそり布団から抜け出し

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解り合えないという理解

解り合えないという理解

女のすべてを知ろうとする男も、
男にすべてを解ってもらおうとする女も、
きっとどちらも同じように愚かです。

すべては手に入らないと
きちんと理解したうえで

それでも
お互いをもっと知りたいまま
互いの愛をもっと欲しいままで
ずっと一緒にいられたら                                         どんなにか素敵なことでしょう。

永く儚い、想い愛

永く儚い、想い愛

誰にも言わずに
相手にも伝えずに
大切にしまっておく
そんな気持ちがひとつくらい
あったっていいやと思う

愛は与えるものなのに
返すものではないはずなのに
向けられた愛に気づいたときに
返せる愛が自分にはないとわかった時に
堪らなく苦しくなるのは何故でしょうか

私にはまだ分からないままです
でも
だから
返せないことが分かっている愛は
きっと与えても苦しめるだけだと
ひとり抱え込んでしまいます

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春は、わたしの腕のなかに

春は、わたしの腕のなかに

ぽつり、

ぽつりと滴り落ちる
雪解け水のような言葉が

わたしに教えてくれたこと

そこに
わたしの知らない
冬があったこと

長いあいだ
厳しい寒さと底知れぬ雪が
そこを支配していたこと

今、
わたしの胸を濡らす

あなたのあたたかな涙が
教えてくれること

春は、わたしの腕のなかに

恋なんて、

恋なんて、

きっと永くは続かないと
心のどこかで思ってる

美味しい料理だって
冷めればすぐに悪くなる

咲いた花もいつかは枯れる

だけど

美味しい料理を作るためには
根気と時間が要るように

種を植えて水を与えて
花を育てるように

気長にゆっくり時間をかけて
時には何かをぐっと堪えて
それでも
人を愛したいと
あなたもそう思うでしょう?

終わらないものはないのなら
終わらせない努力をやめないで
そう

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わたしのーと

わたしのーと

まいにち すこしずつ 考えていること                     あの人に話したい くらいに 大きくなってきたら   ひっそりと 言葉だけをとっておく

すべてを見せてしまうのは 勿体ないから             なんて 言い訳をしながら                                      伝える勇気のない きもちを そっと                  

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toi et moi

toi et moi

愛の深さを表現するには
私の言葉はまだ浅はかだ

それを教えてくれるのは
あふれんばかりの君の愛

誰もが幸福な日は1日もないし
それぞれに不幸な時がある

どうせなら
君とおんなじ不幸を味わいたい
不味い釜の飯さえも
一緒に笑って分け合いたい

遠距離

遠距離

ハグするだけで伝わる気持ちを
言葉で伝えるのは難い
会えない時間の私の気持ちは
あなたが思うより深い